第6話 ジャージと胸には夢いっぱい
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「なぁ蒼。」
「ん?何侑士。」
「なんで今日は下ジャージ履いとるん?脚出したらええやん。」
「いや…きも…」
第6話 ジャージと胸には夢いっぱい
冒頭からセクハラ受けてるんですけどどういうことでしょうか?
「私は別に脱いでもいいんだけど亮に履けってジャージ投げつけられたから。」
「宍戸は余計な事しよって…ほならそれ、宍戸のジャージなん?」
「流石に亮のじゃサイズ合わないからジローのだよ。」
今の格好は、制服(邪魔だからブレザーは脱いだ)+スカートの下にジローのジャージというスタイル。
入部から1週間程が経過。
週末にでも買いに行こうとしていたテニスシューズは何故か入部翌日に跡部に贈られ(しかもジャストサイズ)、とりあえずの仕事はまだ気候もいいし特に着替える事なく制服のまましていたら今日は風が強いからか、短くしてるスカートが宍戸の前でふわっと揺れた。
スカートの中が丸見えになるなんてことはないくらいの風だったけれど、顔を真っ赤にした宍戸が、近くで寝ていたジローの長ジャージを剥ぎ取って私にぶん投げてきたのだ。
いきなりズボン脱がし始めるから、てっきり亮はそういうプレイが好きなのかと勘違いするとこだったよね。
あの場で既にハーフパンツだった宍戸氏が脱ぎ始めたらヤバかったしね!
まぁパンツくらい見せてくれても減るもんじゃないしいいのではと思いますが
「ジローのやつなんか…」
キラン、と眼鏡(伊達)を光らせた侑士は、後で蒼が脱いだやつジローに借りようか…なんてブツブツ言っている。
いや、流石に洗濯して返すし…。
「おーい、蒼!跡部が呼んでるぞー!」
遠くから岳人に呼ばれたので、まだ何かブツブツ言ってる侑士は置き去りにして岳人の元へ。
「がっくんありがとう。さてはあの妖怪泣きボクロ星人にパシられたのね。」
「まぁそうだけどさ、なんだその呼び名。」
「岳人をいじめるやつは私が許さないから、敵よ!敵!」
「別にいじめられちゃいねぇけど。」
そんな話をしていると、侑士がおいてかんといて〜と追いかけてきた。
仕方がないので3人で跡部がいるという部室に向かう。
「あーん、遅かったじゃねーの。」
「人を呼び立てておいてなんでそんなに態度がデカいんだ貴様は。」
相変わらずの俺様ぶり。
この態度のデカさ、真田弦一郎あたりに一喝してもらいたいもんだ。キエェェェェェ!!!!
というか3年は皆部室にいるし、私を呼んだんじゃなかったのかい?
「まぁいい、樺地。」
「ウス。」
パチン、と指を鳴らせば樺地が何か箱を持ってこちらにやってくる。
「蒼さん、どうぞ…」
「え、私に?」
「俺様からの贈り物だ。有り難く受け取るんだな。」
いちいち鼻につく言い方だなぁと思うけど、有り難く受け取って箱を開ける。
「…え、氷帝ジャージじゃん!」
トリップ前もイベント用に持ってましたけど、やっぱり本物は違う…!すごいすごい!!
ちょっとこれは感動しちゃうよ…!
「何様俺様跡部様景吾様!これはめちゃくちゃ嬉しいわよ…ありがとう!」
満足そうに微笑む跡部。
やっぱりなんだか鼻につくけど、こればっかは感謝しかないので黙っておこう。
「せっかくだから着てみせてよ。」
「ラジャ!」
ハギーがニコニコしながらそう言ってくれたので、有り難く包装を解いてジャージの上だけ試着してみることにした。
「…ん?あれ…」
「どうしたんだ、蒼。」
「…チャック閉まらないんだけど。」
「太ったんじゃねーの?」
「失礼だな宍戸のおバカ!寧ろマネはじめてからは体重落ちてるわ!!」
いやでも、これは無理矢理ファスナー上げたらはち切れるかもしれないね。
「あんね、閉まらないの胸だから!!」
「「「ッ?!」」」
声にならない叫びが聴こえた気がする。
宍戸に至っては咽せてるし。
大丈夫か??
「俺様のインサイトに狂いが…?」
「なんや跡部、サイズ測るんにインサイト使うたんか?」
「ムッツリかよ」
がっくんに辛辣なツッコミ入れられてますよ跡部さんよぉ
ていうかインサイトそんなことに使えんの?
「はーん、さては跡部、Bカップ推測やな。
甘いで、蒼は着痩せするタイプやからな。」
「「侑士きめぇ」」
思わずがっくんとハモりましたよ。
いや気持ち悪いしその観察眼なに?
他に活かしてくれ…
「蒼はおっぱいふわふわで大きいよね〜」
さっきまで寝てたジローが突然そんなこと言い出す。
お主こないだ胸に抱きついたのはわざと…?!
いや可愛いから許す!!(激甘だぜ!)
「ジローがそんなこと言うから亮が茹蛸になっちゃったよ。」
耳まで真っ赤で頭から湯気出そうだよ。
ピュアピュアボーイなのか、はたまたムッツリなのか。
ムッツリだったら跡部とおそろっちだね⭐︎
「くっ…ジロー、ジャージもやけどおっぱいもなんて、なんて羨ましいんや…」
「侑士クンはちょっと黙ろうな?」
どうにかしてこの変態は駆除した方がいいかもしれない。
誰か良い業者知りませんかね?!
「測り直そうか。」
何処からかメジャーを取り出して、シャッと勢いよくのばす萩之介さん。
ちょっとその笑顔が怖いんですけど。
「測るの得意だから任せておいてよ。」
「いや知ってるけど…あははは…怖」
「じゃあまずスリーサイズからいこうか。」
その後、笑顔の萩之介さんに、セクハラ紛いなことをされながら全身のサイズを測られるのであった…
君との距離を測らせてどころの騒ぎではない。
寧ろ距離をとってください
ディスタンス!!
To be continued…
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