3 ゆらめき
しばらく無言が続いた。
先生の呼吸が聞こえそうなくらい静かだった。
「………警察…」
「!! 波さん!僕は波さんが心配でついていっただけなんです!黙っていたことは謝ります!すみませんでした。
だから、警察だけは勘弁してください!」
先生がすごく慌てている。
「…怖かったんですけど」
「…本当にすみません。まさか、波さんを怖がらせていたのが自分だとは思ってもいなかったんです。他の人が波さんをストーカーしているのかと…」
「なんでストーカーしてきたんですか?」
「僕はストーカーじゃありません!!!! 」
まだ 言うか 。
受話器をもってから
何分たったのでしょうか
お互い気まずい雰囲気です
そんな雰囲気を打ち破るような声が受話器から聞こえてきました。