失態
名前の登録はこちらから↓
本棚全体の夢小説設定※名前を登録してから閲覧したい小説を選んで下さい。
未登録の場合は「坂上 シオン」と表示されます。
今のところ、苗字はほとんど使われておりませんが……。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ベポちゃんに担ぎ上げられたまま、シオンは自室へと運び込まれていた。
やはり体へかなりの負荷をかけてしまっていたようで、
ベッドに転がっているだけだというのにあちこちが痛む。
これはしばらく動けそうにないなと、白熊のでかいぬいぐるみを抱えて1人ごちる。
結局何とか逃げ出せたものの、気に入っていた武器を失ってしまった。
無事だったからよかったが、その代償はかなりのものだ。
体は痛いし、新しい武器もまた探さなければいけない。
持っていた武器に出会うまでには、
結構な時間がかかっていたことを考えると気持ちが沈んでしまう。
に加えて、今現在の丸腰な状況では自分の戦闘力などたかがしれている。
無力とまでは言いたくないが、それに近しい状況であることには変わりない。
とりあえず代理品になり得るものを探すか、最悪誰かに借りなければならないだろう。
戦闘にでもなろうものならロー船長の餌食になるのは目に見えているため、
さすがに丸腰のままで船に乗っているわけにはいかない。
「んー何とかしなきゃ行けない、な」
ようやく最近になって、能力の餌食になる回数が少なくなってきたというのに。
悪夢の再来だけは何としても避けたい。
今の体の調子を鑑みると、よろしくない結果が待っているとしか思えないだけに余計に、だ。
「何もなかった」
そうロー船長に告げてしまった以上、いつも通りに日常の生活をしなければならない。
それが上手く出来るかどうか。
今の自分の状況を再確認すると、不安は惜しげもなく溢れ出してくる。
ベポちゃんに飛びつくことさえ、今のシオンには出来ないのだ。
それはいつもの日常を送ろうと思っている上で、
大きな障害として立ちはだかっているように思われた。
「んーどうしよう……」
こんなことなら「何もなかった」なんて言わなければ良かったと、
自分の発言を恨めしく思う。
が、言ってしまったものは仕方がない。
手元にある白熊なぬいぐるみを力無く抱き直し、シオンはため息をついた。
そんな感じのことを延々と考えていたシオンだったが、
ふいに飛び込んできたノック音に思考を寸断された。
「シオン、入るぞ」
いきなり現れたペンギンさんを「珍しいなぁ」と思いつつ、
シオンはとりあえず身を起こしてベッドの縁に腰掛けて出迎えてみたのだった。
----------------------------------------------------------------------------------
一週間に1話更新企画第四弾。
11. 7 . 3 tarot