不覚
名前設定
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朝起きたら子供になっていた主と恋仲の高杉。
※微裏的な表現がありますが、子供相手ではなく、普段の主相手での表現になります
名前は起きてすぐ自身の異変に気がついた。
枕元の時計へと伸ばした自身の右手が随分と小さくなっていた。それは明らかに普段目にしている自身の手よりも幼く、まるで、子供の手のようだった。
まだ寝ぼけているのかと目を擦ってみたり頬を抓ってみても手の大きさは変わることがなく、心無しかいつもより頬がぷにぷにと質感が増しているような気さえしたのだ。
恐る恐る時計の隣に伏せてある鏡を手に取り自身の顔を映した名前は、驚きでその鏡をぽとりと枕元へ落とした。
「⋯⋯⋯うそでしょ」
名前から発せられた声は普段聞きなれた自分の声ではなく、随分と高いそれは手同様まるで子供のような声だった。
子供のよう、それどころか名前が鏡を落とした原因はその鏡に映る自分の顔はまさしく子供だったから。
「なんで⋯」
布団の上でへたりと座りこむ名前は自身の体を見下ろすと、いつもは膨らみのある胸は存在せず、腕や脚は短くなり就寝時に着ている浴衣に隠れてしまっていた。
思い当たる節はないかと頭をフル回転させると、明らかにそれらしい事柄を思い出した。朝方ここへ帰ろうとしていた時に優しそうな天人がくれた芳香を放つ一輪の綺麗な花。若返るよ、なんて女性なら喜びそうな言葉と共に無償で差し出してくれた花をなんの疑いもなく受け取った名前は、それを持ち帰りサイドテーブルの花瓶へと飾り眠りについたのだ。
すぐにその花瓶へと目を向けるが、その花はまるで役目を終えたと言わんばかりにカラカラと茶色く萎びていた。
とりあえず身につけている大きすぎる浴衣やサイズが合わず着心地の悪い下着をどうにかする為に箪笥を漁り、少し小さくなってしまったトップスを頭から被ると丈の丁度いいワンピースのような見た目になった。が、問題は下着だ。上は付けずに済むが下はそうもいかない。また服とは違い小さいものはそうそう存在せず、やむをえず両サイドが紐になっているものを手に取ると身につけた。
全身鏡の前に立ち、これでなんとか動いたりする分には袖や裾は邪魔にならないだろうとようやく小さなため息をつくと、すぐにまた次の問題が名前の頭を過った。
「⋯⋯いやぁ⋯」
今日に限って、あと数十分ほどで数人のみが集まる小さな会議のようなものがあった。鬼兵隊の一員として在籍していた名前はどうしようかと頭を抱えてみても解決策が思い浮かばず、覚悟を決めて指定された部屋へと向かった。
「⋯⋯という訳なんです」
どうするかと直前まで悩んだ名前は一番最後に部屋へ入ることになり入室してすぐ事の経緯を話し終えると、その姿を見て言葉を無くしていた武市、また子、万斉、そして高杉の四名はその随分と幼くなった名前をじっと見つめていた。
「多分⋯⋯花かなぁ⋯みたいな⋯」
「ま、まぁそれはそれで可愛くていいと思うっスよ!」
「今のお姿も可愛らしくて素敵だと思いますが、もう少し成長したお姿も見てみたいものですねぇ」
「は、はは⋯」
その幼い顔で曖昧に笑う名前はふと自分を見つめる目線に気付きそちらへと目を向けると、少し離れた場所にいる高杉と目が合いその小さな体にある小さな心臓がどくりと跳ねた。
「こいつが戻り次第仕切り直す」
高杉の一声で会議は早々にお開きとなり、万斉に続き武市とまた子が部屋を出たタイミングで呼び止められた名前はゆっくりと目の前の扉から手を離すと、声の主である高杉へと体を向けた。
「来い」
後ろを振り返ると高杉はすでに名前の方へ歩み始めており、すれ違いざまに一言名前へ端的に言葉を伝えるとそのまま自室の方へと向かって歩き始めた。
名前はいつもより足を早め置いていかれぬようにと必死に一定の距離を保ちながら後を追い、高杉が入り開かれたままの扉から部屋へと入ると静かに扉を閉めた。
「わっ」
扉を閉めるなり突然の浮遊感に襲われ自然と漏れた声は静かに消え去った。
高杉は名前の両脇の下へと手を入れると軽々と持ち上げ、反転させた頭を自身の肩へ乗せると片腕で抱き抱えるようにその重みを支えたまま静かに歩き出した。
「ちょっ、しんす」
「俺ァ戻ったばかりで疲れてんだ」
名前の言葉を遮った高杉はそう言うと、目的地である布団へ辿り着くなり名前を抱えたままごろりと横になった。
「今のお前には何もしねぇから安心しろ」
する気も起きねぇ。そう言うとむぎゅっと名前を抱きしめたまま目を閉じてしまった高杉。そんな高杉の綺麗な顔を見上げながら、だとしてもこの状況は心臓に悪いでしょ!と高杉の匂いに包まれながら心臓をとくとく加速させ熱を帯びる名前。
目の前で規則正しい呼吸を繰り返している高杉を見つめながら、自身も朝方帰宅しあまり睡眠を取れていない名前は次第に訪れる小さな欠伸を堪えると腕の中で自然と眠りについた。
どれだけ寝ていたのだろう。
名前は薄らと目を開けるとすぐ「起きたか」と降りかかる声に反応し顔を上げると、そこには普段より機嫌の良さそうに目を細めた高杉の顔があった。
「⋯ごめん寝ちゃった」
今何時?そう聞こうと開かれた名前の口は高杉に塞がれ言葉を続けることは無かった。軽く触れただけの唇は直ぐに離れると、流れるように名前の顔の横へと手をついた高杉はその口角をゆるりと吊り上げながら名前を見下ろした。
「ま、待って晋助!何もしないって⋯」
「お前まだ気付かねぇのか?」
「なんのこ⋯⋯と⋯」
くつくつと喉を鳴らす高杉は片手を名前の腰へと滑らせ、名前は自分の発した声にまさかと思いながらもその誘うように動く手に熱を感じて高杉の顔へと手を添えると、その見なれた手を見て目を見開いた。
「戻ってる⋯?」
「少なくとも俺が起きた時にはな」
そう言い名前の首筋へと顔を寄せる高杉は自分のものであると印を着けるように名前の皮膚をちくりと吸い上げ、そこに小さな跡を残した。
「⋯⋯待って晋助ッ」
名前は小さく声を漏らしながら、いつもより官能的な高杉へ少し動揺してやんわりと静止を促すも腰を撫であげる手は止まることは無かった。
「ンな格好で言われてもなァ」
名前の耳元で低く囁く高杉は腰を撫でる手で下着の片側の紐をゆるりと解き始め、そこで漸く自分は何を着ていたかを思い出した名前はみるみるうちに顔を赤らめると高杉の手を掴んだ。
「違ッ、これは⋯!」
「今時の餓鬼はこういうのが流行りなのか?」
それともお前の趣味か?なァ名前、と愉しそうに目を細める高杉は掴まれた手を一度引くと、今度はその体よりも小さい服に身を包んだことでぴっちりと体の輪郭を表し程よい大きさの胸も艶めかしく浮き上がらせる服の下へと滑り込ませた。
「お前が起きるまで待ってやったんだ」
もう待たねぇ。そう言うなり言葉を返そうとする名前の口を塞ぎ深く舌を絡めながら手を進める高杉。
その手から与えられる痺れるような快楽に徐々に溺れながら、名前は自分からも求めるように高杉の服へと手を伸ばした。
2022.7.11
※微裏的な表現がありますが、子供相手ではなく、普段の主相手での表現になります
名前は起きてすぐ自身の異変に気がついた。
枕元の時計へと伸ばした自身の右手が随分と小さくなっていた。それは明らかに普段目にしている自身の手よりも幼く、まるで、子供の手のようだった。
まだ寝ぼけているのかと目を擦ってみたり頬を抓ってみても手の大きさは変わることがなく、心無しかいつもより頬がぷにぷにと質感が増しているような気さえしたのだ。
恐る恐る時計の隣に伏せてある鏡を手に取り自身の顔を映した名前は、驚きでその鏡をぽとりと枕元へ落とした。
「⋯⋯⋯うそでしょ」
名前から発せられた声は普段聞きなれた自分の声ではなく、随分と高いそれは手同様まるで子供のような声だった。
子供のよう、それどころか名前が鏡を落とした原因はその鏡に映る自分の顔はまさしく子供だったから。
「なんで⋯」
布団の上でへたりと座りこむ名前は自身の体を見下ろすと、いつもは膨らみのある胸は存在せず、腕や脚は短くなり就寝時に着ている浴衣に隠れてしまっていた。
思い当たる節はないかと頭をフル回転させると、明らかにそれらしい事柄を思い出した。朝方ここへ帰ろうとしていた時に優しそうな天人がくれた芳香を放つ一輪の綺麗な花。若返るよ、なんて女性なら喜びそうな言葉と共に無償で差し出してくれた花をなんの疑いもなく受け取った名前は、それを持ち帰りサイドテーブルの花瓶へと飾り眠りについたのだ。
すぐにその花瓶へと目を向けるが、その花はまるで役目を終えたと言わんばかりにカラカラと茶色く萎びていた。
とりあえず身につけている大きすぎる浴衣やサイズが合わず着心地の悪い下着をどうにかする為に箪笥を漁り、少し小さくなってしまったトップスを頭から被ると丈の丁度いいワンピースのような見た目になった。が、問題は下着だ。上は付けずに済むが下はそうもいかない。また服とは違い小さいものはそうそう存在せず、やむをえず両サイドが紐になっているものを手に取ると身につけた。
全身鏡の前に立ち、これでなんとか動いたりする分には袖や裾は邪魔にならないだろうとようやく小さなため息をつくと、すぐにまた次の問題が名前の頭を過った。
「⋯⋯いやぁ⋯」
今日に限って、あと数十分ほどで数人のみが集まる小さな会議のようなものがあった。鬼兵隊の一員として在籍していた名前はどうしようかと頭を抱えてみても解決策が思い浮かばず、覚悟を決めて指定された部屋へと向かった。
「⋯⋯という訳なんです」
どうするかと直前まで悩んだ名前は一番最後に部屋へ入ることになり入室してすぐ事の経緯を話し終えると、その姿を見て言葉を無くしていた武市、また子、万斉、そして高杉の四名はその随分と幼くなった名前をじっと見つめていた。
「多分⋯⋯花かなぁ⋯みたいな⋯」
「ま、まぁそれはそれで可愛くていいと思うっスよ!」
「今のお姿も可愛らしくて素敵だと思いますが、もう少し成長したお姿も見てみたいものですねぇ」
「は、はは⋯」
その幼い顔で曖昧に笑う名前はふと自分を見つめる目線に気付きそちらへと目を向けると、少し離れた場所にいる高杉と目が合いその小さな体にある小さな心臓がどくりと跳ねた。
「こいつが戻り次第仕切り直す」
高杉の一声で会議は早々にお開きとなり、万斉に続き武市とまた子が部屋を出たタイミングで呼び止められた名前はゆっくりと目の前の扉から手を離すと、声の主である高杉へと体を向けた。
「来い」
後ろを振り返ると高杉はすでに名前の方へ歩み始めており、すれ違いざまに一言名前へ端的に言葉を伝えるとそのまま自室の方へと向かって歩き始めた。
名前はいつもより足を早め置いていかれぬようにと必死に一定の距離を保ちながら後を追い、高杉が入り開かれたままの扉から部屋へと入ると静かに扉を閉めた。
「わっ」
扉を閉めるなり突然の浮遊感に襲われ自然と漏れた声は静かに消え去った。
高杉は名前の両脇の下へと手を入れると軽々と持ち上げ、反転させた頭を自身の肩へ乗せると片腕で抱き抱えるようにその重みを支えたまま静かに歩き出した。
「ちょっ、しんす」
「俺ァ戻ったばかりで疲れてんだ」
名前の言葉を遮った高杉はそう言うと、目的地である布団へ辿り着くなり名前を抱えたままごろりと横になった。
「今のお前には何もしねぇから安心しろ」
する気も起きねぇ。そう言うとむぎゅっと名前を抱きしめたまま目を閉じてしまった高杉。そんな高杉の綺麗な顔を見上げながら、だとしてもこの状況は心臓に悪いでしょ!と高杉の匂いに包まれながら心臓をとくとく加速させ熱を帯びる名前。
目の前で規則正しい呼吸を繰り返している高杉を見つめながら、自身も朝方帰宅しあまり睡眠を取れていない名前は次第に訪れる小さな欠伸を堪えると腕の中で自然と眠りについた。
どれだけ寝ていたのだろう。
名前は薄らと目を開けるとすぐ「起きたか」と降りかかる声に反応し顔を上げると、そこには普段より機嫌の良さそうに目を細めた高杉の顔があった。
「⋯ごめん寝ちゃった」
今何時?そう聞こうと開かれた名前の口は高杉に塞がれ言葉を続けることは無かった。軽く触れただけの唇は直ぐに離れると、流れるように名前の顔の横へと手をついた高杉はその口角をゆるりと吊り上げながら名前を見下ろした。
「ま、待って晋助!何もしないって⋯」
「お前まだ気付かねぇのか?」
「なんのこ⋯⋯と⋯」
くつくつと喉を鳴らす高杉は片手を名前の腰へと滑らせ、名前は自分の発した声にまさかと思いながらもその誘うように動く手に熱を感じて高杉の顔へと手を添えると、その見なれた手を見て目を見開いた。
「戻ってる⋯?」
「少なくとも俺が起きた時にはな」
そう言い名前の首筋へと顔を寄せる高杉は自分のものであると印を着けるように名前の皮膚をちくりと吸い上げ、そこに小さな跡を残した。
「⋯⋯待って晋助ッ」
名前は小さく声を漏らしながら、いつもより官能的な高杉へ少し動揺してやんわりと静止を促すも腰を撫であげる手は止まることは無かった。
「ンな格好で言われてもなァ」
名前の耳元で低く囁く高杉は腰を撫でる手で下着の片側の紐をゆるりと解き始め、そこで漸く自分は何を着ていたかを思い出した名前はみるみるうちに顔を赤らめると高杉の手を掴んだ。
「違ッ、これは⋯!」
「今時の餓鬼はこういうのが流行りなのか?」
それともお前の趣味か?なァ名前、と愉しそうに目を細める高杉は掴まれた手を一度引くと、今度はその体よりも小さい服に身を包んだことでぴっちりと体の輪郭を表し程よい大きさの胸も艶めかしく浮き上がらせる服の下へと滑り込ませた。
「お前が起きるまで待ってやったんだ」
もう待たねぇ。そう言うなり言葉を返そうとする名前の口を塞ぎ深く舌を絡めながら手を進める高杉。
その手から与えられる痺れるような快楽に徐々に溺れながら、名前は自分からも求めるように高杉の服へと手を伸ばした。
2022.7.11
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