2.妹と、ご飯を食べる話
名前変更
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…泉。」
「はい!?」
びっくりして、少し大きめの声で返事をしてしまった。
私を呼んだその人は、思わず出た大きめの声にびっくりしたような顔をしていた。
「あ、ごめんなさい…!」
「いや、いい。この前のことなんだが、なんで俺なんだ。」
「……この前の、と言いますと…」
思い当たることは1つしかないけど…。
「なんで俺が好きなんだ?」
THE・直球!!
まじか、轟さん!
多分、私だけじゃなくてその場にいる3人も同じことを考えているんだろう。3人とも同じ顔をしている。
あ、飯田さん知らなかったのかな。そこはお茶子さんあたりから聞いておいてよ~!
と頭の中で叫びながら、肝心の質問の答えにはどう答えるべきかと、口ごもってしまう。
「あ…えっと…そ、その…。」
前に座る轟さんの顔を見た。真剣な目をしていた。
息が止まりそうになり、緊張を解そうと小さく息を吸った。目を逸らして、自分の手元を見た。
「…なんで、と聞かれると、自分でもよくわからないというのが正直な気持ちです。私、体育祭のトーナメントでお兄ちゃんと闘う前まで、轟さんの目が嫌いでした。とても冷たくて、怖くて、お兄ちゃんはこんな人と闘わなくちゃいけないのか、嫌だな。って思いました。」
予選とか見てても普通に強いし、お兄ちゃんじゃ絶対敵わないって思った。だって、ついこの間まで無個性だったんだよ?
実際負けちゃったけど…。
お兄ちゃんとの一戦は本当にすごかった。ボロボロで戦うお兄ちゃんをとても心配したけど、最後の2人の気迫に気圧されてしまった。
顔を上げて、前に座る轟さんのグレーとブルーのオッドアイを見つめた。
「でも、表彰台での姿を見て、私は本当に一瞬で恋に落ちました。この人を愛したいって思ったんです。だから、あなたを知りたいんです。もっとあなたを好きになりたいんです。」
これで、答えになってる?
また答えにならない答え方をしてしまった?
「…悪りぃ。変なこと聞いたよな。こういうことに慣れてねぇんだ。」
少し決まりが悪そうに謝る。
あー…照れ、とかそういうのもないんだね…。わかってはいたけど…。
「へんっ…なんて…!そんなこと……!私はただ、轟さんを好きでいられるなら、それで十分なんです……!」
「…そうか、ありがとな。」
轟さんが口元に笑みを浮かべた。
やっぱり、眩しいくらい綺麗な顔だった。
また心臓がうるさいくらいに鳴り出した。
.
「はい!?」
びっくりして、少し大きめの声で返事をしてしまった。
私を呼んだその人は、思わず出た大きめの声にびっくりしたような顔をしていた。
「あ、ごめんなさい…!」
「いや、いい。この前のことなんだが、なんで俺なんだ。」
「……この前の、と言いますと…」
思い当たることは1つしかないけど…。
「なんで俺が好きなんだ?」
THE・直球!!
まじか、轟さん!
多分、私だけじゃなくてその場にいる3人も同じことを考えているんだろう。3人とも同じ顔をしている。
あ、飯田さん知らなかったのかな。そこはお茶子さんあたりから聞いておいてよ~!
と頭の中で叫びながら、肝心の質問の答えにはどう答えるべきかと、口ごもってしまう。
「あ…えっと…そ、その…。」
前に座る轟さんの顔を見た。真剣な目をしていた。
息が止まりそうになり、緊張を解そうと小さく息を吸った。目を逸らして、自分の手元を見た。
「…なんで、と聞かれると、自分でもよくわからないというのが正直な気持ちです。私、体育祭のトーナメントでお兄ちゃんと闘う前まで、轟さんの目が嫌いでした。とても冷たくて、怖くて、お兄ちゃんはこんな人と闘わなくちゃいけないのか、嫌だな。って思いました。」
予選とか見てても普通に強いし、お兄ちゃんじゃ絶対敵わないって思った。だって、ついこの間まで無個性だったんだよ?
実際負けちゃったけど…。
お兄ちゃんとの一戦は本当にすごかった。ボロボロで戦うお兄ちゃんをとても心配したけど、最後の2人の気迫に気圧されてしまった。
顔を上げて、前に座る轟さんのグレーとブルーのオッドアイを見つめた。
「でも、表彰台での姿を見て、私は本当に一瞬で恋に落ちました。この人を愛したいって思ったんです。だから、あなたを知りたいんです。もっとあなたを好きになりたいんです。」
これで、答えになってる?
また答えにならない答え方をしてしまった?
「…悪りぃ。変なこと聞いたよな。こういうことに慣れてねぇんだ。」
少し決まりが悪そうに謝る。
あー…照れ、とかそういうのもないんだね…。わかってはいたけど…。
「へんっ…なんて…!そんなこと……!私はただ、轟さんを好きでいられるなら、それで十分なんです……!」
「…そうか、ありがとな。」
轟さんが口元に笑みを浮かべた。
やっぱり、眩しいくらい綺麗な顔だった。
また心臓がうるさいくらいに鳴り出した。
.