2 しゃらり
「…あの後 四宮さんが少し元気がなかったようなので 電話番号 調べさせていただいたんです。
…迷惑…でしたか…?」
あ…
先生は私のことを気にしてくれていたんだ。
少し口調がきつかったかな。
「ご、ごめんなさい。」
「いえいえ、謝ることではありませんよ。僕も急に電話をしましたからね。こちらこそすみませんでした。」
なんと 優しい人なんでしょうか!
謝る必要なんてないのに!
気を使わせちゃってるみたいでなんか申し訳ないです。
「四宮さん、もし今日みたいに何かあったら、すぐ僕に相談してきてください。すぐにかけつけますから。」
うわわ!すっごく気を使わせている!
「え!そんなに気を使わなくていいですよ!私は大丈夫ですから!」
「いえ、僕が気になるんです。四宮さんのために何かしてあげたいんですよ。
だから、何かあったら必ず相談してきてくださいね。」
あの優しい声でそんな言葉をかけてくれた。
正直嬉しかったです。
今まで人に相談するということを拒んでいた私に
相談してもいいんだよと声をかけてくれる人がいたということが すごく嬉しかったです。
心が少し安心したというのは秘密です。