霧の中で
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部屋に入ってみると、大きな荷物が届いていた。どうやら新しい衣装のようだ。
新しい衣装を貰うのは初めてのため、とてもわくわくする。急いで部屋に入って箱を開けてみると、着物が出てきた。
「わあ、すごい!きれい!」
荘園に行く前のイギリスではジャポニスムといって日本の文化が流行していた。かくいう私もとても日本文化に興味があったのと美智子さんが着ているのを間近で見ることもあって、着物は一度着てみたいとずっと思っていたのだった。
着方が分からないため取り敢えず着る前にジャックに見せようと着物を持って彼の部屋へ向かった。
「ねえジャック!!ジャポニスム!!」
「ジャポニスム…?どうかしたんですか?」
「新しい衣装が届いて、それが着物だったの!」
そう言ってジャックに着物を差し出した。
「とても綺麗ですね。きっと似合いますよ」
「でも着方が分からないの。どうしよう」
「それなら美智子さんのところに行けばいいんじゃないでしょうか?」
「あ、そうよね。行ってくるわ、バイバイ」
私はジャックに手を振って美智子さんの部屋へ行った。
「なまえちゃん!可愛いね。よう似合ってるよ。ジャックはんに見せたらメロメロになるかもねえ」
美智子さんに着せてもらい、髪の毛も整えてもらった。着物は思っていたより軽くて動きやすい。美智子さんに褒められて照れてしまう。
「あの、本当にありがとうございます!」
「ええんよ。またいつでも来んさい」
「さようならー」
「ばいばーいなまえちゃん!」
美智子さんの部屋を出てドキドキしながらジャックの部屋へ向かった。変じゃないだろうか。ジャックはどう言うだろう。
ジャックの部屋につくと、ドアをノックした。
「あの、ジャック…?」
「どうぞ」
中からそう声が聞こえてきたのでゆっくりと扉を開いた。緊張で顔をまともに見ることが出来ず、俯きがちになる。
「着せてもらったんだけど、どうかな……?」
ジャックはなにも言わない。やはり変だったのだろうか。
「ジャック…?」
恐る恐る顔を上げた。
「ちょっと今からベッドに行きましょうか」
「えっ」
私の心配は杞憂だったようだが、それにしても…ね。最初の頃は紳士で全然手を出してくれなかったのに今ではこの有様だ。まあ、そんな所も好きなんだけど…
「着せてもらったばっかりだからだめ!」
「冗談ですよ」
ジャックはクツクツと笑っている。
「よく似合ってますよ。美しいです。荘園の主と美智子さんには感謝しないといけませんね」
「あ、ありがとう」
すると、ノックをする音が聞こえ、誰かが入ってきた。
「おや、なまえさん」
「あ、謝必安さん!どうしたんですか?」
「ちょっとジャックに用がありまして。そんなことより新衣装ですか?可愛いですね」
「あ、ありがとうございます…」
突然の褒め言葉に顔を赤くしてしまう。
「ちょっとなまえ、照れすぎじゃないですか!?」
講義をするようにジャックが言った。
だって褒められたら嬉しいし、と私が答える。
「でも……ジャックに褒められるのが……一番嬉しい、かな」
「な……!」
ジャックが驚いたように目を見開いた。
「お邪魔みたいなので帰りますね」
謝必安さんは困ったような顔をして部屋を出ていった。
新しい衣装を貰うのは初めてのため、とてもわくわくする。急いで部屋に入って箱を開けてみると、着物が出てきた。
「わあ、すごい!きれい!」
荘園に行く前のイギリスではジャポニスムといって日本の文化が流行していた。かくいう私もとても日本文化に興味があったのと美智子さんが着ているのを間近で見ることもあって、着物は一度着てみたいとずっと思っていたのだった。
着方が分からないため取り敢えず着る前にジャックに見せようと着物を持って彼の部屋へ向かった。
「ねえジャック!!ジャポニスム!!」
「ジャポニスム…?どうかしたんですか?」
「新しい衣装が届いて、それが着物だったの!」
そう言ってジャックに着物を差し出した。
「とても綺麗ですね。きっと似合いますよ」
「でも着方が分からないの。どうしよう」
「それなら美智子さんのところに行けばいいんじゃないでしょうか?」
「あ、そうよね。行ってくるわ、バイバイ」
私はジャックに手を振って美智子さんの部屋へ行った。
「なまえちゃん!可愛いね。よう似合ってるよ。ジャックはんに見せたらメロメロになるかもねえ」
美智子さんに着せてもらい、髪の毛も整えてもらった。着物は思っていたより軽くて動きやすい。美智子さんに褒められて照れてしまう。
「あの、本当にありがとうございます!」
「ええんよ。またいつでも来んさい」
「さようならー」
「ばいばーいなまえちゃん!」
美智子さんの部屋を出てドキドキしながらジャックの部屋へ向かった。変じゃないだろうか。ジャックはどう言うだろう。
ジャックの部屋につくと、ドアをノックした。
「あの、ジャック…?」
「どうぞ」
中からそう声が聞こえてきたのでゆっくりと扉を開いた。緊張で顔をまともに見ることが出来ず、俯きがちになる。
「着せてもらったんだけど、どうかな……?」
ジャックはなにも言わない。やはり変だったのだろうか。
「ジャック…?」
恐る恐る顔を上げた。
「ちょっと今からベッドに行きましょうか」
「えっ」
私の心配は杞憂だったようだが、それにしても…ね。最初の頃は紳士で全然手を出してくれなかったのに今ではこの有様だ。まあ、そんな所も好きなんだけど…
「着せてもらったばっかりだからだめ!」
「冗談ですよ」
ジャックはクツクツと笑っている。
「よく似合ってますよ。美しいです。荘園の主と美智子さんには感謝しないといけませんね」
「あ、ありがとう」
すると、ノックをする音が聞こえ、誰かが入ってきた。
「おや、なまえさん」
「あ、謝必安さん!どうしたんですか?」
「ちょっとジャックに用がありまして。そんなことより新衣装ですか?可愛いですね」
「あ、ありがとうございます…」
突然の褒め言葉に顔を赤くしてしまう。
「ちょっとなまえ、照れすぎじゃないですか!?」
講義をするようにジャックが言った。
だって褒められたら嬉しいし、と私が答える。
「でも……ジャックに褒められるのが……一番嬉しい、かな」
「な……!」
ジャックが驚いたように目を見開いた。
「お邪魔みたいなので帰りますね」
謝必安さんは困ったような顔をして部屋を出ていった。