2話 Story of beginning (2)
「ん~…まぁ、名目は隣国の視察という事にしておこう。何か、交渉材料作って協力を仰げば拒否自体はされまい。
停戦協定を確認してもいい。なるだけ少人数で行動しなさい。手紙は出しておこう。
お前はお前で、向こうの王子に話をつけておきなさい。【それなりに仲が良い】んだろう?」
「・・・はぁ~。では適当に言っておきます。彼もネーヴェだったら…条件付きで歓迎するでしょう」
含ませるいい方に本日何度目ともわからないため息を吐き、
そして【条件付きで】と、そういうオルガは眉間にしわを寄せた。
そんなオルガの予想だにしなかった言葉を聞き、
「なんだ、何かあるのか?」
と眉を寄せて皇帝は聞き返す。自分のかわいがっている娘ともいえる人間に条件を出されるとは思ってもみなかったようだ。
「皇帝陛下は、彼にあったことはありますか?」
「・・・ここのところ、久しくあってはないな。唯一の王子で、賢く器量もよく特に問題はないとは聞いているが。そんな問題児だったか?」
次男の言葉に素直に返す皇帝に、オルガは続ける。
「表向きは全く問題なんてありませんよ。ただ、、、アイツは・・・」
隣国の唯一の王子、国王の後継者をアイツ呼ばわりするくらいには仲が良いのか、と皇帝はふと思った。
「剣術が強い者しか認めないというか、、、自分と同等の強さを持つ人間が好きというか、うざいというか、、、
とにかく、昔、学院時代にネーヴェと剣を交えて。その時に、ネーヴェに負けて、その上、口でも勝てなかったんで…
なんというか……ウザイ?違うな、、、えっと・・・」
相当嫌なのか、オルガの口からはウザイ鹿出てこない。
良い言葉が出てこないのか、ただ単に相手が嫌いなのかわからない目の前の息子に苦笑しながら「惚れ込んでいる?」と
言葉を投げかける皇帝。
「ぁ、それです!えっと・・・ウザいくらい惚れ込んでて、うざいんです!どれくらいウザいかっていうと!」
相変わらずウザイしか出てこない息子の語彙力を心配しつつ、本当にそう思っているのだなと必死に笑いをこらえて皇帝は次の言葉を待った。
「こちらの顔を見るたび、手合わせしろだ何だとうるさいんです。皇帝陛下も一回経験したほうがいいですよ・・・それ考えると、ちょっと隣国行きたくない」
皇帝は第二皇子の言葉を受け、ふむ…と志向する。少し自分が思っていたのと違うな、といった様子だ。
停戦協定を確認してもいい。なるだけ少人数で行動しなさい。手紙は出しておこう。
お前はお前で、向こうの王子に話をつけておきなさい。【それなりに仲が良い】んだろう?」
「・・・はぁ~。では適当に言っておきます。彼もネーヴェだったら…条件付きで歓迎するでしょう」
含ませるいい方に本日何度目ともわからないため息を吐き、
そして【条件付きで】と、そういうオルガは眉間にしわを寄せた。
そんなオルガの予想だにしなかった言葉を聞き、
「なんだ、何かあるのか?」
と眉を寄せて皇帝は聞き返す。自分のかわいがっている娘ともいえる人間に条件を出されるとは思ってもみなかったようだ。
「皇帝陛下は、彼にあったことはありますか?」
「・・・ここのところ、久しくあってはないな。唯一の王子で、賢く器量もよく特に問題はないとは聞いているが。そんな問題児だったか?」
次男の言葉に素直に返す皇帝に、オルガは続ける。
「表向きは全く問題なんてありませんよ。ただ、、、アイツは・・・」
隣国の唯一の王子、国王の後継者をアイツ呼ばわりするくらいには仲が良いのか、と皇帝はふと思った。
「剣術が強い者しか認めないというか、、、自分と同等の強さを持つ人間が好きというか、うざいというか、、、
とにかく、昔、学院時代にネーヴェと剣を交えて。その時に、ネーヴェに負けて、その上、口でも勝てなかったんで…
なんというか……ウザイ?違うな、、、えっと・・・」
相当嫌なのか、オルガの口からはウザイ鹿出てこない。
良い言葉が出てこないのか、ただ単に相手が嫌いなのかわからない目の前の息子に苦笑しながら「惚れ込んでいる?」と
言葉を投げかける皇帝。
「ぁ、それです!えっと・・・ウザいくらい惚れ込んでて、うざいんです!どれくらいウザいかっていうと!」
相変わらずウザイしか出てこない息子の語彙力を心配しつつ、本当にそう思っているのだなと必死に笑いをこらえて皇帝は次の言葉を待った。
「こちらの顔を見るたび、手合わせしろだ何だとうるさいんです。皇帝陛下も一回経験したほうがいいですよ・・・それ考えると、ちょっと隣国行きたくない」
皇帝は第二皇子の言葉を受け、ふむ…と志向する。少し自分が思っていたのと違うな、といった様子だ。