第13話 パジャマパーティー!
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「ふー!いい湯だった!」
「あ、蒼。奇遇だね。」
「萩之介さま!湯上がり美人ですね!」
「そうかい?ありがとう。でも蒼も、だよ?」
「心臓に悪いので突然の王子様ムーブやめてもらっていいですか?」
第13話 パジャマパーティー!
心臓がう゛っっ!ってなったよ。
お風呂上がりの心臓に負担かけるのは本当に洒落にならんからね…危ない危ない…
是非予告してからお願いしゃっす!
「思ったこと言ってるだけなんだけどなぁ。」
「だからそういうの!!」
ミカエルさんに用意してもらったパジャマ(全員シルクの高そうなやつ)は着心地はとってもいいんだけど、つるつる通り越してとぅるんとぅるんで逆に落ち着かない。
私のはワンピースタイプだけど、寝相はお世辞にもいいと言えないので、朝起きたら多分全部捲れ上がって着てないに等しいだろうね!
アラサーのパンツとか何処にも需要無さそうだけど、ハハッ
というかやたら高そうな化粧水とかお使いくださいっていただきましたけど、絶対お母様のやつですよね…
瑛子様に後で怒られないかしら…
「蒼と滝やないか。2人とも湯上がり美人やなぁ。」
侑士と岳人も続けて浴場から出てきたようで声をかけられた。
というかナチュラルに浴場2つ並んでてびっくりするよね。
しかもどちらも大浴場的な広さだし、お客様用らしい。
ホテルかなんかなのここ?
「侑士が言うと本当に気持ち悪いんだよな…なんだろう萩之介さんとの違いは」
「日頃の行いだろ?」
これまた湯上がり美人ながっくんに辛辣なツッコミ入れられてますよ!
相方なのに!
「にしても、ほんまに美人やなぁ…こう、ええ感じに色々成長して…ムゴッ⁈」
「湯冷めするから黙っておいて」
丁度持っていた石鹸を
前回口に詰め忘れたので、今回は浴室からパクってくるの忘れませんでしたよ!
「行こうぜ滝、蒼。」
「そうだね。」
「私喉乾いちゃった!」
なんかふごふご言ってるけど、岳人もスルーするなら侑士の事は置いて部屋に戻ろう!
何度でも言うけど、多分単独行動=迷子だからね、この屋敷!
「そういや明日は朝練ない日だよね?」
「うん、そうだね。」
「じゃあ今夜はパジャマパーティーして少し夜更かししても大丈夫って事ね。」
「パジャマパーティーっつっても何すんだよ?」
「なんだろ…恋バナ?」
「全員独り身なのにか?」
「ゔっ…ダメージ食らった」
「定番は枕投げとかじゃないの?」
「あ、たしかに!ハギー頭いい!」
枕投げの王子様しちゃう?!
ちゃんと蕎麦殻枕あるかしらね?!
枕を抱えてpump up!(違)
「でもまた汗かいちゃいそう。」
「どれだけ本気でやる気だい?」
「本気(マジ)で殺る気ですよ?」
そりゃ裕太くんがやられてしまったあの日の枕投げのように…
あの時の201号室、最高に怖いよね!ソコガイイ‼︎
何事にも全力投球!これ大事だからね!
「あとはカードゲームとかボードゲーム系か?跡部に言えば大体なんでも用意してくれるぜ。」
「跡部ってがっくんの財布だったっけ?」
なんなら氷帝の財布?
部費で賄えない所は、奴の財力で色々補ってるみたいだし。
「でも大富豪とかウノも楽しそうだよね。跡部を大貧民にしてやりたい…」
「そう思うじゃん?アイツ大富豪も強いんだよ。」
「へー…尚更負かしたいじゃない!」
「お、じゃあ大富豪で決まりか?」
「いいねー、きっと蒼もいるし楽しいよ。」
「よし、そうと決まったら跡部に用意させっか!」
「また、また…跡部が大富豪だと…」
「はーっはは!俺様がキングだ!」
がっくんが言う通り、跡部…何故かめちゃくちゃ強いんですけど?!
さっきから5回連続大富豪とか…ぐぬぬ…
「クソ、跡部の野郎…」
「宍戸さん!頑張ってください!」
長太郎、それはナチュラルdisでは?
だって貧民の亮に、富豪の長太郎が…ぷっ。
「何笑ってんだよ大貧民」
「うるさいよ貧民!」
「低レベルな争いですね…。」
若に辛辣なツッコミを入れられてるけど気にしないんだ…
今の一戦、なんならワザと負けてみたんだ。
そろそろ跡部をギャフンといわせたくてね!
「絶対下剋上するからね!」
「ほう…お前ら全員纏めてかかってこい!」
「絶対負かす!」
配られ交換された手札…うん、これはイケるぞ。
「おいおい、最初からとばしすぎだろ蒼。」
いきなり強カードを出すので、みんな大貧民が何をイキってるんだと思ってるだろ?
ふふふふ…
「今だ!食らえ跡部!下剋上だ!」
「か、革命…!」
「はーはっはー!これが大貧民の力だ!」
恐れ慄け!下剋上だ!
「くっくっく…おもしれーじゃねーの!」
このまま流れて革命成功…!
と思ったのに、跡部が何かしようとしている…?
まさか…?!
「お前に下剋上はまだ早かったみたいだな。」
「な、なんですと?!」
「革命返しだ!」
「うぎゃ〜!!」
な、なんてこった…
コイツ、現実でも大富豪なんだからちょっとは遠慮しろよな…!(関係ない)
「ちぇ、結局最後まで跡部が大富豪で、長太郎が富豪かぁ。現実と一緒じゃん。」
「最後に俺を大貧民に落としたやつが言うな」
「そこも現実と一緒!」
「そりゃ跡部と比べたら大貧民だよ!」
宍戸っちは庶民代表だもんね⭐︎
「あそこで革命成功してればなぁ〜」
「跡部は運もええからなぁ…。」
「くやC〜!」
しかし楽しかった…
なんか青春した気がするよ!
「もういい時間だし、そろそろ寝ないとね。」
「そうだな。」
「よし、夜這いの準備しなきゃ」
「何言ってんだオマエ」
なにって、夜這いは夜這いじゃないの、ねぇ?
「かわいこちゃんのお布団に潜り込んでやろうと思ってるだけだが?」
「蒼だけ適当な部屋に監禁しておくか」
「部屋余ってるからって酷い!」
金持ちアピールならもう十分だってば、おぼっちゃま!
「ていうかみんな雑魚寝すんの?」
「そうだよ、岳人やジローがその方がお泊まり会っぽいっていつも言うからさ。」
「えーめっちゃいいじゃん!お泊まり最高!」
「蒼は俺と隣で寝よか。」
「絶対嫌なんだが」
「というか当たり前に同じ部屋に寝ようとしてるけど、蒼は女の子なんだから。景吾くん別室用意してると思うよ。」
普段テニス部といると女の子扱いされないから新鮮だね!
さすが萩之介様!王子様!
「勿論ゲストルームもあるが、俺様の部屋っていう選択肢もあるぜ?」
「跡部、抜け駆けは許さへんで。」
「大丈夫、跡部に夜這いはしないから。」
「むしろジロー達の貞操のためだ。」
「そんなとって食ったりしないわよ〜たぶんね!」
流石にみんなの前で公開プレイなんてちょっと趣味じゃないんでね!
「でもぼっちは寂しいからなぁ…あ!じゃあ樺ちゃんと長太郎の間は?2人なら侑士の夜這いからも守ってくれそうだし、私が夜這いしても力で勝てるっしょ?」
こりゃ名案だ!
みんなでお布団入ってからもお喋りできちゃうじゃんね。
「ね、2人ともいいでしょ?」
「……ウス。」
「えぇ?!樺地いいの?!お、俺ちょっと緊張しちゃいますよ。」
「大丈夫よ長太郎。緊張することないよ。私今アラサーだし、中学生からみたらおばさんじゃない…。」
言ってて自分で悲しくなってきた!
けど倍近く歳離れてればねぇ…
思わず項垂れてしまったけど、これが現実さ…
「確かに年齢だけ言えばそうかもしれないですけど、蒼さんであることには変わりないですし…。」
「鳳、コイツは獣だ。気にすることはねぇ。」
「あぁ?だれが珍獣だって?」
「だからそこまで言ってねぇんだよ。」
がおー、と獣っぽくしてみたら跡部に氷点下の眼差しを向けられて辛いわ(白目)
でもジローにはかわE〜って言われたからいいもんね、でも確かにアラサーのがおーは辛いわ。
なんだかんだで長太郎にご納得頂けたので間で寝ることになった。
「おやすみー!」
自室に戻る跡部以外のメンバーと雑魚寝するわけだけど、ジローは眠気の限界だったのか布団に入ると秒で寝てしまった。
寝顔天使!
というかこの布団寝心地良すぎて私まですぐ寝ちゃいそうだわ。
恐るべし、金持ち…!!
念には念を入れて、侑士の布団とは距離とってもらったし、安眠できそうだわ…
しかし…瞼が…重い…
「あれ、蒼、静かだね。…ってもう寝てるよ。」
「ホンマやなぁ、お布団でもお喋りしよ〜って張り切ってたんになぁ。」
「まぁ、青学まで行って帰ってきたわけだし、お疲れなんじゃないですか。」
「こうして黙ってりゃ可愛いのになぁコイツ。」
「喋る内容が害悪すぎんだよなぁ。」
「岳人、宍戸。蒼は喋ってても可愛いよ。それがわからない奴に蒼は渡したくないなぁ。」
「なんや滝、宣戦布告か?」
「やだねー、そこまで言ってないよ。まぁ蒼が誰を好きになっても恨みっこなしだよ、とは思ってるけどね。」
“おやすみ、蒼”
そう囁かれ、髪を優しく撫でられたことなんて、私は知る由もなかった。
To be continued…
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