1年目のバレンタイン
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没になったバレンタイン話冒頭の供養です
「あーーー!!!ぜんっぜん上手くいかない!」
寒さで冷え込む2月のとある日曜日の夕方。1-A寮に苛立った声が響いた。
共有スペースで課題をしていた光は、呆れた顔で振り返って泉に声をかけた。
「もう諦めたら?」
「諦めない!」
何度目のやり取りだろうか。
「なんで何回も上手くいかないのか疑問だよなー」
「私だって疑問だよ!レシピ通りなのに!」
泉はバレンタインに向けてチョコレート作りをしていた。分量や手順をしっかり守ってレシピ通りに作っているはずなのに何故だか思い通りに出来ない、と嘆いていた。
「泉らしいけど」
「ちょっと気分転換に蕎麦打つ」
「気分転換?」
「なの!」
目の前のチョコをざっと片付けると、ボウルに粉を入れて無心でこね始めた。
泉が集中し出したのをみて、光はため息をつきつつ目の前の課題に再び向き合うことにした。
「ふぅ…。なんかいつもより上手く打てた気がする…」
気分転換で何も考えずに打っていたせいか、力まずいつも以上の仕上がりになった。
バットに綺麗に並べて蕎麦を片付けると、泉はチョコレートに向き合うことにした。
「最後の1回。これで上手くいかなくても諦める」
気合を十分に泉は再びチョコレートに向き合うことにした。
「おう、がんばれー」
光からのとても適当な檄を受けて、泉は気合を入れた。
---------
無意識にそばを打って欲しかったので、冒頭を丸ごと没にしました。
幼馴染2人の何気ないやりとりは結構好きです。
「あーーー!!!ぜんっぜん上手くいかない!」
寒さで冷え込む2月のとある日曜日の夕方。1-A寮に苛立った声が響いた。
共有スペースで課題をしていた光は、呆れた顔で振り返って泉に声をかけた。
「もう諦めたら?」
「諦めない!」
何度目のやり取りだろうか。
「なんで何回も上手くいかないのか疑問だよなー」
「私だって疑問だよ!レシピ通りなのに!」
泉はバレンタインに向けてチョコレート作りをしていた。分量や手順をしっかり守ってレシピ通りに作っているはずなのに何故だか思い通りに出来ない、と嘆いていた。
「泉らしいけど」
「ちょっと気分転換に蕎麦打つ」
「気分転換?」
「なの!」
目の前のチョコをざっと片付けると、ボウルに粉を入れて無心でこね始めた。
泉が集中し出したのをみて、光はため息をつきつつ目の前の課題に再び向き合うことにした。
「ふぅ…。なんかいつもより上手く打てた気がする…」
気分転換で何も考えずに打っていたせいか、力まずいつも以上の仕上がりになった。
バットに綺麗に並べて蕎麦を片付けると、泉はチョコレートに向き合うことにした。
「最後の1回。これで上手くいかなくても諦める」
気合を十分に泉は再びチョコレートに向き合うことにした。
「おう、がんばれー」
光からのとても適当な檄を受けて、泉は気合を入れた。
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無意識にそばを打って欲しかったので、冒頭を丸ごと没にしました。
幼馴染2人の何気ないやりとりは結構好きです。