5 ばりばり
―最寄りの公園のベンチ
横ではさっきの消防士が
美味い輪を食べている。
なにも会話なく
ただひたすら美味い輪を食べている。
先に口をわったのは相手だ。
「……その制服……あんた……高校生?」
「……そうですけど」
「ふーん 」
会話 続かない。
そりゃそうか。
「消防士さんさ、何歳なの?」
「人の年聞く前に自分のこと言え」
うざ 。
「私は17歳です。あなたは何歳ですか。」
「あんたの+10」
27歳ね。
あー、確か、オカマ先生と同じ年齢だった気もする。
どーでもいいけど。
しばらく無言状態
「俺さ…最近…うまいこといかねーんだよ」
なんか変なことを話してきた。