第8話 馬鹿と天才は紙一重
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「蒼、ジャージ届いたってよ。」
あの日の如くがっくんに跡部が呼んでる〜と声をかけられたんだけど、あのセクハラ測定会の末採寸された新しいジャージが届いたらしい。
セクハラはされるよりしたいんじゃい!!
とりあえず呼びにきてくれたがっくんにギュッと抱きついてセクハラをかましておく。
「蒼、お前なぁ…」
なんだかんだで抱きつかせてくれる岳人は優しくて男前だなと思ってるよ!
しゅき!!!!
第8話 馬鹿と天才は紙一重
跡部からジャージを受け取って試着してみる。
…うん、今度こそピッタリ。
「案外悪くねぇじゃねーの。」
「そこは素直に似合ってるって言ってあげればいいのに。可愛いよ、蒼。」
「でへへ、ありがとう萩之介さま!」
ちょっと採寸方法は気に食わないけれど、サラッと王子様ムーブするから最高ですよね!
かっこよすぎ!
「せっかくかわええのに明日から暫くその姿が拝めへんなんて…」
「え?、なんで?」
「蒼、ちゃんと話聞いてなかったのか?テスト期間で部活今日までだぜ。」
「NOOOOOOO!!!!私の栄養源!!!!」
そんな、シャッターチャンスは一度だけ!もできないし腹チラも拝めないしそんな、そんな…
萌えが足りないじゃない…
「そんなことより、蒼テスト大丈夫なのか?お前全然授業聞いてねぇじゃねーか。」
「テストは余裕っすね。」
「どこから出てきてん、その自信。」
「だって私天才だし?」
「砂糖大根の間違いじゃねーのか?」
「シャラーーーップ!!!!」
誰が甜菜じゃい!!!!
「ジローの方が殆ど寝てて聞いてないのに、なんで私ばっかこんな馬鹿扱いされなきゃいけないのさ。」
「ジローは睡眠学習してるからね、そこまで成績悪くないんだよ。」
「蒼は日頃の言動のせいだろ。」
「おいテメェ黒子野郎」
思わず口が悪くなっちゃうね!
先日のお嬢様たちを見習ってもっと綺麗な言葉使わなきゃいけないと反省した所だったのに、いっけねー⭐︎
「それではお馬鹿は宍戸くんだけという事になりますね。ドンマイですわ。」
「誰が馬鹿だ。口調どうした。」
「ナイスツッコミですわ!」
宍戸っていっつもちゃんとイジられてくれるし、ツッコミいれてくれるしいい玩具…げふん、いい人だよね。
「だって他みんな2年生含めて頭良さそうだし。問題児そうなのは幼馴染トリオな気がするけど、ジローは睡眠学習で、がっくんも電器屋だからか機械系強いし、理数めっちゃできそうじゃん?あ、でも得意科目に英語もあったような…」
「いやあってんだけどよ…強ち間違っちゃいねーかもな、天才ってのも。」
「がっきゅんなんでひいてるの〜」
「蒼の俺たちの知識量に怯えてるんだよ、岳人は。」
「怯えないでよ。」
ごめんね!
公式ファンブック読み漁ってる系ヲタクで!!(?)
「で、話は戻るけどやっぱりお馬鹿ちゃんは宍戸さんちの亮くんだけ?」
「だから別に馬鹿って程じゃ…」
「まぁやればできるタイプだもんな。」
「でもやる気がなかなか出ないタイプか!」
「フンッ、図星だな、宍戸。」
跡部に鼻で笑われて心底悔しそうな亮。
まぁ、奴はお勉強できますしね。
どうせ学年1位でしょ。
「じゃあ、部活ないのも暇だしさ。亮は一緒に勉強会でもしない?教えてあげるよ?」
我ながら名案じゃない?
なんなら宍戸家にお邪魔して長太郎に振る舞ってたたこ焼き振舞われたいし、宍戸家最恐な母ちゃんにひれ伏す亮くんをみたいよね。
そんな光景みたら一生ネタにできるし
「A〜ふたりきりなんてズルE〜!」
「せやで宍戸、蒼とふたりきりになろうなんて100年早いわ。」
「俺の意思じゃねーんだが。」
「じゃあみんなで勉強会すればいいんじゃないかい?2年生も呼んでさ。」
「若は心底嫌がりそうだけどね。」
みんなで集まったらそれはとてもいい撮影会になりそうだね!(?)
みんなに着せたいコスプレ衣装でも持参しようか?
「じゃあみんなで家においでよ!なんか家やたら広いから!」
「なんの自慢だよ。」
「だって流石に亮の部屋にみんな押しかけたら満員電車状態でしょ?」
「失礼だな。」
「それとも満員電車状態で私に痴漢されたいタイプ?」
「マジで何言ってんだ」
嫌だって満員電車に彼らしかいなかったら私多分触りまくるよ?(痴女)
割れてる腹筋とか触ってみたいじゃんね。
「そういえば家ってどうしてるの?」
「なんか支給された」
「マジで不思議だよな…空から降ってきて家は支給されて…」
「まぁ、神様の悪戯って事じゃない?」
「だいぶ盛大な悪戯やなぁ。」
「まぁ百聞は一見にしかずっていうし、よかったらうちで勉強会しよう!」
「仕方ねぇな。招かれてやろうじゃねーの。」
「嫌なら来なくていいですけども」
なんだかんだで最終的にみんな集まる事に決まって、土曜日に我が家…というほどまだ馴染んでない我が家に集合になった。
シャッターチャンスは一度だけ!精神で、隠しカメラとか仕掛けておいた方がいいかな?(ダメ盗撮)
ピーンポーン
迎えた土曜日、インターホンが鳴る。
「はいはーい!」
調子良く出迎えればそこには若が。
「私服萌え…」
「お邪魔しました」
「ごめんごめん帰らないでよ!」
そんな秒で帰ろうとしなくてもいいのに。
でも私服ってやっぱりいいわね、ぐふふ。
「どうぞ上がって!」
「本当に無駄に広い家に住んでるんですね。」
「いや本当にね、掃除大変なんだよ。」
中学生の分際でハウスクリーニング頼もうか悩むくらい広いんだよな…
金ならあるんだが…(?)
「そういえば蒼さん、これどうぞ。」
「あ、わざわざ手土産?ありがとう。」
手土産ぬれ煎餅だよ!!ぬれせん!!!!
NU・RE・SE・N!!
「わざわざ好物を…可愛い。」
「蒼さん、よく言いますけど、男に可愛いは変だと思いますよ。」
「だって可愛いんだもーん!ぬれせん私も好きだから嬉しいよ!来るのも1番だし、好みも押さえてるし、下剋上だね!」
下剋上の言葉に反応したのか、すこーーしだけニヤついた若。
可愛い奴め♡
「今お茶出すから座ってて。」
近くの椅子に無理矢理腰掛けさせて、キッチンカウンター越しに雑談してると、ふと思う。
「なんか、夫婦みたいだね♡」
これでもかと言うくらい冷たい視線を向けられたけれど、そんな事は気にせんぞ…!
なんか新婚みたいでよくないですか、このシチュエーション!
ピーンポーン
タイミングがいいのか悪いのかまたインターホンが鳴る。
「ごめん若、お茶淹れるから出迎えてくれない?」
「はぁ、仕方ないですね。」
若はスタスタと玄関まで行くと、ドアを開けてくれた。
…なかなか戻ってこないと思ったらなんか話してる?
「な、なんで日吉がおんねん!」
「あら、侑士。良いところに気がついたわね。私と若、実はそういう関係なのよ…ね、ダーリン♡」
「ななななんやてー!」
「蒼さん、息をするように嘘をつくのやめてもらっていいですか。」
いいじゃんね、新婚ごっこ。楽しいのに。
「まぁいいから上がりなよ。」
侑士しか視界に入ってなかったけど、どうやらみんなお揃いのようだ。
「みんなで待ち合わせしたの?」
「景吾くんが途中、車で拾ってくれたんだよ。」
「なんだかんだで日吉以外拾われてきたってわけ。」
「5分前行動ができるのは若だけって事ね。」
地味に時間過ぎてるからな、キミら。
「お土産選んでたら遅くなっちった〜」
幼馴染トリオは袋いっぱいにポッキーやらなんやらを買って詰めて来たようで今日は勉強会じゃなくてお菓子パーティーかな?って気になる。
「早速勉強します?」
ご丁寧になんかとっても高そうなお菓子を手土産で渡してくれた長太郎がそう言う。
私服…やっぱりいいな、萌えだわ。
長太郎の育ちの良さが滲み出てる…神…
「私服長太郎を愛でてからでもいいですか?」
「さっさと勉強しろ」
「ホクロ大魔神がイジメる!!」
えーん、と目の前の長太郎に抱きついてみたらめちゃくちゃいい匂いがしました。
これがおぼっちゃまの香り…
「わっ!蒼さん!」
赤面して慌てる長太郎も最高ね!!
「樺地。」
「ウス。」
べりっと樺ちゃんに長太郎から剥がされてしまった。
かなC〜
仕方ないので勉強しよっかという話になったので(勉強会とは)亮をソファに導いて隣に腰掛けてみる。
「さぁ!私がなんでも教えてあげよう!」
「いやマジでお前のその自信は何処から…」
「たしか苦手科目は幾何学だったよね?どの辺がわかってないんだい?」
「いや話聞けよ」
私意外と勉強できるんだけどなぁ。
どうやら信用がないらしい。
「ほら、真面目に勉強しないと!」
2年生ズは早速萩之介さんにちゃっかり過去問をもらって教えてもらってるし(流石氷帝のママン)、がっくんとジローは宿題やっちまおうぜーと言いつつ侑士に手伝わせようとしてる。
跡部はよくわからん本読んでますけど。
「ほらほら何にもしてないの亮ちゃんだけよ〜」
「だからって近過ぎんだろ…」
おやまぁ、宍戸くんの膝と私の膝が触れるくらいくっついてたら真っ赤になっちゃったよ。
「だってこうしないと教科書見えないし?頑張ってセクハラ耐性付けてよ。」
「セクハラの自覚はあるんだな」
「そんなことよりどこわかんないのさ!ちゃんとやらないと脱がすぞ?」
「怖」
コスプレ衣装、1着だけと思ってメイド服買ってきたから、1番サボってるやつに着せようと思ってるんだ⭐︎
ついに観念したのか、素直にわからないとこを聞いてきたので教えてあげることにした。
「ふーー!こんなもんかな!お疲れ!」
「マジで超がつくほど激意外なんだけどよ、オマエ本当に勉強できるんだな…」
「どんだけ意外なんだよ」
ふふん、でもやる気さえあればできる子っていうのは間違っちゃいないみたいで宍戸も飲み込みよかったのよね。
赤也みたいなお馬鹿さんだったら一苦労だったんでしょうけどね!(酷)
「お、宍戸終わった?」
「あー、まぁ一応。」
「おやつタイムにしよっか。」
「蒼、キッチン借りていい?紅茶淹れるよ。」
「え、萩之介さまの淹れるお茶が飲める日が来るなんて神か?!」
これファンブック読んで何回も妄想したやつね!!!!神展開!!!!
「ていうか跡部はずっと本読んでて勉強してないけど大丈夫なの?」
「はっ…定期考査くらい素で出来んだよ。」
「わーイヤミなやつ。」
「どうせ跡部が学年一位だもんな〜」
ポッキーをぽりぽり齧りながら岳人はちょっと嫌味っぽくそう言う。
「ねぇがっくん、反対側から食ってもいい?」
「ポッキーゲームしようとすんな」
「ちぇ…」
しかし学年一位ね…
ふーん。
────────────────
「あ、定期考査の結果貼り出されてるじゃん!」
テストも終わり数日後。
朝練終わり、岳人が見つけてみんなで結果を見に行くことに。
「どうせ跡部が1位やろ?」
「亮ちゃんは幾何学点数上がったって言ってたC〜、順位も上がってんじゃん?」
「まぁ、確かにお陰様で平均は上がったけどよ。」
「お、おい見ろよ!」
岳人が指差す先には…
【1位 桐島蒼】
【1位 跡部景吾】
「「「は??」」」
「しかも2人とも満点…やるねー。」
「ホンマかいな…馬鹿と天才は紙一重っちゅーやつやな…」
「はっはっはー!みたかー!!」
「まぁまぁやるじゃねーの。」
2人の高笑いが学園中に響き渡るのであった…。
To be continued…
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