7 どんどん
先生が戻ってきて
私に缶コーヒーを差し出した。
最初は遠慮したけど
先生の好意だと思い、有り難く受け取った。
一口飲んだコーヒーは
とても美味しかった。
「…ありがとうございます。」
「…少し、落ち着きましたか?」
「……はい。」
すると先生は少し、笑って
「安心しました。」
と言った。
え? と思い、首を傾げていると、
「さっきまで顔が蒼白かったんです。そんなに思い詰めてたんですね。」
と言いながら先生は自分のコーヒーを飲んだ。
そして飲み終えた後
再び本題に入った。
しばらく、そのことを話し続けていたら
「このことは勇気には言わなかったんですか?」
と先生からよく分からない質問がでてきた。