第14話 なるほど、LINGERIEじゃねーの
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「ん?蒼はどこいったんだ?」
翌朝、いつもより早く目覚めた宍戸が蒼の寝ていた布団に目をやると彼女の姿はなかった。
「し、宍戸さん!助けてください…」
まだ寝ている面々を起こさぬよう小声で彼を呼ぶのは鳳長太郎だった──
第14話 なるほど、LINGERIEじゃねーの
宍戸が長太郎に助けを求められて近くへ向かうが、長太郎は硬直したままだった。
「どうした長太郎。」
「布団を捲って頂ければお分かりになるかと…」
宍戸は頭に疑問符を大量に浮かべながら長太郎の布団を捲り上げた。
「うわあああ!!」
「し、宍戸さん、声が大きいですよ!!」
「ちょ、長太郎…お前まさか…手、出したんじゃ…」
「神に誓って出してません!」
そう、長太郎の布団の中には、寝相が悪くて潜り込んだ蒼の姿が。
しかも前夜に察していたように、シルクのワンピースが胸元まで捲り上がり、残念な事に上下ともに下着が丸見えである。
その上、長太郎を抱き枕がわりにしているのか、腰元にしっかりと抱きついており、簡単には離れず…。
長太郎も一度は引き離そうと試みたが、蒼の素肌に触れてしまい慌てて手を引っ込めたのであった。
すっかり顔を赤く染めた2人に、騒ぎで目覚めた面々が声をかける。
「なんや2人とも朝から騒がし…事後かいな?」
「忍足さん!だから違うんですって!」
「ふーん、やるねー。」
「黒いオーラ出てんぞ滝…」
「んあ? ……あ!蒼、セクC〜!」
どんどんと騒がしくなりついに蒼以外が目を覚ました。
あのジローまでもが。
「あーん?テメェら朝から騒がしいぞ!」
ばん、と大きな音で戸を開け家主の跡部まで現れた。
「景吾くん、だってこれ見てよ、これ。」
「あーん…?なるほど、BLACKじゃねーの。」
「いやそれ下着の色な」
「お前ら何マジマジと見てんだよ…変態だな。」
赤くなって目を背ける樺地と、あまり見ないようにしてくれている男前の岳人、溜息を吐いて呆れている日吉、真っ赤になりつつも完全には目が離せずチラチラと視線をやる宍戸に、困り顔で赤くなりつつも抗えない長太郎。
それ以外の面々はその白く滑らかな肢体に普段と変わらない視線を送ったり、明らかに凝視してみたり、目を輝かせていたりと様々ではあるがしっかりと視界に入れていた。
そして、その騒がしさにここまで熟睡していた蒼がついに目を開けた。
「ん〜…あ、いつの間に寝ちゃったんだろ…」
色々語ったりしたかったんだけどなぁ、ムカつくことに跡部邸のお布団の寝心地が本当に最高で、一度も目覚める事なくぐっすり眠れた。
まだあまり働いていない思考で周りを見れば、何故かすごいみんな集合していて。
「おはよ〜…わたし、寝坊…?」
なんなら寝心地良すぎてまだ寝ていたい。
そう思って抱き枕にギュッと抱きつけば…ん?そういえば抱き枕なんてあったっけ?
「あ、あの、蒼さん…」
抱き枕から長太郎の声が聞こえる。
そういえば少し硬すぎる気がすると思って抱き枕をちゃんと見つめてみれば、何故かそこには長太郎。
…え、長太郎?
「おはよ、長太郎。」
「わーわー!覚醒した途端に身体中撫で回すの辞めてください!」
いや、普通触りますよね?
だって長太郎ですよ?
寝起きの頭で長太郎言いすぎてゲシュタルト崩壊しそう!
「長太郎の事撫で回す前に自分の格好早くどうにかしろよ…!」
亮がなんか真っ赤になって切羽詰まった様子だったので、これまたぼんやりした頭で自分の服を見てみれば、昨夜の宣言通りに服が胸元までしっかりと捲れ上がっている。
「えっ…事後?」
寝ながら長太郎のこと襲っちゃったかなぁ…
…ってんんん??
「アンタたち何普通に見てんのよ!」
「ちょ、長太郎が見ろって言うから!」
「ええ?!宍戸さん、そんな事言ってないですよっ!」
「ええもん見させてもろたわ。」
「ふふ、ごちそうさま。」
「いや、というかキミ達アラサーの下着姿で喜べるの?凄くない?」
犯罪臭しかしませんけど?!
いや、年下から手を出す分にはセーフ…?(?)
「ふん、俺様が直々に最高級のオーダーメイドlingerieをプレゼントしてやろうじゃねーの。」
「じゃあさ跡部!オレンジとか黄色が似合うと思うC〜!」
「甘いなジロー、白一択や。清純さが際立って唆られるやん?」
「王道のピンクなんかもいいと思うけど?」
張本人置いてけぼりでなんの話してるんですかねこの人たちは!
「ていうか蒼は早く鳳離してやれよ。んで、ちゃんと服直せよ。」
男前な岳人が目を逸らしながらもそう言ってくれたので仕方なしに長太郎を解放し、服を整えた。
危うくずっとパンツ丸見えの痴女になるとこだったね!(多分既にアウト)
「がっくんは何色がいいの?」
「はっ?!」
「かわい子ちゃんの好みは心得ておこうかと。」
「そ、そんなの知らねぇよ!…好きな奴なら尚更なんでも…」
「へぇ〜」
思わずニタニタした笑顔を浮かべてしまう。
流石男前、回答も素敵な模範回答でした(盛大な拍手!)
「つーか!そういうのセクハラだからな!」
「知ってる!えへへ!」
「何イチャついてるんですか2人は。」
呆れ顔の若に溜息を吐かれてますけど、それもいとをかし(?)
「そろそろ支度しないと朝食の時間なくなりますよ。」
「そりゃまずい!ミカエルさんがせっかく用意してくれるのに!」
「お前本当ミカエルさん好きだよな。」
「イケオジィですからね、ミカエルさん。」
そしてなんだかまだ白熱している下着の色論争。
アラサーだから大人っぽい黒を選んだだけなんだけど、こんなことになるなんてね!(ベージュじゃなかっただけ褒めて頂きたいわ)
「樺ちゃん。」
「ウス。」
「跡部は置いて、朝ごはん食べに行こうか。」
「ウス…。」
困ってる樺ちゃんを連れて遅刻しないように朝ごはんを食べに行くことにしました!まる!
To be continued…
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