2 しゃらり
Pululululu Pululululu
―ビクッ
電話が急に鳴り出した。
「は、はい!もしもし四宮です!」
「四宮さん…ですか?」
この声は …
「左東先生ですか?」
「正解です。いまお帰りになられたようですね。息切れがあるようなので。」
なーんだ 先生かー
少し安心したかも。
「あ、はい!いま帰りました!
あ!それで聞いてください!さっきストーカーみたいなのに追われてたんです!」
「………ストーカー ?」
「はい、ストーカーです!」
しばらく 無言がつづく。
「あの?先生…?」
「ああ。すみません。少し考え事をしてまして。ストーカーですか。間違いないんですか?」
「間違いないです!思いっきり追いかけられました。」
「襲われましたか?」
「いえ…襲われてはいませんけど…」
すると
先生は明るい声で
「じゃあ、ストーカーじゃないですね!」
…えええええええ!!!!
「いえ、確実にあれはストーカーでしたよ!思いっきり追いかけられましたから!」
「え?でも襲われてはいないんでしょう?だったらストーカーじゃないですよー。」
えええええ!!!!
「いや、あれはストーカーでしたよ!
ストーカーって追いかけてくる変質者っていう意味ですよね!?」
「いやいや、ストーカーとは人を追いかけて人を襲う変質者っていう意味ですよーもしかしたら四宮さんの思い違いかもしれませんよ。」
絶対 違う!絶対 ストーカーの意味が違います!
って、あれ?
「なんで先生 私の家の電話番号知ってるんですか!?」
また 無言が続いた。
しばらくすると
先生は