遅寝早起き
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終始可愛さを詰め込みました(一応社会人パロ)
「おかえりなさい!」
仕事が終わって真っ直ぐ家に帰り、玄関のドアを閉めるといつも通り名前ちゃんはエプロン姿のまま小走りで玄関に向かってきた。
捲った袖と結わえた髪と濡れた両手。
きっと急いで手を洗ったのかちょびっと泡の残る手首がまた可愛くて「ただいま」と背を屈めて軽くキスをしてから晩飯を聞けば「唐揚げです」と可愛く微笑んだ名前ちゃん。
「もう少しかかりますし、先にお風呂入りますか?」
「あーそうするわ」
「着替え出しておきますね」
同棲し始めて半年と何ヶ月か、いつも思うがなんだろうなこの名前ちゃんの妻感。あれ俺ら結婚してたっけ?みたいな、たまにそう思う時がある。
最初は無理に気ィ使ってんじゃねえのかなとか考えたけど、私がしたいんです、って可愛い顔して言われて。
そん時、ああ俺は名前ちゃん手放したら二度とこんな子に出会えねえんだろうなって悟った。
用意されてた部屋着を着て頭を拭きながらリビングに行くと、丁度名前ちゃんがエプロンを脱いでるところだった。
「あっ銀時さん、お酒飲みますか?」
「んや今日はいいわ」
「⋯唐揚げ冷めちゃいますよ」
「んな急に冷めねーって」
ちょっとだけ、とエプロンを提げようとしてる名前ちゃんに抱きつきながら優しく結わえた髪を解けば、少し恥ずかしそうに声を震わせた名前ちゃん。
手元からエプロンを落としそうになって慌てて掴み直す姿につい笑えば「ぎ、銀時さんのせいですからね!」と少しムキになる姿もしっかり可愛い。
名前ちゃんの頬が膨れる前に、二人で椅子に座った。
全然冷めてない熱々の唐揚げも、手作りのドレッシングがかけられたサラダも、味噌汁も、全部うめぇ。
何一つ文句のない料理をいつも作ってくれる名前ちゃん。
「このドレッシング美味し⋯!」
自分で作った飯を毎日美味そうに食べてる姿は、それこそ毎日見てんのに本当に可愛い。実際マジでどれも美味いし。
たまに自分じゃイマイチみたいな顔してても、俺からすりゃあどれもうめぇからパクパク食えばそれだけで幸せそうな顔してる名前ちゃんはまじでいい子だと思う。
俺でいいのかたまに不安になるくらい、いい子。
「名前ちゃんって明日休み?」
「はい、銀時さんは?」
「休み」
皿洗いしてると静かに隣へ歩いてきた名前ちゃん。
基本在宅ワークで通退勤の時間が無いってのもあるんだろうけど、飯だけじゃなく掃除や洗濯も俺のいない間にやっちまう名前ちゃんにせめてこれだけはッつって毎食の皿洗いは俺がやる事にしてんのに、名前ちゃんは隣で水気を拭きながら数の少ない食器を棚に戻し始めた。
いややってくれんのはマジでありがてえし感謝しかねえけどさすがに、さすがに俺だって申し訳なさは感じるわけでよ。
「あのさ名前ちゃん、まじ座ってていーから」
「でも⋯私やることないですし、それなら二人の方が早く終われるかなって」
だめですか?なんて俺の顔覗き込みながら言われたら、もう、なんも言えない。
「明日晴れたらお出かけしませんか?」
「おーいいな、場所決めてんの?」
「明日まで秘密です」
なんだ秘密って。秘密ってンな可愛い使い方とか出来んのか、いや名前ちゃんだから可愛いだけか。
皿洗いも片付けも終わってソファに座りながら、アイスを食べてる名前ちゃんの背もたれに腕を回して一緒にアクションが強めの洋画を観てた。
途中アイスを何口か貰ったりして、一体何億かけてんだろうなーみたいな迫力のある映画を眺めてると、銀時さん、と隣で俺を見上げる名前ちゃんに「ん?」と顔を向けた。
名前ちゃんは少し笑いながら右手の薬指で俺の口元に軽く触れ「銀時さんに食べられたくなかったのかな」と言いながら手を引くと、その指先に付く僅かなチョコを舐めた。
小さな舌先でチョコを舐める仕草も、その後また俺を見て微笑む顔も、もう全部可愛くて、背もたれに回した腕で名前ちゃんの肩を軽く引き寄せチョコを舐めた名前ちゃんみたいにぺろりとその赤い唇を舐めた。
「私はチョコじゃないですよ」
「こっちのがうめーからいいんだよ」
照れる名前ちゃんを撫でながらテレビに視線を戻すと、映画はいくらか進んでてよくわかんねえ車が吹っ飛んでたが、まあ正直そんなに気にはならなかった。
「明日何時に起きんの?」
「あっ、いつもよりちょっとだけ早起き気味で」
歯も磨いて着替えも済まして、ベッドに入りながら目覚ましをかけて隣で髪を梳かしてる名前ちゃんを眺めてた。
暗い部屋でベッドサイドにあるちっせー明かりに照らされた名前ちゃんの横顔見るのが結構好きで、いつ見てもいつ触ってもスベスベと綺麗な肌が一層綺麗に見える。
そんな俺の視線に気付いた名前ちゃんは「あ、あの銀時さん」と櫛を置いて布団の中に入ってくる。
「ん?」
もじもじと何かを言おうとしてる名前ちゃんの体に腕を回して、体を抱えてそのまま仰向けに転がると必然と俺の上でうつ伏せになった名前ちゃん。
細い腰に腕を添えながら折角整えてたのに俺のせいで少し乱れた髪をもう片方の手で梳かしてると、そんな俺を見て名前ちゃんは「銀時さん」と再度俺を呼んだ。
「⋯⋯あ、あの⋯今日って、疲れてますか⋯?」
「んや?疲れてねーけど」
さらさらと触り心地のいい綺麗な髪に触れながら「名前ちゃんは今日疲れちった?」と聞くと、ううんと首を横に振る名前ちゃん。
珍しく意図の読めない質問をする名前ちゃんが不思議で、どした?なんて言葉をかけた俺を暫く見つめた名前ちゃんは、ゆっくりと唇を動かした。
「疲れてないなら⋯その⋯た、たまにはどうですか⋯?」
⋯⋯どうですかってそんな、答えがわかりきった質問。
そのまま体を反転させて今度は名前ちゃんを見下ろすように腕を付きながら、たまには?と聞き返すと、たった数日前の夜を思い出したのかポっと赤くなる名前ちゃん。
「明日早起きなんじゃねーの?」
「⋯ちょっとだけ」
「俺今日、うんと夜更かしする気になっちった」
明日早起きだって話したばっかなのにこれじゃあ二人揃って寝坊かもな、なんて思いながら枕に沈む名前ちゃんに顔を近付けた。
22.12.10
「おかえりなさい!」
仕事が終わって真っ直ぐ家に帰り、玄関のドアを閉めるといつも通り名前ちゃんはエプロン姿のまま小走りで玄関に向かってきた。
捲った袖と結わえた髪と濡れた両手。
きっと急いで手を洗ったのかちょびっと泡の残る手首がまた可愛くて「ただいま」と背を屈めて軽くキスをしてから晩飯を聞けば「唐揚げです」と可愛く微笑んだ名前ちゃん。
「もう少しかかりますし、先にお風呂入りますか?」
「あーそうするわ」
「着替え出しておきますね」
同棲し始めて半年と何ヶ月か、いつも思うがなんだろうなこの名前ちゃんの妻感。あれ俺ら結婚してたっけ?みたいな、たまにそう思う時がある。
最初は無理に気ィ使ってんじゃねえのかなとか考えたけど、私がしたいんです、って可愛い顔して言われて。
そん時、ああ俺は名前ちゃん手放したら二度とこんな子に出会えねえんだろうなって悟った。
用意されてた部屋着を着て頭を拭きながらリビングに行くと、丁度名前ちゃんがエプロンを脱いでるところだった。
「あっ銀時さん、お酒飲みますか?」
「んや今日はいいわ」
「⋯唐揚げ冷めちゃいますよ」
「んな急に冷めねーって」
ちょっとだけ、とエプロンを提げようとしてる名前ちゃんに抱きつきながら優しく結わえた髪を解けば、少し恥ずかしそうに声を震わせた名前ちゃん。
手元からエプロンを落としそうになって慌てて掴み直す姿につい笑えば「ぎ、銀時さんのせいですからね!」と少しムキになる姿もしっかり可愛い。
名前ちゃんの頬が膨れる前に、二人で椅子に座った。
全然冷めてない熱々の唐揚げも、手作りのドレッシングがかけられたサラダも、味噌汁も、全部うめぇ。
何一つ文句のない料理をいつも作ってくれる名前ちゃん。
「このドレッシング美味し⋯!」
自分で作った飯を毎日美味そうに食べてる姿は、それこそ毎日見てんのに本当に可愛い。実際マジでどれも美味いし。
たまに自分じゃイマイチみたいな顔してても、俺からすりゃあどれもうめぇからパクパク食えばそれだけで幸せそうな顔してる名前ちゃんはまじでいい子だと思う。
俺でいいのかたまに不安になるくらい、いい子。
「名前ちゃんって明日休み?」
「はい、銀時さんは?」
「休み」
皿洗いしてると静かに隣へ歩いてきた名前ちゃん。
基本在宅ワークで通退勤の時間が無いってのもあるんだろうけど、飯だけじゃなく掃除や洗濯も俺のいない間にやっちまう名前ちゃんにせめてこれだけはッつって毎食の皿洗いは俺がやる事にしてんのに、名前ちゃんは隣で水気を拭きながら数の少ない食器を棚に戻し始めた。
いややってくれんのはマジでありがてえし感謝しかねえけどさすがに、さすがに俺だって申し訳なさは感じるわけでよ。
「あのさ名前ちゃん、まじ座ってていーから」
「でも⋯私やることないですし、それなら二人の方が早く終われるかなって」
だめですか?なんて俺の顔覗き込みながら言われたら、もう、なんも言えない。
「明日晴れたらお出かけしませんか?」
「おーいいな、場所決めてんの?」
「明日まで秘密です」
なんだ秘密って。秘密ってンな可愛い使い方とか出来んのか、いや名前ちゃんだから可愛いだけか。
皿洗いも片付けも終わってソファに座りながら、アイスを食べてる名前ちゃんの背もたれに腕を回して一緒にアクションが強めの洋画を観てた。
途中アイスを何口か貰ったりして、一体何億かけてんだろうなーみたいな迫力のある映画を眺めてると、銀時さん、と隣で俺を見上げる名前ちゃんに「ん?」と顔を向けた。
名前ちゃんは少し笑いながら右手の薬指で俺の口元に軽く触れ「銀時さんに食べられたくなかったのかな」と言いながら手を引くと、その指先に付く僅かなチョコを舐めた。
小さな舌先でチョコを舐める仕草も、その後また俺を見て微笑む顔も、もう全部可愛くて、背もたれに回した腕で名前ちゃんの肩を軽く引き寄せチョコを舐めた名前ちゃんみたいにぺろりとその赤い唇を舐めた。
「私はチョコじゃないですよ」
「こっちのがうめーからいいんだよ」
照れる名前ちゃんを撫でながらテレビに視線を戻すと、映画はいくらか進んでてよくわかんねえ車が吹っ飛んでたが、まあ正直そんなに気にはならなかった。
「明日何時に起きんの?」
「あっ、いつもよりちょっとだけ早起き気味で」
歯も磨いて着替えも済まして、ベッドに入りながら目覚ましをかけて隣で髪を梳かしてる名前ちゃんを眺めてた。
暗い部屋でベッドサイドにあるちっせー明かりに照らされた名前ちゃんの横顔見るのが結構好きで、いつ見てもいつ触ってもスベスベと綺麗な肌が一層綺麗に見える。
そんな俺の視線に気付いた名前ちゃんは「あ、あの銀時さん」と櫛を置いて布団の中に入ってくる。
「ん?」
もじもじと何かを言おうとしてる名前ちゃんの体に腕を回して、体を抱えてそのまま仰向けに転がると必然と俺の上でうつ伏せになった名前ちゃん。
細い腰に腕を添えながら折角整えてたのに俺のせいで少し乱れた髪をもう片方の手で梳かしてると、そんな俺を見て名前ちゃんは「銀時さん」と再度俺を呼んだ。
「⋯⋯あ、あの⋯今日って、疲れてますか⋯?」
「んや?疲れてねーけど」
さらさらと触り心地のいい綺麗な髪に触れながら「名前ちゃんは今日疲れちった?」と聞くと、ううんと首を横に振る名前ちゃん。
珍しく意図の読めない質問をする名前ちゃんが不思議で、どした?なんて言葉をかけた俺を暫く見つめた名前ちゃんは、ゆっくりと唇を動かした。
「疲れてないなら⋯その⋯た、たまにはどうですか⋯?」
⋯⋯どうですかってそんな、答えがわかりきった質問。
そのまま体を反転させて今度は名前ちゃんを見下ろすように腕を付きながら、たまには?と聞き返すと、たった数日前の夜を思い出したのかポっと赤くなる名前ちゃん。
「明日早起きなんじゃねーの?」
「⋯ちょっとだけ」
「俺今日、うんと夜更かしする気になっちった」
明日早起きだって話したばっかなのにこれじゃあ二人揃って寝坊かもな、なんて思いながら枕に沈む名前ちゃんに顔を近付けた。
22.12.10
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