テニプリプラス
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
眼鏡を外す
忍足侑士
「なんやお嬢ちゃん。」
彼の眼鏡に手をかけたところで声をかけられた。
サロンで本を読みながらうたたねしている彼が物珍しくて、好奇心が優って。彼の素顔を見てみたいと思ったのだ。
「ご、ごめん。」
そう言って手を離そうとすれば手首を掴まれた。
「外したいんやろ?」
ええで、と言わんばかりに微笑まれて。彼に手を添えられて共に外せば、ええ男やろ?なんて冗談のように彼は言う。鋭い目つきがより際立って、ええ男なんて言葉1つで言い表せないくらい整った顔。
「なぁ、眼鏡を外すって意味、ちゃんと考えなアカンで。」
見惚れる私の頬に温かい感触が落ちるのは数秒後の出来事。
手塚国光
「壊れてしまったか。」
部活中、色々あって彼の眼鏡が落ちて、踏まれて。フレームが変形してしまった。どうやらスペアは持っているとのことで、あまり前が見えていない彼の介助の為、マネージャーの私が部室まで付き添うことになった。
「手塚くん、スペアあった?」
「すまないが鞄の中身があまりよく見えない。代わりに見てくれないか。」
快く引き受けて彼の鞄を開ければ、すぐにそれは見つかった。
「あった、よ…」
鞄から視線を外し振り返れば彼の顔がすぐそこに。
よく見えないからだろう、距離感がおかしい。
「あぁ、助かった。」
そう微かに笑みを浮かべる彼の顔が近すぎて。
この眼鏡を渡したら、きっと私の赤い顔に気付いてしまうだろう。
乾貞治
「俺のデータを取りたい?」
うん、と頷けばキミは本当に斜め上を行くねと笑われてしまった。
私ばかりデータを取られているのは不公平だし、私も彼の事をもっと知りたい。
「ねぇ、眼鏡外したところが見たい。」
その分厚いレンズの奥には、一体何が隠れているのだろう。
同級生なのにこんな疑問を抱くなんて普通じゃ考えられない。
彼は一瞬考えるような素振りをしたけれど、すぐに否定の言葉を溢した。
「データを取らせるのは好きじゃない。」
「ケチ。」
「先ずは自分でデータを得る努力をしたらどうだい?」
それは誘い文句なのか。
少しだけ口角を上げた彼のレンズの裏には、悪戯心が見え隠れしている。
おまけ
日吉若
「へー!若くん家では眼鏡なんだ!」
物珍しいものを見るかのように、彼の顔を見つめれば溜息が聞こえた。「もう用事は済んだだろ。」
母親に頼まれておつかいに出たら、お裾分けをしに来た家がまさかの若くんの家で。
どうやら母親同士はご近所だし仲がいいらしい。
「眼鏡似合うね!」
「…お前もかけたら少しは知的に見えるんじゃないか、見た目だけは。」
なんて憎まれ口を叩かれたもんだから、彼の眼鏡を奪って自分でかけてみた。
「どう、似合う?」
思いの外度が強くて視界が歪んだ。
「無い方がいい。」
眼鏡を奪い返されるのかと思えばそれと同時に降ってきた温もり。
「あるとしにくいだろ?」
クリアに戻った視界には、勝ち誇った彼の顔。
また、してやられた。
忍足侑士
「なんやお嬢ちゃん。」
彼の眼鏡に手をかけたところで声をかけられた。
サロンで本を読みながらうたたねしている彼が物珍しくて、好奇心が優って。彼の素顔を見てみたいと思ったのだ。
「ご、ごめん。」
そう言って手を離そうとすれば手首を掴まれた。
「外したいんやろ?」
ええで、と言わんばかりに微笑まれて。彼に手を添えられて共に外せば、ええ男やろ?なんて冗談のように彼は言う。鋭い目つきがより際立って、ええ男なんて言葉1つで言い表せないくらい整った顔。
「なぁ、眼鏡を外すって意味、ちゃんと考えなアカンで。」
見惚れる私の頬に温かい感触が落ちるのは数秒後の出来事。
手塚国光
「壊れてしまったか。」
部活中、色々あって彼の眼鏡が落ちて、踏まれて。フレームが変形してしまった。どうやらスペアは持っているとのことで、あまり前が見えていない彼の介助の為、マネージャーの私が部室まで付き添うことになった。
「手塚くん、スペアあった?」
「すまないが鞄の中身があまりよく見えない。代わりに見てくれないか。」
快く引き受けて彼の鞄を開ければ、すぐにそれは見つかった。
「あった、よ…」
鞄から視線を外し振り返れば彼の顔がすぐそこに。
よく見えないからだろう、距離感がおかしい。
「あぁ、助かった。」
そう微かに笑みを浮かべる彼の顔が近すぎて。
この眼鏡を渡したら、きっと私の赤い顔に気付いてしまうだろう。
乾貞治
「俺のデータを取りたい?」
うん、と頷けばキミは本当に斜め上を行くねと笑われてしまった。
私ばかりデータを取られているのは不公平だし、私も彼の事をもっと知りたい。
「ねぇ、眼鏡外したところが見たい。」
その分厚いレンズの奥には、一体何が隠れているのだろう。
同級生なのにこんな疑問を抱くなんて普通じゃ考えられない。
彼は一瞬考えるような素振りをしたけれど、すぐに否定の言葉を溢した。
「データを取らせるのは好きじゃない。」
「ケチ。」
「先ずは自分でデータを得る努力をしたらどうだい?」
それは誘い文句なのか。
少しだけ口角を上げた彼のレンズの裏には、悪戯心が見え隠れしている。
おまけ
日吉若
「へー!若くん家では眼鏡なんだ!」
物珍しいものを見るかのように、彼の顔を見つめれば溜息が聞こえた。「もう用事は済んだだろ。」
母親に頼まれておつかいに出たら、お裾分けをしに来た家がまさかの若くんの家で。
どうやら母親同士はご近所だし仲がいいらしい。
「眼鏡似合うね!」
「…お前もかけたら少しは知的に見えるんじゃないか、見た目だけは。」
なんて憎まれ口を叩かれたもんだから、彼の眼鏡を奪って自分でかけてみた。
「どう、似合う?」
思いの外度が強くて視界が歪んだ。
「無い方がいい。」
眼鏡を奪い返されるのかと思えばそれと同時に降ってきた温もり。
「あるとしにくいだろ?」
クリアに戻った視界には、勝ち誇った彼の顔。
また、してやられた。
2/2ページ