続・ドタバタ指輪物語
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偽物と言えど
指輪の効果は
あったみたい…
-続・ドタバタ指輪物語-
私は大広間で夕食を取っていた。
ふと見た教員テーブルの中に教授がいないことに気が付いた。
「(そういえば、教授にお礼を言いそびれちゃったな……寄ってみようかな)」
私は夕食を早めに終わらせると、教授の部屋へと向かった。
螺旋階段を降り、扉をノックする。
コンコン
「誰だ」
「グリフィンドールのヒレンです」
「……入れ」
「失礼します」
中に入ると、ソファで少しぐったりしている教授がいた。
「あの、大丈夫ですか?」
「ああ、心配はいらん。それで、何の用かね?」
向かい側のソファに座るよう促しながら、教授は私に問いかけた。
その時、あの時の腕の傷が治療されていないままであることに気が付いた。
「教授……。まだ、腕の怪我を治療していないんですか?」
「………お前が気にする必要はない」
「もとはといえば、私の所為で怪我を負ったのですから、気にしない方がおかしいです。医務室に行った方が……」
「医務室に行く気はない」
医務室には行かないと言う教授に、私は物凄く困った。
もし、この怪我の所為で教授が病気にでもなってしまったら、私の責任だ。
もっとも、原因を作ったのは校長先生なのだが。
何か良い方法はないかと考えるが、なかなか良い案が思いつかない。
そんな時、呆れたようなため息が聞こえた。
「そんなに気にするのなら、お前が治療すればいい」
物凄く良い案を提示した教授に驚きを隠せなかった。
教授自ら、そんなことを言うなんて……。
「薬はここにあるし、包帯もある。どうするかね?Ms.ヒレン」
答えは一つしかなかった。
「やります」
教授が薬と包帯を出し、私は教授の隣に移動した。
腕の袖を捲くってもらい、私はようやく怪我の現状を知った。
ひどい、としか言いようがなかった。
血はもうすでに止まってはいたものの、手首付近から肘近くまでに切り裂かれた傷は痛々しかった。
これを今まで放っておけた教授の神経がわからない。
指輪の効果は
あったみたい…
-続・ドタバタ指輪物語-
私は大広間で夕食を取っていた。
ふと見た教員テーブルの中に教授がいないことに気が付いた。
「(そういえば、教授にお礼を言いそびれちゃったな……寄ってみようかな)」
私は夕食を早めに終わらせると、教授の部屋へと向かった。
螺旋階段を降り、扉をノックする。
コンコン
「誰だ」
「グリフィンドールのヒレンです」
「……入れ」
「失礼します」
中に入ると、ソファで少しぐったりしている教授がいた。
「あの、大丈夫ですか?」
「ああ、心配はいらん。それで、何の用かね?」
向かい側のソファに座るよう促しながら、教授は私に問いかけた。
その時、あの時の腕の傷が治療されていないままであることに気が付いた。
「教授……。まだ、腕の怪我を治療していないんですか?」
「………お前が気にする必要はない」
「もとはといえば、私の所為で怪我を負ったのですから、気にしない方がおかしいです。医務室に行った方が……」
「医務室に行く気はない」
医務室には行かないと言う教授に、私は物凄く困った。
もし、この怪我の所為で教授が病気にでもなってしまったら、私の責任だ。
もっとも、原因を作ったのは校長先生なのだが。
何か良い方法はないかと考えるが、なかなか良い案が思いつかない。
そんな時、呆れたようなため息が聞こえた。
「そんなに気にするのなら、お前が治療すればいい」
物凄く良い案を提示した教授に驚きを隠せなかった。
教授自ら、そんなことを言うなんて……。
「薬はここにあるし、包帯もある。どうするかね?Ms.ヒレン」
答えは一つしかなかった。
「やります」
教授が薬と包帯を出し、私は教授の隣に移動した。
腕の袖を捲くってもらい、私はようやく怪我の現状を知った。
ひどい、としか言いようがなかった。
血はもうすでに止まってはいたものの、手首付近から肘近くまでに切り裂かれた傷は痛々しかった。
これを今まで放っておけた教授の神経がわからない。
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