馬鹿にしてるんですか
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#5
“認めたくないですが…俺は貴方が好きです”
幻聴かと思った。
大好きな日吉が、
私の事を好き…?
奏「ひよっ…」
なんだか頭が回らない。
涙がぽろぽろとこぼれ落ちる。
上手く、喋れない。
奏「ほんと、に?」
そう言うと日吉は今まで見た事ない位、優しい笑顔を見せてくれた。
日吉「俺が、そんな冗談言える奴だと思いましたか?」
奏「思わないよ…っ!」
思わず、日吉に抱き着く。
大好きな日吉の匂いが沢山する。
日吉も、そんな私を受け止めてくれている。
日吉「俺だって驚いているんですよ。先輩の事、好きになるなんて。でも、好きみたいです。」
胸の奥がきゅっとする。
日吉「だから、奏先輩にそんな顔して欲しくないです。関係ないなんて言って欲しくないです。」
日吉はテニスの時と同じくらい真剣な瞳で、私を見つめてきた。
その視線に
とくん、と胸が高鳴る。
奏「私、日吉にね…彼女が出来たって噂を聞いちゃって、落ち込んでたの。」
日吉「はぁ…また貴方はそんな事で…。」
奏「私にとってはそんな事じゃ無いもん…。誰より一番日吉の事大好きな自信もあるし、誰よりも日吉の事を見てきたつもりだったんだもん。」
日吉「阿保ですね、先輩。」
奏「大真面目だよ!こんなに好きなのに、こんなに呆気なく日吉の事取られちゃったと思った…」
日吉「やっぱり阿保ですね。どうせ、女の人と一緒に帰ってたとかそんな話に尾びれ背びれがついて、そうなったんでしょうし。」
奏「え、なんで日吉その噂知ってるの?」
日吉「はぁ…勘ですよ。で、俺が最近一緒に帰ってるのは、俺の練習が終わるまでずっと待っている、誰かさんだけですよ。」
それって、まるで私のことみたい。
…え?私のこと?
奏「えっ、私?」
日吉「そうですよ。」
奏「何、私自分で自分に嫉妬してた訳?!」
日吉「だからそうだと言ってるじゃないですか。」
奏「嘘じゃーん!」
日吉「やっぱり、どこまでも阿保ですね、先輩。」
そう言って笑う日吉はやっぱりかっこよくて。
奏「日吉に好きって言ってもらえたし、アホで良かったかもな!」
へへっと笑えば、また日吉は私の好きな優しい顔になる。
と思った次の瞬間、唇に柔らかい感触。
奏「えっえっ?」
日吉「俺達両思いだと思ったんですが…駄目でしたか?」
ーー日吉に、キスされてしまった。
そう気付いた瞬間から急に暑くなって、耳まで赤くなっているのが自分でも良く分かった。
奏「い、いや、だ、ダメじゃないんだけどっ!心の準備がっ!だから待って…っ」
急に恥ずかしくなって目を閉じると、また唇に同じ感触。
“もう、遅いですよ”
そう耳元で囁いた日吉は余裕たっぷりで。
そんな日吉もかっこよく見えて。
日吉「煽った先輩が悪いんですよ?」
奏「日吉のばかぁ…でも、好き。」
日吉「全く、現金な人ですね。」
奏「えへへ!」
もっと貴方が好きになる。
年下で、生意気な、私の好きなひと。
fin
#5 もう遅いですよ
ーーもう手遅れなくらい貴方の虜
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