君と最後のBirthday
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君は
独りじゃないんだよ
私がいることを
思い出して…
~君と最後のBirthday~
今日で、最後かな。
君に「おめでとう」と言えるのは……。
「よしっ、と……」
キュッと緑のリボンを締めて、完成したプレゼント。
これが最後なんだと思うと、涙が出そうになる。
「アスカ、どうしたの?」
「え?あ、いや。何でもないよ、リリー」
「ふ~ん。あっ、ケーキだ!」
リリーが目を輝かせて、手を伸ばしてくる。
その手を押さえて、つまみ食いを阻止した。
「ダメダメ。これは後で、お茶の時間に一緒に食べよう?」
「絶対よ」
「うん、絶対。だから、リリーも私がいないからって、つまみ食いしちゃダメだからね」
「分かってるわよ。時間まで、ゆっくりしてらっしゃい」
もう、リリーったら!と言いつつも、顔は自然と綻んでいた。
「じゃ、いってきまーす!」
笑顔で手を振るリリーにそう言って、私は寮を出て待ち合わせの場所へと向かった。
待ち合わせの場所は、天文台。
日の光が降り注ぐ、この月にしては暖かく感じられる場所。
時間より早く来たのだが、彼はすでにそこにいた。
「セブルス!」
名前を呼べば、こちらを向いて優しく微笑みかける。
そして、私の名前を呼んでくれる。
「アスカ」
「ごめんね、少し待たせちゃった?」
「いや、僕も来たばかりだから」
嗚呼、この優しい微笑みが見れるのも今日が最後。
私は、今日をもってこの学校を去る。
「はい!誕生日おめでとう、セブルス」
そういって笑顔で渡す、セブルスへの誕生日プレゼント。
「……ありがとう、アスカ」
頬を微かに染め、照れながら受け取るセブルス。
独りじゃないんだよ
私がいることを
思い出して…
~君と最後のBirthday~
今日で、最後かな。
君に「おめでとう」と言えるのは……。
「よしっ、と……」
キュッと緑のリボンを締めて、完成したプレゼント。
これが最後なんだと思うと、涙が出そうになる。
「アスカ、どうしたの?」
「え?あ、いや。何でもないよ、リリー」
「ふ~ん。あっ、ケーキだ!」
リリーが目を輝かせて、手を伸ばしてくる。
その手を押さえて、つまみ食いを阻止した。
「ダメダメ。これは後で、お茶の時間に一緒に食べよう?」
「絶対よ」
「うん、絶対。だから、リリーも私がいないからって、つまみ食いしちゃダメだからね」
「分かってるわよ。時間まで、ゆっくりしてらっしゃい」
もう、リリーったら!と言いつつも、顔は自然と綻んでいた。
「じゃ、いってきまーす!」
笑顔で手を振るリリーにそう言って、私は寮を出て待ち合わせの場所へと向かった。
待ち合わせの場所は、天文台。
日の光が降り注ぐ、この月にしては暖かく感じられる場所。
時間より早く来たのだが、彼はすでにそこにいた。
「セブルス!」
名前を呼べば、こちらを向いて優しく微笑みかける。
そして、私の名前を呼んでくれる。
「アスカ」
「ごめんね、少し待たせちゃった?」
「いや、僕も来たばかりだから」
嗚呼、この優しい微笑みが見れるのも今日が最後。
私は、今日をもってこの学校を去る。
「はい!誕生日おめでとう、セブルス」
そういって笑顔で渡す、セブルスへの誕生日プレゼント。
「……ありがとう、アスカ」
頬を微かに染め、照れながら受け取るセブルス。
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