短編集(オリジナルサバイバーあり)
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***
ドアが開くのも待てず私は言う____
「リッパー、、、一緒に、寝てっ!」
***
なまえside
やっと、ここまで来れた…
コンコン、とドアをノックする。
「はい?」
ドアが半分まで開いたところで、聞きなれた声がした。いつもの優しい、私を受け入れてくれる優しい優しい優しい声。私の大好きな、安心できる声。
だからこそ、私は頼る。
助けてくれると知っているから。
「リッパー、、、一緒に、寝てっ!」
「……えっ?」
なんの説明も無かったから急に何を言っているんだと思ったのだろう。リッパーは怪訝な顔を(仮面で実際どうなのかはわからないけど多分そう)しながらも、ちゃんと私を迎え入れてくれた。こういうところが好きなのよね、と変なところで再確認する。
「…それで、どうしてこんな時間に?」
「………笑わないでくれる?」
「?…ええ」
「怖い夢を見たの…」
「夢、ですか」
「本当に怖い夢だったのよ…」
渡されたホットワインを少しずつ飲みながら、私はぽつぽつと話した。思い出したくないくらいの悪夢を見たという話を。…この間喧嘩してから、喧嘩の仲直りをしてから、私は何かとリッパーに弱みを見せている気がする。でも、彼なら、紳士的な彼なら、そんなところも含めて私を助けてくれる。
助けてくれるって、信じてる。
「ここまで遠かったでしょう?」
サバイバーが居るエリアとハンターが居るエリアは違う。さらにプレイヤーともなると、最上階だ。リッパーの部屋は館の角。階段を降りなければならなかったし、何度か怖い思いもした。雷が鳴っていたらもう泣いていたかもしれない。
「ええ…でも、頼れる人って思ったらリッパーしか居なくて…」
他の人は眠ってるだろうし…リッパーなら起きてるかなって…と続ける私にリッパーは言葉を返す。
「私が寝てたらどうするつもりだったんです?」
「起きてるかなって…実際起きてたし…」
「…まぁそこら辺のことを言っても仕方ありませんね、寝ましょうか」
「…ありがとう」
ネグリジェの絹が、しゃらりと音をたてた。
この間プレゼントされた、薄桃のネグリジェ。可愛くて、貰った日にすぐ身につけて眠った。着心地は申し分ないし、何よりリッパーにプレゼントされたという事実が嬉しくて、毎日そのしあわせに埋もれるようにして眠っていた。
…あんな夢さえ見なければ今日も幸せだったのに。
ちゃんと眠れるか心配だったけれど。
いつの間にか私は幸せな夢に沈んでいった。
これもきっとリッパーのおかげ。
何時でも何処でも私を見守ってくれる。
見守ってくれるだけじゃなくて、護ってくれる。
私の愛しい切り裂き魔。
ありがとう、いつも傍にいてくれて。
…なんだか、もう悪夢は見ない気がした。
そして朝。
私はいつもと違う感触に目を覚ます。
そして枕元にある薔薇を見つけて、くすぐったい感情を覚えて、1人静かに笑った。
髪に飾ってみる。棘の無いただ美しさを魅せる薔薇は、彼の目にどう映ったのだろう。
横で眠る彼に視線を向ける。
「…………無防備なのね」
くすくすと笑って。
行きすぎた悪戯なら怒られるかもしれないけど。
…だけど、これくらいなら許してもらえるかもね。
「おはよう、私の愛しい切り裂き魔」
軽く口吻をして、ふい、と顔を背けた。
さて、もう一眠り。
彼の隣で、幸せな夢を見ることにしましょう。
もう一度おやすみ、私の愛しい薔薇の紳士。
声に出さずにそう囁いて、私は彼の息がかかるかかからないかの所で目を閉じた。
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ドアが開くのも待てず私は言う____
「リッパー、、、一緒に、寝てっ!」
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なまえside
やっと、ここまで来れた…
コンコン、とドアをノックする。
「はい?」
ドアが半分まで開いたところで、聞きなれた声がした。いつもの優しい、私を受け入れてくれる優しい優しい優しい声。私の大好きな、安心できる声。
だからこそ、私は頼る。
助けてくれると知っているから。
「リッパー、、、一緒に、寝てっ!」
「……えっ?」
なんの説明も無かったから急に何を言っているんだと思ったのだろう。リッパーは怪訝な顔を(仮面で実際どうなのかはわからないけど多分そう)しながらも、ちゃんと私を迎え入れてくれた。こういうところが好きなのよね、と変なところで再確認する。
「…それで、どうしてこんな時間に?」
「………笑わないでくれる?」
「?…ええ」
「怖い夢を見たの…」
「夢、ですか」
「本当に怖い夢だったのよ…」
渡されたホットワインを少しずつ飲みながら、私はぽつぽつと話した。思い出したくないくらいの悪夢を見たという話を。…この間喧嘩してから、喧嘩の仲直りをしてから、私は何かとリッパーに弱みを見せている気がする。でも、彼なら、紳士的な彼なら、そんなところも含めて私を助けてくれる。
助けてくれるって、信じてる。
「ここまで遠かったでしょう?」
サバイバーが居るエリアとハンターが居るエリアは違う。さらにプレイヤーともなると、最上階だ。リッパーの部屋は館の角。階段を降りなければならなかったし、何度か怖い思いもした。雷が鳴っていたらもう泣いていたかもしれない。
「ええ…でも、頼れる人って思ったらリッパーしか居なくて…」
他の人は眠ってるだろうし…リッパーなら起きてるかなって…と続ける私にリッパーは言葉を返す。
「私が寝てたらどうするつもりだったんです?」
「起きてるかなって…実際起きてたし…」
「…まぁそこら辺のことを言っても仕方ありませんね、寝ましょうか」
「…ありがとう」
ネグリジェの絹が、しゃらりと音をたてた。
この間プレゼントされた、薄桃のネグリジェ。可愛くて、貰った日にすぐ身につけて眠った。着心地は申し分ないし、何よりリッパーにプレゼントされたという事実が嬉しくて、毎日そのしあわせに埋もれるようにして眠っていた。
…あんな夢さえ見なければ今日も幸せだったのに。
ちゃんと眠れるか心配だったけれど。
いつの間にか私は幸せな夢に沈んでいった。
これもきっとリッパーのおかげ。
何時でも何処でも私を見守ってくれる。
見守ってくれるだけじゃなくて、護ってくれる。
私の愛しい切り裂き魔。
ありがとう、いつも傍にいてくれて。
…なんだか、もう悪夢は見ない気がした。
そして朝。
私はいつもと違う感触に目を覚ます。
そして枕元にある薔薇を見つけて、くすぐったい感情を覚えて、1人静かに笑った。
髪に飾ってみる。棘の無いただ美しさを魅せる薔薇は、彼の目にどう映ったのだろう。
横で眠る彼に視線を向ける。
「…………無防備なのね」
くすくすと笑って。
行きすぎた悪戯なら怒られるかもしれないけど。
…だけど、これくらいなら許してもらえるかもね。
「おはよう、私の愛しい切り裂き魔」
軽く口吻をして、ふい、と顔を背けた。
さて、もう一眠り。
彼の隣で、幸せな夢を見ることにしましょう。
もう一度おやすみ、私の愛しい薔薇の紳士。
声に出さずにそう囁いて、私は彼の息がかかるかかからないかの所で目を閉じた。
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