日照雨
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「へー、じゃぁ名前は五条先生とは全然術式違うんだ」
「うん。私相伝継いでないから」
虎杖、釘崎が高専に来てから一年生4人での初めての任務。
補佐監督の運転する車に乗りながら、今日の任務の確認をしていた。遠方のため移動しながらの作戦となった。
その際お互いの術式に関しての話に及んだ。
この中で両面宿儺の器であることを含めれば虎杖の呪力やその力が1番未知数であるが、その次は名前の術式や戦闘スタイルが不明であった。
「って言っても、その呪力量とかコントロール能力は五条家さながら化け物だけどな」
助手席に座る伏黒が捕捉する。
「んで?結局名前の術式ってどんなのよ?」
「なんか呪具とか使うの?!」
後部座席には名前を挟んで釘崎と虎杖が座っている。
その2人が急かすように、話の続きを促した。五条家相伝はないにしろ、強力な術式を使うのではと期待が高まる。
2人のキラキラした視線が名前に注がれ、本人は言いにくそうに口籠る。
「えーっと…先に言っておくと、…私の階級四級なの」
「「え」」
虎杖と釘崎が言葉を失う。
そんな2人の反応を慣れたように見ていた伏黒が再び捕捉を入れる。
「名前の術式は戦闘に向かない」
「え?!そうなの?」
名前が申し訳なさそうにポツポツと話し出す。
「私の術式、"転嫁術法"って言うんだけど…自分の受けたダメージを決めた対象に転嫁することができるの」
「だから名前自身が負傷してない限り敵に攻撃は不可能だ」
「なるほどねぇ…」
釘崎がやや不憫そうな表情を浮かべる。
「私の共鳴りに近いかしら」
「名前の場合はメリットもある。転嫁させた場合名前の傷やダメージは治る。
しかもさっき言った通り呪力とそのコントロールは五条家の人間だけあって、相手がどんな等級の呪霊や呪詛師でも100%転嫁可能だ」
「へー!それすごいな!安心だな!」
「…そうとも言えねぇ」
「え?」
万が一名前が負傷するようなことがあっても、彼女が自分で傷を治せるという事実は安心材料だ。虎杖は素直な感想を漏らすが伏黒の表情は曇っている。
「怪我が重症な場合は術式を発動できない場合もある。名前に意識がない場合も無理。
あと、逆もできる。他人が受けたダメージを自分にも転嫁できる。その上のさらに転嫁は不可だ」
「それってつまり…」
「俺たち誰かが怪我をすれば、名前が怪我を肩代わりすることもできる」
「!」
それを聞いた虎杖と釘崎は隣に座っている名前の肩を掴んだ。
それまで黙っていた名前は驚いて顔を上げる。
「わ!」
「絶対すんなよ!そんな事!」
「そうよ!そんなヒロインみたいな役回りは見た目だけにしどきなさい!これ以上は迷惑よ!」
「…!」
純粋に自分を思いやってくれる2人の言葉に名前は言葉を詰まらせる。
まだ知り合って日も浅いが、2人がとても仲間想いで、自分をその仲間として認めてくれているのがとても嬉しかった。
「…大丈夫!絶対無理しないよ!それに私も真希ちゃんと一緒で体術で呪霊もある程度祓ってきたから!」
笑顔になった名前を見て虎杖も釘崎もつられて笑う。
それを見ていた助手席にいる伏黒の表情がフッと緩まる。
今まで伏黒が近距離攻撃しか出来ない名前を援護しながらのフォーメンションだった。
式神遣いの伏黒とは相性は良かったが、やはり
名前を前線に立たせるのは毎回冷や冷やしていた。使い所に悩む術式しか持たない名前はいつも申し訳なさそうに、自信がなさそうにしていた。
だから代わりに進んで前線に立とうとする。
だが今後は仲間が増えてより戦い方にも汎用性が出るだろう。
虎杖、釘崎も仲間との協力が出来るタイプで安心した。
「それにしても、伏黒は名前のこと詳しいんだな」
「そりゃ、お前らが来る前は2人で任務行ってたからな…それに」
「それに?」
「五条先生に色々頼まれてるから」
「あー…ね」
溺愛している妹がこのタイプの術式では心配は当然か。
それに伏黒は名前の唯一のクラスメイトだったのだ。色々悟に頼まれていたのだろう。
「恵、いつも兄妹揃って迷惑かけて…ごめんね」
申し訳なさそうに名前が助手席に少し身を乗り出して言った。
「?、別に。お前に頼られるのをそんな風に思ったことないし」
「!」
「これが天然人誑し…」
釘崎が顎に手を当てて参考になりますなど言っている。
「はぁ?俺はちゃんと頼れってことが言いたくて…」
「「そうゆうところだよ」」
クラスメイト全員の声が重なった。
「うん。私相伝継いでないから」
虎杖、釘崎が高専に来てから一年生4人での初めての任務。
補佐監督の運転する車に乗りながら、今日の任務の確認をしていた。遠方のため移動しながらの作戦となった。
その際お互いの術式に関しての話に及んだ。
この中で両面宿儺の器であることを含めれば虎杖の呪力やその力が1番未知数であるが、その次は名前の術式や戦闘スタイルが不明であった。
「って言っても、その呪力量とかコントロール能力は五条家さながら化け物だけどな」
助手席に座る伏黒が捕捉する。
「んで?結局名前の術式ってどんなのよ?」
「なんか呪具とか使うの?!」
後部座席には名前を挟んで釘崎と虎杖が座っている。
その2人が急かすように、話の続きを促した。五条家相伝はないにしろ、強力な術式を使うのではと期待が高まる。
2人のキラキラした視線が名前に注がれ、本人は言いにくそうに口籠る。
「えーっと…先に言っておくと、…私の階級四級なの」
「「え」」
虎杖と釘崎が言葉を失う。
そんな2人の反応を慣れたように見ていた伏黒が再び捕捉を入れる。
「名前の術式は戦闘に向かない」
「え?!そうなの?」
名前が申し訳なさそうにポツポツと話し出す。
「私の術式、"転嫁術法"って言うんだけど…自分の受けたダメージを決めた対象に転嫁することができるの」
「だから名前自身が負傷してない限り敵に攻撃は不可能だ」
「なるほどねぇ…」
釘崎がやや不憫そうな表情を浮かべる。
「私の共鳴りに近いかしら」
「名前の場合はメリットもある。転嫁させた場合名前の傷やダメージは治る。
しかもさっき言った通り呪力とそのコントロールは五条家の人間だけあって、相手がどんな等級の呪霊や呪詛師でも100%転嫁可能だ」
「へー!それすごいな!安心だな!」
「…そうとも言えねぇ」
「え?」
万が一名前が負傷するようなことがあっても、彼女が自分で傷を治せるという事実は安心材料だ。虎杖は素直な感想を漏らすが伏黒の表情は曇っている。
「怪我が重症な場合は術式を発動できない場合もある。名前に意識がない場合も無理。
あと、逆もできる。他人が受けたダメージを自分にも転嫁できる。その上のさらに転嫁は不可だ」
「それってつまり…」
「俺たち誰かが怪我をすれば、名前が怪我を肩代わりすることもできる」
「!」
それを聞いた虎杖と釘崎は隣に座っている名前の肩を掴んだ。
それまで黙っていた名前は驚いて顔を上げる。
「わ!」
「絶対すんなよ!そんな事!」
「そうよ!そんなヒロインみたいな役回りは見た目だけにしどきなさい!これ以上は迷惑よ!」
「…!」
純粋に自分を思いやってくれる2人の言葉に名前は言葉を詰まらせる。
まだ知り合って日も浅いが、2人がとても仲間想いで、自分をその仲間として認めてくれているのがとても嬉しかった。
「…大丈夫!絶対無理しないよ!それに私も真希ちゃんと一緒で体術で呪霊もある程度祓ってきたから!」
笑顔になった名前を見て虎杖も釘崎もつられて笑う。
それを見ていた助手席にいる伏黒の表情がフッと緩まる。
今まで伏黒が近距離攻撃しか出来ない名前を援護しながらのフォーメンションだった。
式神遣いの伏黒とは相性は良かったが、やはり
名前を前線に立たせるのは毎回冷や冷やしていた。使い所に悩む術式しか持たない名前はいつも申し訳なさそうに、自信がなさそうにしていた。
だから代わりに進んで前線に立とうとする。
だが今後は仲間が増えてより戦い方にも汎用性が出るだろう。
虎杖、釘崎も仲間との協力が出来るタイプで安心した。
「それにしても、伏黒は名前のこと詳しいんだな」
「そりゃ、お前らが来る前は2人で任務行ってたからな…それに」
「それに?」
「五条先生に色々頼まれてるから」
「あー…ね」
溺愛している妹がこのタイプの術式では心配は当然か。
それに伏黒は名前の唯一のクラスメイトだったのだ。色々悟に頼まれていたのだろう。
「恵、いつも兄妹揃って迷惑かけて…ごめんね」
申し訳なさそうに名前が助手席に少し身を乗り出して言った。
「?、別に。お前に頼られるのをそんな風に思ったことないし」
「!」
「これが天然人誑し…」
釘崎が顎に手を当てて参考になりますなど言っている。
「はぁ?俺はちゃんと頼れってことが言いたくて…」
「「そうゆうところだよ」」
クラスメイト全員の声が重なった。