霧の中で
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ジャックへのお礼のためにお気に入りのお菓子屋さんでマドレーヌを買おうと決めた。
ここのお菓子はとても美味しい。マドレーヌを買って、その箱を綺麗に包んでもらった。
これは明日渡そう。ジャックは喜んでくれるかしら。少し不安だ。
次の日、私はジャックの元へ行った。
「あの、ジャック。渡したい物があるのだけど」
「ああ、なまえさん。なんでしょう?」
私はそっと包みを出した。
「これ、私のお気に入りのお店のマドレーヌ。とっても美味しいの。お礼にと思って持ってきたから良かったら食べて」
「ありがとうございます!……奇遇ですね」
ジャックはそう言って微笑んだ。
「何が?」
「私もそのお店のマドレーヌを買ってきたんですよ。貴女にと思って。味は違うみたいですけど」
「まあ、そんな偶然ってあるのね。私たち気が合うのかもしれないわ」
おかしくてくすくすと笑ってしまう。
「せっかくですし、一緒に食べませんか?丁度キリのいい所まで描きましたし」
「ええ、是非」
そう言って私達は近くのベンチへと移動し、並んで座った。
柔らかく日が照っていて、とても心地が良い。
「あのお店にはよく行かれるんですか?」
「うーん、食べ過ぎちゃうといけないからそんなに頻繁には言ってないわ」
「それもそうですね。美味しいからついつい沢山食べてしまいそうですし」
他愛ない会話だったが、私にはとても幸せな時間だった。
ジャックと会うのはとても楽しい。
仕事を頼んだことを口実に頻繁に会いに行っているから、その仕事が終わったら会う口実が無くなってしまう。
────描き終わらなければいいのに。
頭に浮かんだその思いを必至に振り払おうとしたが、結局振り払うことは出来なかった。
「甘いものがお好きなんですか?」
「ええ、大好きよ」
そうなんですね、と彼は続ける。
「それなら良かったら仕事が終わったらカフェにでも行きませんか?」
「えっ、いいの?嬉しい!ありがとう!」
彼とまた会える予定ができて、とても嬉しかった。
ここのお菓子はとても美味しい。マドレーヌを買って、その箱を綺麗に包んでもらった。
これは明日渡そう。ジャックは喜んでくれるかしら。少し不安だ。
次の日、私はジャックの元へ行った。
「あの、ジャック。渡したい物があるのだけど」
「ああ、なまえさん。なんでしょう?」
私はそっと包みを出した。
「これ、私のお気に入りのお店のマドレーヌ。とっても美味しいの。お礼にと思って持ってきたから良かったら食べて」
「ありがとうございます!……奇遇ですね」
ジャックはそう言って微笑んだ。
「何が?」
「私もそのお店のマドレーヌを買ってきたんですよ。貴女にと思って。味は違うみたいですけど」
「まあ、そんな偶然ってあるのね。私たち気が合うのかもしれないわ」
おかしくてくすくすと笑ってしまう。
「せっかくですし、一緒に食べませんか?丁度キリのいい所まで描きましたし」
「ええ、是非」
そう言って私達は近くのベンチへと移動し、並んで座った。
柔らかく日が照っていて、とても心地が良い。
「あのお店にはよく行かれるんですか?」
「うーん、食べ過ぎちゃうといけないからそんなに頻繁には言ってないわ」
「それもそうですね。美味しいからついつい沢山食べてしまいそうですし」
他愛ない会話だったが、私にはとても幸せな時間だった。
ジャックと会うのはとても楽しい。
仕事を頼んだことを口実に頻繁に会いに行っているから、その仕事が終わったら会う口実が無くなってしまう。
────描き終わらなければいいのに。
頭に浮かんだその思いを必至に振り払おうとしたが、結局振り払うことは出来なかった。
「甘いものがお好きなんですか?」
「ええ、大好きよ」
そうなんですね、と彼は続ける。
「それなら良かったら仕事が終わったらカフェにでも行きませんか?」
「えっ、いいの?嬉しい!ありがとう!」
彼とまた会える予定ができて、とても嬉しかった。