1話 Story of beggining.
「奥様!」
ネーヴェが屋敷に戻ると、燕尾服に身を包んだ初老の男性に声をかけられる。
「クリス、状況は?騎士団が押しかけてるとか、知らない人間が屋敷に詰めかけるなんていうのは
今のところないみたいだけど・・・。」
「それが、アルフレッド殿下直属の騎士団が数名朝来ただけで、他には特に。殿下のご配慮かと。」
疲労の色が見て取れるその男性は、簡単に状況を説明した。
「私もオルガ殿下に言われて屋敷に戻らせてもらったから詳しくはわからないけど・・・。
遺体はもう宮殿かどこかに持っていかれたのか?」
「皇宮に移送して検視するということで、移送されました。」
「死因は?」
「それが・・・」
言い淀む男性-クリス―に、ネーヴェはいぶかしげに視線を返した。
「後ろから切り付けられたようで、、、」
ネーヴェはクリスから状況を簡単に説明された。
朝、クリスが部屋に起こしへ行ったところ、倒れていたこと。医者を呼んだが、既に息絶えていたこと。
すぐに皇宮へ連絡し、騎士団が来たこと。
部屋はそのままになっていること。
「部屋で後ろから切り付けられたのはおかしいな・・・
彼は騎士団は抜けたとはいえ、まだまだ現役みたいなものだったはず。簡単に後ろを取られることは無いはずだ。
何か薬でも盛られたか・・・いや、検視結果を待ったほうがいいな。ありがとう、さすが優秀な執事長だ。」
微笑を浮かべネーヴェが執事長であるらしいクリスにねぎらいの言葉をかける。
「さて・・・私はこれからしばらくここで仕事をすることになった。多分第一容疑者が私ということになるだろうから、謹慎扱いだ。とはいえ、何もしないと殿下の仕事が滞ることになるので、少しは仕事をしないといけない。
迷惑をかけるが・・・よろしくお願いいたします、、、」
最後はため息交じりに執事長に頭を下げる。
「おやめください、奥様!そのために私たちがいるのです。こちらこそ誠心誠意、務めさせていただきます」
ネーヴェの行動に慌てて腰を折る執事長。
「さて、まずはブライアンがしていた仕事を少し教えてもらえないだろうか。あの人、やる必要な言って手伝わせてくれなかったしなぁ・・・」
「はは・・・旦那様は奥様に負担を掛けまいとしていましたからね。それでは、旦那さまの執務室に行きましょう。
奥様でも出来そうな仕事から説明させていただきます。」
「よろしく・・・」
苦笑しながらネーヴェと執事長は、イシュメリア家当主である亡きブライアンの執務室へ向かった。
ネーヴェが屋敷に戻ると、燕尾服に身を包んだ初老の男性に声をかけられる。
「クリス、状況は?騎士団が押しかけてるとか、知らない人間が屋敷に詰めかけるなんていうのは
今のところないみたいだけど・・・。」
「それが、アルフレッド殿下直属の騎士団が数名朝来ただけで、他には特に。殿下のご配慮かと。」
疲労の色が見て取れるその男性は、簡単に状況を説明した。
「私もオルガ殿下に言われて屋敷に戻らせてもらったから詳しくはわからないけど・・・。
遺体はもう宮殿かどこかに持っていかれたのか?」
「皇宮に移送して検視するということで、移送されました。」
「死因は?」
「それが・・・」
言い淀む男性-クリス―に、ネーヴェはいぶかしげに視線を返した。
「後ろから切り付けられたようで、、、」
ネーヴェはクリスから状況を簡単に説明された。
朝、クリスが部屋に起こしへ行ったところ、倒れていたこと。医者を呼んだが、既に息絶えていたこと。
すぐに皇宮へ連絡し、騎士団が来たこと。
部屋はそのままになっていること。
「部屋で後ろから切り付けられたのはおかしいな・・・
彼は騎士団は抜けたとはいえ、まだまだ現役みたいなものだったはず。簡単に後ろを取られることは無いはずだ。
何か薬でも盛られたか・・・いや、検視結果を待ったほうがいいな。ありがとう、さすが優秀な執事長だ。」
微笑を浮かべネーヴェが執事長であるらしいクリスにねぎらいの言葉をかける。
「さて・・・私はこれからしばらくここで仕事をすることになった。多分第一容疑者が私ということになるだろうから、謹慎扱いだ。とはいえ、何もしないと殿下の仕事が滞ることになるので、少しは仕事をしないといけない。
迷惑をかけるが・・・よろしくお願いいたします、、、」
最後はため息交じりに執事長に頭を下げる。
「おやめください、奥様!そのために私たちがいるのです。こちらこそ誠心誠意、務めさせていただきます」
ネーヴェの行動に慌てて腰を折る執事長。
「さて、まずはブライアンがしていた仕事を少し教えてもらえないだろうか。あの人、やる必要な言って手伝わせてくれなかったしなぁ・・・」
「はは・・・旦那様は奥様に負担を掛けまいとしていましたからね。それでは、旦那さまの執務室に行きましょう。
奥様でも出来そうな仕事から説明させていただきます。」
「よろしく・・・」
苦笑しながらネーヴェと執事長は、イシュメリア家当主である亡きブライアンの執務室へ向かった。