3 ゆらめき
「ダメです!!!! 僕が波さんを守りますから!!!!」
断固拒否られました!!!!
どうしてなんでしょうか。
警察に通報したら助かるかもなのに!
「どうしてダメなんですか!?」
「そ…それは、波さんの勘違いかもしれないからです!」
「勘違いな訳ありません!!」
だって、二回も追われたんですから!
「波さん、落ちついてよーく考えてみてください 波さん、襲われましたか?」
この人…
この期に及んで
まだストーカーの意味を勘違いしている
「いやいやいや 先生はストーカーという単語の意味をわかっていませんよね!?」
「え?ちゃんと理解していますよ?人を襲う変質者っていう意味…」
「違います!!!! 人を追いかける変質者という意味です !!!!」
なんかさっきの
涙を返せ って感じです。
「…そうですか。でも、け…警察に通報するほどの大惨事では、ないような」
「なにかあってからでは遅いんですよ!
私はストーカーが怖いんです。ストーカーのせいで左手を落としてしまいましたし…ストーカーのせいで明日から学校の皆に嫌われてしまうかもしれませんし…ストーカーのせいで…」
取り乱し始めた私。
すると先生は
電話越しで私に聞こえるか聞こえないかわからないくらいの微かな声で
「…じゃありません」
「え?先生?」
私は次に先生から発する言葉で驚愕な事実を知ることになる。