2 しゃらり
診察室には
スラッとしたメガネをかけている一人の男性が座っていた。
きっとこの方が私がお世話になる担当の先生です…!挨拶しなきゃ!
と思っていると
「四宮…波さん ですね ?
初めまして、今日から君の担当医になる
左東 修一と申します。
よろしくお願いします。」
と爽やかな笑顔を向けながら言ってきた。
「よ よろしくお願いします !」
「もしかして…緊張してる? 」
ギクーッ!
ず 図星です。
というか 逆にこんな爽やかな男の人の前で緊張しないわけがありません!
とは、言えず
「え、あ はい。 き 緊張しています 」
「ハハッ 正直ですね。 いいと思うよ。そういうの。じゃあ、診察はじめよっか。
…ああああああ!!!!」
急に先生は叫んだ。
「え、な何かありましたか?」
先生は頭を抱え込んでいる
「カルテにコーヒーをこぼしてしまいました…。」
そういえば
なんか 紙が異様に茶色いなーと思っていました。
コーヒーをこぼしてたんですね。
というか なんで
コーヒーこぼして気づかないんでしょうか 。
先生はすこし天然なのかな?
「あの、これ良かったらどうぞ。」
私は先生にハンカチを差し出した。
「え、でも いいんですか?汚しちゃいますよ?」
「そんなの全然気にしませんよ!遠慮なく使ってください!」
すると 先生は