2 しゃらり
「まあ、今後からもその不審者みたいなのには気を付けてくださいね。四宮さんは可愛いですから狙われやすいです。」
かっ…かわ可愛い!?
「な…何のご冗談を!!」
「冗談じゃ、ありませんよ。本当のことです。
ああ、もうこんな時間だ。そろそろ切りますね。
さっきも言いましたが何かあったらいつでも言ってください。相談にのりますから。
それでは、また病院で。」
―ガチャン
ツー…ツー…ツー…
可愛い …!?
そんなはずないのに、なんだか恥ずかしいです!
けど 先生のおかげで
ストーカーのことから少し気持ちが和らいだかも。
ありがたいです。
それにしても
先生からの電話
私が家に帰ってきた瞬間にかかってきたなあ。
ま、偶然なんだろうけど。
さて、夕飯つくろっか。
このときは、まだ
先生がしている行動には
気づきさえもしていなかった。