短編集(オリジナルサバイバーあり)
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***
予期せずして、その夜は訪れた____
「リッパー、、、一緒に、寝て?」
***
リッパーside
時刻は夜の1時。
今日はゲームがあって、全員を吊ることが出来た。快挙と言えるだろう。この間喧嘩してから、なんとなくお互いの距離が縮まったような気もする。
それがなんともくすぐったく、嬉しい。
細やかな祝杯を、と思っていつもは飲まないワインを開け、明日の予定を考えていたときだった。
コンコン、とドアがノックされたのだ。
「こんな深夜に…どなたでしょう?」
何人か候補をあげてみるも、この時間帯は皆寝ているはず。だからこそ、静かに飲んでいたのだが…
「はい?」
ドアを半分まで開けたところで、聞きなれた声がした。…いつもなら部屋で深い眠りについているはずの、私の子猫の声が。
「リッパー、、、一緒に、寝て?」
「……えっ?」
動揺を隠しきれないまま、とりあえず部屋に迎え入れる。この間プレゼントした薄桃のネグリジェを着ている彼女は、いつものベストやプリーツスカートを身に付けていないからか、少しだけ違う風に見える。着ているところを見たことがなかったから、プレゼントして良かったと再確認する。
…プレゼントを身に付けてくれている愛しさも。
「…それで、どうしてこんな時間に?」
「………笑わないでくれる?」
「?…ええ」
「怖い夢を見たの…」
「夢、ですか」
「本当に怖い夢だったのよ…」
そう言って小動物の様に身を震わせた彼女にホットワインを勧める。
…それにしても悪夢か。
確かにこの荘園は広いから、個人の部屋も相当に広い。どのようなものだったかを語らせるのは酷だから流石にしないが…悪夢を見たなら恐怖を増幅させてもおかしくない。
「ここまで遠かったでしょう?」
サバイバーが居るエリアとハンターが居るエリアは違う。さらにプレイヤーともなると、最上階だ。私の部屋は館の角。階段を降りなければならなかっただろうし、何度か怖い思いもしただろう。
「ええ…でも、頼れる人って思ったらリッパーしか居なくて…」
他の人は眠ってるだろうし…リッパーなら起きてるかなって…と続ける彼女に言葉を返す。
「私が寝てたらどうするつもりだったんです?」
「起きてるかなって…実際起きてたし…」
「…まぁそこら辺のことを言っても仕方ありませんね、寝ましょうか」
「…ありがとう」
ホットワインを飲んだからか少しだけ朱色に染まった顔を此方に向けて、微笑んで見せる。
ネグリジェの絹が、しゃらりと音をたてた。
救いといえば、このベッドが広いことだろう。
狭かったら私は床かソファーで寝ていたことだろう。…なにより、こんな姿を見せられた…魅せられた後なら何を寝ぼけてしでかすかわからない。
ベッドに横たわった彼女は数分の間は眠ることに少しの恐怖を覚えたらしく目をぱちぱちさせていたが、数分もすると静かに寝息をたて始めた。
「…………無防備ですね」
流石に今からあれやこれやする気はない。
…だが、これくらいなら許してもらえるだろう。
「お休み、私の子猫」
静かに髪にキスを落とす。
そして花瓶から薔薇を取り出し、丁寧に棘を取り除き、枕元にそっと置いた。
ドライフラワーだから、枯れずに彼女の側で美しくあり続けてくれるだろう。
軽く片付けをして、ベッドに横たわる。
さて、明日は悪夢を忘れるくらい美味しい朝食を作って差し上げますかね。
そんなことを考えて、私も眠りについた。
お休み。
幸せな夢を見られますように、、、
***
予期せずして、その夜は訪れた____
「リッパー、、、一緒に、寝て?」
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リッパーside
時刻は夜の1時。
今日はゲームがあって、全員を吊ることが出来た。快挙と言えるだろう。この間喧嘩してから、なんとなくお互いの距離が縮まったような気もする。
それがなんともくすぐったく、嬉しい。
細やかな祝杯を、と思っていつもは飲まないワインを開け、明日の予定を考えていたときだった。
コンコン、とドアがノックされたのだ。
「こんな深夜に…どなたでしょう?」
何人か候補をあげてみるも、この時間帯は皆寝ているはず。だからこそ、静かに飲んでいたのだが…
「はい?」
ドアを半分まで開けたところで、聞きなれた声がした。…いつもなら部屋で深い眠りについているはずの、私の子猫の声が。
「リッパー、、、一緒に、寝て?」
「……えっ?」
動揺を隠しきれないまま、とりあえず部屋に迎え入れる。この間プレゼントした薄桃のネグリジェを着ている彼女は、いつものベストやプリーツスカートを身に付けていないからか、少しだけ違う風に見える。着ているところを見たことがなかったから、プレゼントして良かったと再確認する。
…プレゼントを身に付けてくれている愛しさも。
「…それで、どうしてこんな時間に?」
「………笑わないでくれる?」
「?…ええ」
「怖い夢を見たの…」
「夢、ですか」
「本当に怖い夢だったのよ…」
そう言って小動物の様に身を震わせた彼女にホットワインを勧める。
…それにしても悪夢か。
確かにこの荘園は広いから、個人の部屋も相当に広い。どのようなものだったかを語らせるのは酷だから流石にしないが…悪夢を見たなら恐怖を増幅させてもおかしくない。
「ここまで遠かったでしょう?」
サバイバーが居るエリアとハンターが居るエリアは違う。さらにプレイヤーともなると、最上階だ。私の部屋は館の角。階段を降りなければならなかっただろうし、何度か怖い思いもしただろう。
「ええ…でも、頼れる人って思ったらリッパーしか居なくて…」
他の人は眠ってるだろうし…リッパーなら起きてるかなって…と続ける彼女に言葉を返す。
「私が寝てたらどうするつもりだったんです?」
「起きてるかなって…実際起きてたし…」
「…まぁそこら辺のことを言っても仕方ありませんね、寝ましょうか」
「…ありがとう」
ホットワインを飲んだからか少しだけ朱色に染まった顔を此方に向けて、微笑んで見せる。
ネグリジェの絹が、しゃらりと音をたてた。
救いといえば、このベッドが広いことだろう。
狭かったら私は床かソファーで寝ていたことだろう。…なにより、こんな姿を見せられた…魅せられた後なら何を寝ぼけてしでかすかわからない。
ベッドに横たわった彼女は数分の間は眠ることに少しの恐怖を覚えたらしく目をぱちぱちさせていたが、数分もすると静かに寝息をたて始めた。
「…………無防備ですね」
流石に今からあれやこれやする気はない。
…だが、これくらいなら許してもらえるだろう。
「お休み、私の子猫」
静かに髪にキスを落とす。
そして花瓶から薔薇を取り出し、丁寧に棘を取り除き、枕元にそっと置いた。
ドライフラワーだから、枯れずに彼女の側で美しくあり続けてくれるだろう。
軽く片付けをして、ベッドに横たわる。
さて、明日は悪夢を忘れるくらい美味しい朝食を作って差し上げますかね。
そんなことを考えて、私も眠りについた。
お休み。
幸せな夢を見られますように、、、
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