恋人編
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エピローグ
「良かったね~2人とも~…!」
緑谷は妹よりも号泣しながら喜んで言った。演技だとバラしてしまって責任を感じていた切島も丸く収まって良かった、と泣いていた。
「時間ねぇんだ。轟来い」
「時間ないってどういうこと?かっちゃん」
「結婚式やるよ、泉」
爆豪の代わりに光がにやっと笑った。
轟は緑谷と爆豪に連れられて、控え室を出て行った。光も切島と出て行くとスタイリストを連れて帰ってきた。もう一度出て行くと、今度は普通のドレスに着替えて帰ってきた。
「ウェディングドレス可愛かったのに残念…」
泉が文句を言うと光は「そのうちな」と笑っていた。
そして気がつくと泉は兄と腕を組んでバージンロードを歩いていた。
参列者はたった4人だけど、泉は幸せだった。
「汝緑谷泉は、新郎轟焦凍を夫とし…」
泉は神父の言葉にもまた泣きそうになっていた。
大好きな人と夫婦になれる。この上なく幸せだった。これ以上どんな幸せがあるだろうか。このあとに大変なことがいっぱい待ってるが、今は何も考えられなかった。
そのとき、式場の扉が勢いよく大きな音を立てて開いた。
「は⁉」
驚いて振り返る。
「あー良いよなぁ…!幸せそうでよォ…!邪魔してやる!!」
ヴィランだ。周りにたくさんの虫が飛んでいた。蟲を操る個性なのか、ヴィランが手を上げて蟲をけしかけるような素振りをみせた。
「轟!泉の…」
光が慌てて轟に怒鳴った。
轟が泉を守ろうと手を伸ばした瞬間、真横を一直線にオレンジの炎が飛んでいった。蟲たちが一気に燃やされた。
「は⁉」
轟は驚いて泉を振り返った。
「人生で1番幸福な時間を邪魔するなんて覚悟は出来てんだろーな…?」
普段言わないような言葉を使うのは、泉がキレた時だ。息を思い切り吸い込んだ。
「バカ!…口だ!!」
再び光が叫んだ。
轟は泉の前に氷の壁を出すと、右手で泉の口を塞いだ。押さえた口元から煙が漏れた。
と同時に阿修羅の顔をした兄たちが飛び出して行って、ヴィランに渾身の一撃を食わせた。
「せっかく幸せ掴んだとこなのに、邪魔させるか」
「な、なんだってこんな…!」
ヴィランは緑谷を見て驚いた。
「運が悪かったな。ここにいんのは全員プロヒーローだ」
「残念だったね」
ヴィランは兄たちによって縛り上げられた。
「バカかてめぇは!泉守ってもしょうがねぇだろ!」
「ふがっ!」
口を塞がれていた泉が轟に抗議する。
「わりぃ」
轟がパッと手を離した。
「式場燃やすとこだったろ!」
光が泉を叱りつけた。
「だから、燃やさないように直線の炎にしたでしょ!」
泉が言い返す。
「まあいいや…今日はもう疲れたし、ドレスが燃えてなけりゃ良いや…」
諦めて光はため息をついた。
「大丈夫!」
泉が笑うと、兄たちや光は呆れたように笑った。
轟だけは可笑しそうに笑っていた。
この式の後、両親への挨拶やら結婚披露宴の準備やら仕事やら忙しかったのだが、泉はいつも以上に張り切って取り組んでいた。
今ならなんだって出来そうな気がしていた。なぜなら、大好きな人とこれから先の人生も歩いていけるから。
→6p.おまけ『エピローグ後の轟と光』/7p.おまけ『切島くんの苦悩』/8p.没冒頭供養/9p.あとがき
「良かったね~2人とも~…!」
緑谷は妹よりも号泣しながら喜んで言った。演技だとバラしてしまって責任を感じていた切島も丸く収まって良かった、と泣いていた。
「時間ねぇんだ。轟来い」
「時間ないってどういうこと?かっちゃん」
「結婚式やるよ、泉」
爆豪の代わりに光がにやっと笑った。
轟は緑谷と爆豪に連れられて、控え室を出て行った。光も切島と出て行くとスタイリストを連れて帰ってきた。もう一度出て行くと、今度は普通のドレスに着替えて帰ってきた。
「ウェディングドレス可愛かったのに残念…」
泉が文句を言うと光は「そのうちな」と笑っていた。
そして気がつくと泉は兄と腕を組んでバージンロードを歩いていた。
参列者はたった4人だけど、泉は幸せだった。
「汝緑谷泉は、新郎轟焦凍を夫とし…」
泉は神父の言葉にもまた泣きそうになっていた。
大好きな人と夫婦になれる。この上なく幸せだった。これ以上どんな幸せがあるだろうか。このあとに大変なことがいっぱい待ってるが、今は何も考えられなかった。
そのとき、式場の扉が勢いよく大きな音を立てて開いた。
「は⁉」
驚いて振り返る。
「あー良いよなぁ…!幸せそうでよォ…!邪魔してやる!!」
ヴィランだ。周りにたくさんの虫が飛んでいた。蟲を操る個性なのか、ヴィランが手を上げて蟲をけしかけるような素振りをみせた。
「轟!泉の…」
光が慌てて轟に怒鳴った。
轟が泉を守ろうと手を伸ばした瞬間、真横を一直線にオレンジの炎が飛んでいった。蟲たちが一気に燃やされた。
「は⁉」
轟は驚いて泉を振り返った。
「人生で1番幸福な時間を邪魔するなんて覚悟は出来てんだろーな…?」
普段言わないような言葉を使うのは、泉がキレた時だ。息を思い切り吸い込んだ。
「バカ!…口だ!!」
再び光が叫んだ。
轟は泉の前に氷の壁を出すと、右手で泉の口を塞いだ。押さえた口元から煙が漏れた。
と同時に阿修羅の顔をした兄たちが飛び出して行って、ヴィランに渾身の一撃を食わせた。
「せっかく幸せ掴んだとこなのに、邪魔させるか」
「な、なんだってこんな…!」
ヴィランは緑谷を見て驚いた。
「運が悪かったな。ここにいんのは全員プロヒーローだ」
「残念だったね」
ヴィランは兄たちによって縛り上げられた。
「バカかてめぇは!泉守ってもしょうがねぇだろ!」
「ふがっ!」
口を塞がれていた泉が轟に抗議する。
「わりぃ」
轟がパッと手を離した。
「式場燃やすとこだったろ!」
光が泉を叱りつけた。
「だから、燃やさないように直線の炎にしたでしょ!」
泉が言い返す。
「まあいいや…今日はもう疲れたし、ドレスが燃えてなけりゃ良いや…」
諦めて光はため息をついた。
「大丈夫!」
泉が笑うと、兄たちや光は呆れたように笑った。
轟だけは可笑しそうに笑っていた。
この式の後、両親への挨拶やら結婚披露宴の準備やら仕事やら忙しかったのだが、泉はいつも以上に張り切って取り組んでいた。
今ならなんだって出来そうな気がしていた。なぜなら、大好きな人とこれから先の人生も歩いていけるから。
→6p.おまけ『エピローグ後の轟と光』/7p.おまけ『切島くんの苦悩』/8p.没冒頭供養/9p.あとがき