恋人編
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おまけ・エピローグ後の轟と光
乱入してきたヴィランを警察に引き渡した後、仕切り直した結婚式は邪魔されることなく無事に終わった。
幸せそうに笑いながら兄たちとおしゃべりをしている泉を遠目に見て、光は満足していた。
「バクゴー妹」
呼びかけられたが光は無視をする。無視されたことを気にすることなく轟は隣に並んだ。並ぶんじゃねぇと言いたいところだったが、轟に応えるのが癪で舌打ちだけした。
「…悪かったな」
どれのこと言っているのか分からず、光は苛立ったようにまた舌打ちをした。
「さっき泣かせちまって」
「……あたしは泣いてねぇ」
「泉が怒らないからって泣いただろ」
「泣いてねぇっつってんだろ。しばくぞこの舐めプ野郎」
「…分かった、そう言うことにしておく」
「最初からそうしておけ、クソが」
泉は楽しそうににこにこ笑っていた。今日はとても幸福そうな笑みまで浮かべている。
「お前が羨ましいよ」
光はぽつりと呟いた。
「見てみろよ。泉のあの顔」
轟は幸せそうで、穏やかな表情の泉に視線を移した。
「幸せそうだよなぁ」
羨ましそうに光は呟いた。あんなに幸せな泉の顔は自分ではさせることが出来ないからだ。
「…俺はお前が羨ましいけどな」
「はぁ?お前があたしを羨ましいだって?」
光が驚いて隣に立つ男に視線を移すと、目が合った。轟が自分の方を向いていたことにムカついた。
「…最初にうちに来た時、泉には何も話してなかったんだってな」
「泉はすぐ顔に出るから言えねぇんだよ。さっきの見ただろ」
切島が演技だとバラしてしまったとき、泉は取り繕えず顔に出てしまった。そのことを分かっていた光は、最初に「あたしが何か言ったら笑顔でイエスと言え」としか言わなかったのだ。
轟は泉から今回の経緯を聞いたときに、不安はなかったのかと尋ねた。泉は少しきょとんとした顔になった後に、にこりと笑った。
「だって光ですもん」
この言葉一つに泉が幼馴染をいかに信頼しているかが分かった気がした。
「泉はお前を信じて身を委ねた。…泉はお前に絶対的な信頼をおいてるんだ。それが羨ましい」
「あぁ、そんなこと」
なんて事のないように光は言った。泉が自分を信じていることを知っているのだ。そして光もまた同じように泉を信じているのだ。
「そんなことだとは思えない」
幼い頃から一緒にいて、今はビジネスパートナーである2人が何の疑問も持たずに信頼していることが、轟は羨ましかった。
「…羨ましいだろ?」
そう言って嬉しそうににやりと笑う光に、轟は笑って答えた。
「あぁ、すごく」
「あ!?」
泉が大きな声で叫んだ。
「光が笑ってる!ずるい!私も光の可愛い笑顔が見たかったのに!2人でなんの話してたの⁉」
「嫁さんの話」
「よっ⁉」
轟に嫁と言われて泉は顔を真っ赤にした。
「泉の話で盛り上がってたんだよ」
光が楽しそうに笑うと、泉は背伸びをして光の顔を隠した。
「光の笑顔は私のものなのー!焦凍さんに見せたらだめ!」
「欲張り」
「欲張りでいいもん!」
「大丈夫。見せないし、見せようとも思わない」
.
乱入してきたヴィランを警察に引き渡した後、仕切り直した結婚式は邪魔されることなく無事に終わった。
幸せそうに笑いながら兄たちとおしゃべりをしている泉を遠目に見て、光は満足していた。
「バクゴー妹」
呼びかけられたが光は無視をする。無視されたことを気にすることなく轟は隣に並んだ。並ぶんじゃねぇと言いたいところだったが、轟に応えるのが癪で舌打ちだけした。
「…悪かったな」
どれのこと言っているのか分からず、光は苛立ったようにまた舌打ちをした。
「さっき泣かせちまって」
「……あたしは泣いてねぇ」
「泉が怒らないからって泣いただろ」
「泣いてねぇっつってんだろ。しばくぞこの舐めプ野郎」
「…分かった、そう言うことにしておく」
「最初からそうしておけ、クソが」
泉は楽しそうににこにこ笑っていた。今日はとても幸福そうな笑みまで浮かべている。
「お前が羨ましいよ」
光はぽつりと呟いた。
「見てみろよ。泉のあの顔」
轟は幸せそうで、穏やかな表情の泉に視線を移した。
「幸せそうだよなぁ」
羨ましそうに光は呟いた。あんなに幸せな泉の顔は自分ではさせることが出来ないからだ。
「…俺はお前が羨ましいけどな」
「はぁ?お前があたしを羨ましいだって?」
光が驚いて隣に立つ男に視線を移すと、目が合った。轟が自分の方を向いていたことにムカついた。
「…最初にうちに来た時、泉には何も話してなかったんだってな」
「泉はすぐ顔に出るから言えねぇんだよ。さっきの見ただろ」
切島が演技だとバラしてしまったとき、泉は取り繕えず顔に出てしまった。そのことを分かっていた光は、最初に「あたしが何か言ったら笑顔でイエスと言え」としか言わなかったのだ。
轟は泉から今回の経緯を聞いたときに、不安はなかったのかと尋ねた。泉は少しきょとんとした顔になった後に、にこりと笑った。
「だって光ですもん」
この言葉一つに泉が幼馴染をいかに信頼しているかが分かった気がした。
「泉はお前を信じて身を委ねた。…泉はお前に絶対的な信頼をおいてるんだ。それが羨ましい」
「あぁ、そんなこと」
なんて事のないように光は言った。泉が自分を信じていることを知っているのだ。そして光もまた同じように泉を信じているのだ。
「そんなことだとは思えない」
幼い頃から一緒にいて、今はビジネスパートナーである2人が何の疑問も持たずに信頼していることが、轟は羨ましかった。
「…羨ましいだろ?」
そう言って嬉しそうににやりと笑う光に、轟は笑って答えた。
「あぁ、すごく」
「あ!?」
泉が大きな声で叫んだ。
「光が笑ってる!ずるい!私も光の可愛い笑顔が見たかったのに!2人でなんの話してたの⁉」
「嫁さんの話」
「よっ⁉」
轟に嫁と言われて泉は顔を真っ赤にした。
「泉の話で盛り上がってたんだよ」
光が楽しそうに笑うと、泉は背伸びをして光の顔を隠した。
「光の笑顔は私のものなのー!焦凍さんに見せたらだめ!」
「欲張り」
「欲張りでいいもん!」
「大丈夫。見せないし、見せようとも思わない」
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