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7 どんどん






黙り込む二人。




先生は突然立ち上がり
どこかに消えていった。



-私は手がないだけで
みなさんから嫌われて、

そんな気味悪い私に
仲良く接してくださったから、
山原さんが悪く言われてしまって、-


一人だと余計に悪い方向に考えてしまう。



-いっそ私なんか
あのとき、左手と一緒に
消えてしまうべきだったのだ-


悪く思えば思うほど、
自分のことが憎くなる。



しばらくして診察室の扉が開いた。

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