第3話 行ってよし?逝ってよし?!
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隣ですやすやと心地良さそうに眠るジロー。
彼を見ているとなんだか私まで眠くなっちゃうわね…
第3話 行ってよし?逝ってよし?!
ふぁ〜と大きめな欠伸をして黒板に向き直れば退屈な授業。
なんだか前の宍戸も眠気と戦っているようで、時々カクンと首が折れている。
退屈凌ぎに机から少し乗り出して宍戸の頸をつーっと指でなぞってみる。
「んぁっ?!」
「いやん、亮くんセクシーな声出してどうしたの?」
「お前こそ何してんだよ。」
「暇潰し。」
「お前な…」
本当にいっつも呆れ顔だな宍戸氏は!(誰のせい)
「お前ら何してんだ〜?」
「げ、小林…」
「ほう、これが噂のポエミー小林。」
そういえば授業のはじまりに名乗ってた気がしなくもないけどジローの寝顔写真撮影に夢中でしてな!!
たしか公式で、宍戸さんちの亮くんはこのポエミー小林に詩の朗読をさせられて恥ずかしかったとか言っていたな?
あれ、でもそういえば小林先生って担任では?
さくらちゃん何者?!?!
「え、さくらちゃんもしかして近日中にクビですか?!」
「桜庭何かやらかしたのか?」
「え、知らんけど。」
「だーかーら!お前ら話聞いてんのか?」
眉毛がヒクついてるポエミー小林。
おー怒ってる怒ってる!オモロー
「ちゃんと自席にいるだけで褒めて欲しいわ。」
「ほう、そんなに怒られたいのかお前らは…」
「いや、俺まで巻き込むなよ…」
心底迷惑そうな亮の事はまぁ無視しておく。
「ほらほら、他の皆が授業受けたいってよ。私達の事はお気になさらず⭐︎」
「だから巻き込むなって。」
そんなやり取りをしていたら無情にもチャイムが鳴り響く。
残念だね、ポエミー。
「おっひるやっすみー!」
チャイムと同時に亮と寝ているジローの腕を引っ張って教室から飛び出す。
「これにて授業は終わりです、アデュー!」
唖然とするポエミーとクラスメイトたちを横目に、寝ていて重いジローを一生懸命引き摺る。
うん、重くて全然進まないね
「ジロー起きて!お昼休みだよ!」
「んぁ?…蒼!おはよー!」
「ご飯たべよ!案内して!」
「E〜よ〜!いこー!」
「ついでに亮もシクヨロ。」
「ついでなら引っ張るのやめろ。」
「やだね!」
退屈な授業も終わったし、ルンルン♪と鼻歌でも歌いたい気分なんだけど、まずは昼食確保よ!
授業中に校内マップ見たけど広すぎて絶対迷うからね、しばらくは誰かの小判鮫(若しくは金魚のフン)するって決めたんだ。
「2人ともお昼どうしてるの?」
「だいたいテニス部のヤツと食うかな。カフェテリアだったり購買だったり。」
「俺もいっしょ〜!」
「へー、仲良しなのねぇ。」
俺たちは群れないーとか言ってた気もするけど、なんだかんだ仲良いのね。
とても良き。
「おい、なんかすげぇだらしねぇ顔してんぞ。」
「デヘヘ」
なんかすんごい軽蔑の眼差しを宍戸氏に向けられて悲しいわ。
ちょっとニヤついただけじゃないの!ぐすん!
「おーい!ジロー!宍戸!」
後方から駆けてくる岳人と後をついてくる侑士。
「お、蒼も一緒じゃん。」
「がっくんやっほー!」
「なんや、昨日の脚の綺麗なお嬢ちゃんか。」
「え、変態キャラ公式なの…?」
脚の綺麗なお嬢ちゃんは立派なセクハラですよね?!
コンプライアンス違反!!ピピーッ!
「つーかさ、聞きたい事あるし、一緒に昼メシ食おうぜ。」
「がっきゅん♡是非♡」
「だから前回から喋り方どうした。」
「シャラーーーップ!!黙らっしゃい!!」
宍戸氏そんなにずっとツッコんでるとハゲるぞ!!(?)
なんだかんだでカフェテリアに連れて行ってもらうと、跡部と樺地以外のメンバーが勢揃いしていた。
どうやら岳人が招集をかけていた模様。
だから亮は渋々ではあるけど一緒に来てくれたのね。
「よーし、緊急会議すっぞー!」
カフェテリアの唐揚げ定食(そんな庶民的なものあるんだ)を頬張りながら意気込む岳人。
しかし議題もなにも聞いてないのだが?
「ほい、まず蒼自己紹介。」
「ほい!桐島蒼、蒼って呼んでくださいな!今日から3-Cです!」
いや、普通に自己紹介しちゃったけど激唐突だな?
「んで、俺らはなんだって?」
「え?なに?押し倒したいとかそう言う話?」
「なっ?!」
赤面するがっきゅん可愛すぎやしませんか…(涙目)
「そ、そうじゃなくてよ、その、漫画の…って言ってたろ?」
「あー、確かに言いましたね。」
「んで、どんな漫画なんだよ。」
「超次元テニス漫画」
嘘はついてないよ、うん。
「超次元は置いといて…俺らのテニス知ってるんだろ?」
「うん、勿論。なんならテニス以外の情報も。」
「昨日俺たちの好きな食べ物当ててたもんね…。」
ちょっとひいてませんか滝さんよぉ。
遠い目してんじゃん。
「んでさ、俺ゆーしと話したわけ。こんなに俺らの事わかってんだし、蒼にマネージャーやってもらわね?」
「マジで?」
「マジマジ!お前悪いヤツじゃ無さそうだし。」
「跡部が許すか?アイツ今までマネージャーは拒否してたじゃねーか。」
「それは跡部目当てでテニス部に近づく奴がいるからだろ?蒼、こんなんだけど大丈夫そうじゃん。」
「うん、確かに全く好みのタイプではないよ。」
こんなんだけどは一言余計だけどな
ほらな、と言いたげな目で周りに訴えかける岳人。
まぁ確かにと頷く宍戸達。
え、ていうか私の意向は無視なの?!
「ちょ、ちょっと待っておくれ。私放課後は野生の王子様探しに精を出すつもりだったんだけど。ほら、都内だと青学とかルドルフとか…越境して立海とかさ!」
「野生の王子様?よくわからねーけど、青学ならマネージャーしてりゃそのうち会えるだろ。練習試合とかあるし。」
たしかに…?
「俺は賛成だC〜!蒼がいたら楽しいっしょ!」
「まぁ、マネージャーはいた方が確かに練習効率は上がりますしね。」
「自分も賛成です。」
「なんなら他校の情報とか貰えたら助かるしな。」
「おいこら、それがお前らの本音だろ。」
「女の子がおった方が士気も上がるしなぁ。」
「これはこれで本音っぽくてキモいよ…!」
こっちを見てニコニコとしている侑士。
とっても変態チックなんですが…
というかしれっと若いるけどキミ今きっと準レギュよね?やっぱり仲良しか?
「でも、跡部と榊太郎(43)に許可取らなきゃでしょ?」
「景吾くんはともかく、監督は楽勝だと思うよ。」
「なんで?」
「…美少女美少年好きだから。」
全身鳥肌たったよ
というかそれでよく教師が務まるな…。
「まぁ、まだ前科ないからさ。」
「これから前科がつくみたいな言い方怖いんですけど。」
「…………」
誰でもいいから否定してよ!!(涙目)
そんなヤバい奴のとこに私入部手続きに行かねばなのよね?!
私が美少女かどうかの議論は悲しくなるから置いといて、そんな危険人物と2人きりとかなりたくないわよ。
「ま、まぁ侑士にでも付き合ってもらうからよ。」
「なんで変態に挟まれなきゃいけないのさ!」
「サラッと酷ない?」
うぐ…でも1人で行くよりマシか…
それにかわいこちゃん達が生贄になるのも可哀想だ…
あ、待って待って!
だったら彼がいるじゃない!
「だったら若と行く!」
「嫌です」
そんな全力で拒否しないでおくれよ。
さては…彼に何かやらかしたな、監督。
「だって若なら何かあったら古武術で不審者撃退できるじゃん!」
「まぁできますけど。」
「そしたら下剋上じゃん。」
はっ!と気付いたような表情の若。
むしろ殺っちまうか…くらいの目をしているけど見なかったことにしよう。
「じゃあ日吉、頼んだぜ。」
「んじゃ若さ、放課後教室まで迎えに来てよ、絶対に迷子になってそのまま放課後終わるから。」
「はぁ…仕方ないですね。」
すっごく気乗りしないけど、かわいいがっくんのお願いだもん。
放課後は榊太郎(43)のところへ出陣するぞ…!!
ところで、さくらちゃんの件といい、私の知ってる世界とどこまで同じ世界線なんだろう。
この後の試合の話とか…うーん、氷帝が全国制覇する世界線もあるのかなぁ。
「ところで蒼。」
「ん?何さハギー。」
「そろそろお昼休み終わるけど、それ食べ終わる?」
殆ど手付かずだった日替わりメニューのオムライス(一丁前にトリュフ香るホワイトソースとか書いてあった)
うん、早食い大会しなきゃかな⭐︎
「うん…食ってよし!」
全力でかき込むことになりましたとさ。
みんなの前だというのに、女子力のカケラもないね!
元からないけど!!ぴえん!!
To be continued…