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俺はまた名前に情けねぇ姿を見せねぇよう、心に誓った。
名前。
お前にどんな暗い過去があろうと、絶対に、お前は…お前だけは幸せにしてやるからな。
「んだよー!そんなかっこいいこと酔ってない時に言ってくれよー!!…でももっかい言って?」
「るせえ!…酔ってねぇわ!」
「酔ってる奴の言うことじゃんかー」
結局ランチはお互い満足するだけ食べて、俺も酒はほどほどで済ました。
そこまではよかった。
そこまでは。
「勝己!せっかくならもっと飲めよー!何か酒買って帰ろー?俺にはお菓子買ってくれ!」
未成年が何言ってやがる。とは思ったが、今日はこいつに悪いことしちまったから何か挽回したい気持ちもあった。
それが物で釣るとは…あまりに滑稽な気もしたが。
「俺がお酌してやるなー!」
そう言われ、そこまで言うならと、帰りに近所のスーパー寄って缶ビールを数本。それから適当につまみになるようなもん買って、あとは家にある酒を適当に飲むことにした。
酒の肴にと今度は俺の小さい頃の話や、雄英高校に通っていた時なんかの話を名前に聞き出された。
そんな面白い話でもねぇだろうに、名前は目を輝かせて聞いてくるもんだから、もっと喜ばせてやりてぇとつい飲みながら色んな話をした。酒の進むこと進むこと。
ここはキャバクラかなんかか?あ、ホストか?
気付いたらこれだ。買ってきたビールはもとより、家にあった酒たちもどこ行った?土産にと切島から渡されたいつぞやの日本酒の空き瓶がテーブルの上にある。
「勝己も流石にこんだけ飲んだら酔っちゃうんだなー」
「うるせ!ちょっとフワフワして良い気分なだけだわ!」
「いいなぁ!俺もそんなに酔ってみたい!」
なんだか噛み合わない話を繰り返すうちに、名前がおもむろに俺に近づいてきて両手を握った。
「!、な、なんだよ」
「勝己立って?」
手を引かれ、言われるがままに俺は立ち上がりフラフラと名前が誘導する方へと着いていく。
「ほら、こっち座ってちょっと休んだら?」
名前はソファの前まで俺を連れてきた。
「ん、あぁ。…あ?」
とん。
と、名前が俺の胸を押した。素直に俺はソファにバフっと沈み込んで座った。
しかし驚いたのはこの後だ。
名前が俺を押し倒しながら上に乗り上がってきたのだ。
俺はソファに背を沈みこませた。
目の前に整った名前の顔が見える。
「な、なん…!」
「勝己がさ。俺のことすげー大事にしてくれてんのわかってるよ。わかってんだけどさ、俺はそれでも勝己の特別になりたい」
長いまつ毛に縁取られた目が伏目がちになり、妙な色気を感じさせる。
「ばっ…てめぇ!降りやが…」
その瞬間耳元まで名前の唇が近づいてきて言葉を詰まらせた。
唇が触れそうな距離で。
ーーーー抱いてほしいな。
とんでもねぇ奴だと思った。
そう囁かれた瞬間、俺の脳がグラグラと沸騰した気がした。全身が熱を持ち、金縛りにあったように硬直した。
「俺、成人するまでなんて待てないよ」
切ない声にもう堪らなくなった。
「〜〜っ!!」
俺は名前の両肩を押して上体を起こした。その勢いのまま体を反転させて、今度は俺が名前を下に組み敷いた。
「…勝己」
「…っ!!」
少し蒸気した頬、どこか期待している表情は17歳の少年とは思えないほど妖艶だった。
こんな顔されて、何もしない奴なんていねぇだろ。
俺は指先で形の良い名前の唇をなぞる。
そのまま顎を掬って、誘われるままその唇に口付けた。
初めは軽く触れる程度、それでは足りなくなり角度を変えて何度もその唇を堪能した。
今まで飲んだどんな酒よりも強い酒を飲んでるようだった。
口付けはどんどん深くなり、舌で唇を開けるよう撫であげれば素直に開かれた。口の中で名前の柔らかい舌を追い回して絡める。
部屋に響く水音を認識すると、何とも卑猥な気分だった。
もうこのまま2人、溶け合ってしまえたらと思った。
名前の唇を解放して、いったん体を起こす。
少し潤んだ瞳、乱れた呼吸にもう止めることはできないと思った。
しかし、壊れそうな理性を押し留めたのは意外にも酒だった。テーブルに空けられた酒の瓶が視界に入って、わずかな理性が取り戻される。
「…勝己?」
突然動きの止まった俺を見て、名前がまた不安そうな顔をしている。
今日はお前にそんな顔させてばっかりだな俺は…。お前がこんなに俺に尽くしてくれてんのに、不甲斐ねぇったらねぇわ。
「名前…頼む。もうちょっとだけ待ってくれ…」
するとやはり傷ついた表情の名前。
すかさず俺は言った。
「頼む。酒の勢いでやったなんて、思われたくねぇんだわ」
「…ぅん?」
何が言いたいのかよくわからないのか、名前は黙ってこちらを見上げている。
「ちゃんと…お前との初めては…、ちゃんとしてぇ」
ダメだ。こんな事酒が入ってなきゃ言えねぇわ。
「…っで!!」
名前はすぐさま起き上がって俺をまた押し倒した。
さすが…動きが速ぇ。酔ってる俺なら簡単に倒せそうだな。
「お前なぁぁ!」
「それって、それってさ!成人するまで待たなくて良いんだよな?!」
「ぐっ…、それは」
「な?!」
「…っ!!」
瞳を潤ませた恋人を前に、俺はため息をついた。
正直に言おう。
「…あぁ。悪ぃけど、もう俺の理性が保たねぇわ」
「やったぁぁ!」
おもちゃを買ってもらえた子供のように喜ぶ名前を見て、もう後には引き返せないと悟った。
だが、俺の理性などもう無いに等しいことも事実で…。
もうこれは避けられない運命なのだ。とか、普段なら考えねぇような事を考えだした。
「それによぉー、そもそも何で未成年とセックスしちゃいけねぇんだよ」
「あ?んなもん、」
「お互い同意ならガキ同士がセックスするよか片方が大人な方が安全じゃねぇの?」
「…」
そう言われると妙な気持ちになる。
常識とされている倫理観が揺らぐ。
そしてその世間一般で言われるその“常識”ってやつを気にしてる自分に違和感を覚える。こんなの俺らしくねえ。
何で好きなやつにここまで迫られて、俺がお預け喰らわなきゃいけねぇんだ。
「なあ、キスはいつでもして良いんだよな?」
俺が何か決心めいたことを考えていると、その綺麗な顔が近づいてきていた。
コイツ…。
頼むから俺の酒が抜けてからにしてくれ。
名前。
お前にどんな暗い過去があろうと、絶対に、お前は…お前だけは幸せにしてやるからな。
「んだよー!そんなかっこいいこと酔ってない時に言ってくれよー!!…でももっかい言って?」
「るせえ!…酔ってねぇわ!」
「酔ってる奴の言うことじゃんかー」
結局ランチはお互い満足するだけ食べて、俺も酒はほどほどで済ました。
そこまではよかった。
そこまでは。
「勝己!せっかくならもっと飲めよー!何か酒買って帰ろー?俺にはお菓子買ってくれ!」
未成年が何言ってやがる。とは思ったが、今日はこいつに悪いことしちまったから何か挽回したい気持ちもあった。
それが物で釣るとは…あまりに滑稽な気もしたが。
「俺がお酌してやるなー!」
そう言われ、そこまで言うならと、帰りに近所のスーパー寄って缶ビールを数本。それから適当につまみになるようなもん買って、あとは家にある酒を適当に飲むことにした。
酒の肴にと今度は俺の小さい頃の話や、雄英高校に通っていた時なんかの話を名前に聞き出された。
そんな面白い話でもねぇだろうに、名前は目を輝かせて聞いてくるもんだから、もっと喜ばせてやりてぇとつい飲みながら色んな話をした。酒の進むこと進むこと。
ここはキャバクラかなんかか?あ、ホストか?
気付いたらこれだ。買ってきたビールはもとより、家にあった酒たちもどこ行った?土産にと切島から渡されたいつぞやの日本酒の空き瓶がテーブルの上にある。
「勝己も流石にこんだけ飲んだら酔っちゃうんだなー」
「うるせ!ちょっとフワフワして良い気分なだけだわ!」
「いいなぁ!俺もそんなに酔ってみたい!」
なんだか噛み合わない話を繰り返すうちに、名前がおもむろに俺に近づいてきて両手を握った。
「!、な、なんだよ」
「勝己立って?」
手を引かれ、言われるがままに俺は立ち上がりフラフラと名前が誘導する方へと着いていく。
「ほら、こっち座ってちょっと休んだら?」
名前はソファの前まで俺を連れてきた。
「ん、あぁ。…あ?」
とん。
と、名前が俺の胸を押した。素直に俺はソファにバフっと沈み込んで座った。
しかし驚いたのはこの後だ。
名前が俺を押し倒しながら上に乗り上がってきたのだ。
俺はソファに背を沈みこませた。
目の前に整った名前の顔が見える。
「な、なん…!」
「勝己がさ。俺のことすげー大事にしてくれてんのわかってるよ。わかってんだけどさ、俺はそれでも勝己の特別になりたい」
長いまつ毛に縁取られた目が伏目がちになり、妙な色気を感じさせる。
「ばっ…てめぇ!降りやが…」
その瞬間耳元まで名前の唇が近づいてきて言葉を詰まらせた。
唇が触れそうな距離で。
ーーーー抱いてほしいな。
とんでもねぇ奴だと思った。
そう囁かれた瞬間、俺の脳がグラグラと沸騰した気がした。全身が熱を持ち、金縛りにあったように硬直した。
「俺、成人するまでなんて待てないよ」
切ない声にもう堪らなくなった。
「〜〜っ!!」
俺は名前の両肩を押して上体を起こした。その勢いのまま体を反転させて、今度は俺が名前を下に組み敷いた。
「…勝己」
「…っ!!」
少し蒸気した頬、どこか期待している表情は17歳の少年とは思えないほど妖艶だった。
こんな顔されて、何もしない奴なんていねぇだろ。
俺は指先で形の良い名前の唇をなぞる。
そのまま顎を掬って、誘われるままその唇に口付けた。
初めは軽く触れる程度、それでは足りなくなり角度を変えて何度もその唇を堪能した。
今まで飲んだどんな酒よりも強い酒を飲んでるようだった。
口付けはどんどん深くなり、舌で唇を開けるよう撫であげれば素直に開かれた。口の中で名前の柔らかい舌を追い回して絡める。
部屋に響く水音を認識すると、何とも卑猥な気分だった。
もうこのまま2人、溶け合ってしまえたらと思った。
名前の唇を解放して、いったん体を起こす。
少し潤んだ瞳、乱れた呼吸にもう止めることはできないと思った。
しかし、壊れそうな理性を押し留めたのは意外にも酒だった。テーブルに空けられた酒の瓶が視界に入って、わずかな理性が取り戻される。
「…勝己?」
突然動きの止まった俺を見て、名前がまた不安そうな顔をしている。
今日はお前にそんな顔させてばっかりだな俺は…。お前がこんなに俺に尽くしてくれてんのに、不甲斐ねぇったらねぇわ。
「名前…頼む。もうちょっとだけ待ってくれ…」
するとやはり傷ついた表情の名前。
すかさず俺は言った。
「頼む。酒の勢いでやったなんて、思われたくねぇんだわ」
「…ぅん?」
何が言いたいのかよくわからないのか、名前は黙ってこちらを見上げている。
「ちゃんと…お前との初めては…、ちゃんとしてぇ」
ダメだ。こんな事酒が入ってなきゃ言えねぇわ。
「…っで!!」
名前はすぐさま起き上がって俺をまた押し倒した。
さすが…動きが速ぇ。酔ってる俺なら簡単に倒せそうだな。
「お前なぁぁ!」
「それって、それってさ!成人するまで待たなくて良いんだよな?!」
「ぐっ…、それは」
「な?!」
「…っ!!」
瞳を潤ませた恋人を前に、俺はため息をついた。
正直に言おう。
「…あぁ。悪ぃけど、もう俺の理性が保たねぇわ」
「やったぁぁ!」
おもちゃを買ってもらえた子供のように喜ぶ名前を見て、もう後には引き返せないと悟った。
だが、俺の理性などもう無いに等しいことも事実で…。
もうこれは避けられない運命なのだ。とか、普段なら考えねぇような事を考えだした。
「それによぉー、そもそも何で未成年とセックスしちゃいけねぇんだよ」
「あ?んなもん、」
「お互い同意ならガキ同士がセックスするよか片方が大人な方が安全じゃねぇの?」
「…」
そう言われると妙な気持ちになる。
常識とされている倫理観が揺らぐ。
そしてその世間一般で言われるその“常識”ってやつを気にしてる自分に違和感を覚える。こんなの俺らしくねえ。
何で好きなやつにここまで迫られて、俺がお預け喰らわなきゃいけねぇんだ。
「なあ、キスはいつでもして良いんだよな?」
俺が何か決心めいたことを考えていると、その綺麗な顔が近づいてきていた。
コイツ…。
頼むから俺の酒が抜けてからにしてくれ。