4 どきどき
僕が波さんを追いかけてから20分くらい。
僕は彼女の家にお邪魔することが許可された。
嬉しいけど前から波さんの家に侵入したいと思っていたけど
今は複雑な気持ちだ。
ストーカーだと思われるなんて…。
そう思っているうちに
玄関のドアがあいた。
どうやら波さん宅は
一階建てらしい 。
玄関先から彼女の顔が見えた。少し顔色が良くないように見える。
そりゃそうか。
「…どうぞ…なかへはいってください」
「お邪魔します」
中へ入ると
綺麗な廊下 綺麗な玄関
掃除をきちんとしているという彼女の性格がわかる。
女の子らしいなあ。
すると波さんは
「襲われると嫌なのでここでお話してもいいですか?」
…襲………
いや、それより
玄関先で… 話をするのか
寒いから家に入らさせていただいたのに、
あまり外と寒さが変わらない玄関で話をするのか…
「いや、寒いのでリビングに…」
「じゃあ上着もってきます。」
ですよねー。
ストーカー扱いされている僕に
波さんの部屋は入らさせてもらえないですよねー。
正直、心のなかでは
寒いだけではなくて
波さんの部屋が気になるとい
う気持ちもあった。
少し残念。