短編集(オリジナルサバイバーあり)
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「なまえは告白しないの?」
「…確かに好きだけど…私だけが好きだったらって思うとちょっと怖いし…恥ずかしくて」
「ふーん…」
∴∴∴∴∴
「リッパーさんは告白したりは…」
「っ、それは…自分が彼女につり合っているか…自信がなくて…」
「へーえ…」
◇◇◇
「はーあ…両片思いって…めんどくさ…」
「どうしたんですか?珍しい」
「あぁすいません…いや、ちょっと身内がね…」
編集さんとの打ち合わせで町外れのカフェに来たけれど、私の頭の中はめんどくさい2人のことでいっぱいだった。この状態で小説ちゃんと書き上げたの誰か誉めて。切実に。
「今回も面白いですね!僕先生のファンでもあるので…この会社に入ってよかったなぁ」
「ふふ、それはよかったです」
打ち合わせを終えたころには夜になっていて、このご時世、女性の独り歩きは~、とかまたなんだか言われそうな気はするけども、私は望んでこの時間にした。…彼に会うために。
「こんばんは、ジャック=ザ=リッパー」
「おや、スー=ライウォルカー、今宵も憂さ晴らしに?」
「それもあるけど…貴方の意見も聞きたくてね」
「あぁ、あの2人ですか」
「そうそ」
私は鞄からカトラリーを取り出しながら言う。
「おう嬢ちゃん…こんな夜に“1人で”なにしてんだぁ…?おじさんとイイコトしな…ぁ……?」
酔っぱらいを足で踏みつけて、その首筋からフォークを引き抜く。丁寧にナプキンで拭けば、ほら元通り。
「相変わらず仕事がお速いようで」
「そんなことないわ。…で?」
「私は別にさっさとくっついていいと思いますよ?」
「だーよねぇ…まぁ問題はどうやってくっつくか」
「貴女が焚き付ければいいんじゃないですか?」
「私任せなの!?」
「私日中動けないじゃないですか」
「あー…じゃあメモ書きでも残しといて」
「それくらいなら」
「うーん…」
「私は貴女の方が好みなんですけどね」
「駄目でしょ、私殺されかけても泣きわめく趣味ないし」
「それはいけない」
「でしょ?」
「ではそろそろ私も戻りましょうか」
「ダンスの相手になれなくてごめんなさいね」
「いえいえ、では」
霧に紛れ、ジャック=ザ=リッパーは去っていった。
「あー…この男の死体どうしよ…埋めるか」
私は1人路地裏でため息をついた。
明日、やるしかないかぁ…
◇◇◇
「ねぇねぇなまえ、私リッパーさんと付き合おっかな…よく考えれば作家と絵描きなんだから、付き合っちゃえば態々なまえに頼まなくても挿し絵のお願いとかできちゃうし!」
「えぇっ!?」
∴∴∴∴∴
「リッパーさん、私、好きな人が出来たんですよ」
「え、あ、おめでとう、ございます…?」
「えへへ、誰だと思います?…なんと!なまえです!今は友愛かもしれないけど…絶対私の物にするんですから…ふふっ」
「………」
◇◇◇
その夜。
「…我ながらわざとらしいとは思ったよ」
「…お疲れ様です」
「はーあ…無駄骨かぁ」
◇◇◇
次の日の夜。
「嘘でしょ…?あれにひっかかったの…?」
「まぁ、付き合ったんだからいいじゃないですか」
「…うーん…複雑だなぁ…」
「…確かに好きだけど…私だけが好きだったらって思うとちょっと怖いし…恥ずかしくて」
「ふーん…」
∴∴∴∴∴
「リッパーさんは告白したりは…」
「っ、それは…自分が彼女につり合っているか…自信がなくて…」
「へーえ…」
◇◇◇
「はーあ…両片思いって…めんどくさ…」
「どうしたんですか?珍しい」
「あぁすいません…いや、ちょっと身内がね…」
編集さんとの打ち合わせで町外れのカフェに来たけれど、私の頭の中はめんどくさい2人のことでいっぱいだった。この状態で小説ちゃんと書き上げたの誰か誉めて。切実に。
「今回も面白いですね!僕先生のファンでもあるので…この会社に入ってよかったなぁ」
「ふふ、それはよかったです」
打ち合わせを終えたころには夜になっていて、このご時世、女性の独り歩きは~、とかまたなんだか言われそうな気はするけども、私は望んでこの時間にした。…彼に会うために。
「こんばんは、ジャック=ザ=リッパー」
「おや、スー=ライウォルカー、今宵も憂さ晴らしに?」
「それもあるけど…貴方の意見も聞きたくてね」
「あぁ、あの2人ですか」
「そうそ」
私は鞄からカトラリーを取り出しながら言う。
「おう嬢ちゃん…こんな夜に“1人で”なにしてんだぁ…?おじさんとイイコトしな…ぁ……?」
酔っぱらいを足で踏みつけて、その首筋からフォークを引き抜く。丁寧にナプキンで拭けば、ほら元通り。
「相変わらず仕事がお速いようで」
「そんなことないわ。…で?」
「私は別にさっさとくっついていいと思いますよ?」
「だーよねぇ…まぁ問題はどうやってくっつくか」
「貴女が焚き付ければいいんじゃないですか?」
「私任せなの!?」
「私日中動けないじゃないですか」
「あー…じゃあメモ書きでも残しといて」
「それくらいなら」
「うーん…」
「私は貴女の方が好みなんですけどね」
「駄目でしょ、私殺されかけても泣きわめく趣味ないし」
「それはいけない」
「でしょ?」
「ではそろそろ私も戻りましょうか」
「ダンスの相手になれなくてごめんなさいね」
「いえいえ、では」
霧に紛れ、ジャック=ザ=リッパーは去っていった。
「あー…この男の死体どうしよ…埋めるか」
私は1人路地裏でため息をついた。
明日、やるしかないかぁ…
◇◇◇
「ねぇねぇなまえ、私リッパーさんと付き合おっかな…よく考えれば作家と絵描きなんだから、付き合っちゃえば態々なまえに頼まなくても挿し絵のお願いとかできちゃうし!」
「えぇっ!?」
∴∴∴∴∴
「リッパーさん、私、好きな人が出来たんですよ」
「え、あ、おめでとう、ございます…?」
「えへへ、誰だと思います?…なんと!なまえです!今は友愛かもしれないけど…絶対私の物にするんですから…ふふっ」
「………」
◇◇◇
その夜。
「…我ながらわざとらしいとは思ったよ」
「…お疲れ様です」
「はーあ…無駄骨かぁ」
◇◇◇
次の日の夜。
「嘘でしょ…?あれにひっかかったの…?」
「まぁ、付き合ったんだからいいじゃないですか」
「…うーん…複雑だなぁ…」