4 どきどき
しばらく
口が開かなかった。
そうか、そんな過去が。
それが波さんの心労にもきているのかもしれない。
「…その…波さんの弟は…」
「少年院入りだったと思う。四宮さんの弟、当時12歳くらいだったと思うし。
あと精神異常者ってことでそこまで重い罰は与えられなかったそうよ。
まぁ、私も担任なんだししっかり四宮さんを支えてあげなきゃ!修ちゃんもよろしくね。」
勇気は前向きだった。
僕も見習わなきゃなぁ。
また、そんな話を聞くと
なんだか波さんのことが心配になってきた。
僕も波さんを支えなきゃな。
よし、
明日から波さんを
尾行しよう。