第2話 転校生
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えー、桐島蒼。
転校初日にして遅刻しかけています。
なんで校内で迷子になるんでしょうね?
第2話 転校生
氷帝学園、お金持ちで広いことは知ってましたよ、ファンブックだってDVDだって沢山みたもの。
だからって、職員室に辿り着けないなんて思わないじゃない?
かれこれ30分迷子。
だからと言ってもう正門もどっちだかわからないから戻れないもんね!!
こりゃしばらく校内案内図持ち歩く事になりそうね、そんなもんあるか知らんけどさ。
はぁ、そもそも自分の下駄箱もわからないから片手にローファーで彷徨いてるからなんか視線も痛いし。
絶対ヤバいやつだと思われてるよね…。
「あ、昨日の降ってきたやつじゃね?!」
「マジマジどこどこ?!今日こそ舞空術教えてもらうんだCー!」
「いや、落ちてきただけって言ってたろ。」
なんだか聞き馴染みのある声だと思って後ろを振り返れば、氷帝幼馴染トリオではないか。我、眼福なり。
「あ、やっぱり昨日の!何してんだ?」
「がっきゅん♡私は盛大に迷子なうだけど。」
はぁ、とため息を吐くのは宍戸亮。
苦労人ポジですもんね!
「で、どこ向かってんだよ。」
「職員室。」
「なんだ?転入でもすんの?」
「がっきゅん♡そうみたいなの♡」
「A〜!一緒のクラスかな?!」
「ジロたん♡いっしょがいいね♡」
「おいさっきから喋り方きめぇぞ。」
「なんじゃい宍戸亮!自分だけハートつけられないから嫉妬かい?」
肘でぐりぐりと小突いてみたけど、距離が近いからか急に赤くなる。
まったくもう、純情ボーイは揶揄い甲斐があるわね♡(最低)
「もうすぐ予鈴だぜ?案内してやればいいじゃん。」
「そうだよ亮ちゃん。」
「なんでお前らは面倒ごとを俺に押し付けるんだ」
「おいコラ面倒ごととはなんだ」
とっても心当たりはあるけど、とっても心外よね、とっても。
「あ、そういや名前なんていうんだ?昨日どっか行っちまっただろ。」
そういやそうでしたね
「桐島蒼、蒼って呼んで〜!シクヨロ〜⭐︎」
「蒼な!よろしく!」
「シクヨロ!丸井くんの事も知ってるの?!」
「もちのろんよ!」
ガハハハと笑えば宍戸亮氏にまた呆れたような視線を向けられた気がするけど、無視よ、うん、無視。
「つーか、本当にそろそろ行かねぇと本当に予鈴鳴るぞ。」
「あら亮、本当に案内してくれるの?」
「やっさC〜!」
「じゃ、俺とジローは先教室行っとくから〜」
「がっくん、ジローちゃんまたね〜!」
2人にぶんぶん手を振れば元気よく振り返してくれる。
なんて可愛い子たちなの…(悶)
「んじゃ行くぞ。」
「おー!ありがとね亮!」
「おうよ。」
「デートだね♡」
「違ぇよ!」
また赤くなっちゃって可愛いんだから〜
なんて思ってたら、割とすぐに職員室に着いた。
なんでこんなに辿り着けなかったのか本当に不思議だわ。
「じゃ。」
「ほんと助かったよ、サンキュー!一緒のクラスだったらまたよろしく〜!」
「へいへい。」
ひらひらと手を振って去っていく亮に別れを告げて、職員室へいざ参ろう!
「たのもー!!」
勢いよくドアを開ければドンガラガッシャーン、とでも音を表現すればいいのか…
うん、とにかくドアが外れましてね。
多分壊しました⭐︎(てへぺろ)
おかげさまで職員室しーんとしちゃってます!大変!
「転校生の桐島蒼なんですけど、おーい!担任とかいないの?」
声をかければ咳払いをしてやってきた男性教員。
「えー、私が担任予定なんですが。辞めてもいいですかね。」
校長室の前の席からさらに大きい咳払いが聞こえる。
すっげえ圧
「えー、気を取り直して。担任の桜庭です。」
「よろしくさくらちゃん。」
「桜庭です。貴女は3-Cに編入してもらうことになっています。」
「3-Cだと…っ!」
なんと、エンジェルジロたんとついでに亮と同じクラスじゃねーの?!
思わず口から波動球出そうになったよ…(?)
「ワックワクだC〜!はやくいこ!さくらちゃん!」
「桜庭です!」
さくらちゃんにはどことなく観月はじめ感を感じるね、ヒスってる感じとか(超失礼)
外してしまったドアなんて無視して教室へレッツゴーよ!!
「青春の始まりだーー!!!!ひゃっほー!!」
「その前にそのローファーしまいに下駄箱行きますからね…!!」
完全にローファーの事など忘れていたけど、さくらちゃんが激おこなので仕方なく下駄箱に寄ってから教室に行くことに。
「ねぇさくらちゃん。」
「桜庭です。」
「校内マップないの?あたしゃ初日から迷子になったんだが。」
下手すると帰り下駄箱まで辿り着けない可能大。
貴重な放課後は、野生の王子様探しに勤しもうとしているのでタイムロスは許されないのであーる!
「ありますよ、ちゃんと約束の時間に来ていたらお渡しして説明するつもりでした。とりあえずお渡しはしておきます。」
「あざーす。」
ていうかあるんだね…ただの中学校なのに…ショッピングモールかなんかなの?
「はい、教室はここです。桐島さん、呼んだら入ってきてくださいね。」
さくらちゃんはなんか疲れた背中をしていたけど教室に入って行った。
どんまいだね⭐︎
ていうか3-Cとか、万が一にもジローか亮の隣だったら神だね!
授業聞いてる場合じゃないもん!写真写真!
シャッターチャンスは一度だけ!
連写モードオンにしちゃうもんね。
げへへ。
「桐島さーん!桐島さん!さっきから呼んでますよ!!」
「あ、やべ。妄想してたらついつい。」
さくらちゃんが痺れを切らしてドアをガラガラっと開けて呼ばれてたことに気づいた。
仕方ないから紹介されてやんよ。
「ほいほーい!桐島蒼です!蒼って呼んでねー!シクヨロ⭐︎」
初めての転入だけど、すっごい皆に見られるのねこれ。
ザワザワする教室の中にはブンブンと手を振るジローちゃんと、何故か頭を抱える宍戸氏。
宍戸氏って言い難いな?!
「ちなみに好みのタイプは可愛い子で、苦手なタイプは俺様何様どちら様「聞いてないですから!早く席に着く!」
さくらちゃんめっちゃヒスってる…
やはり似てる…(激失礼)
えーと、空いてる席は…
ジローのお隣で宍戸氏の後ろね!
うん、授業は受けないことに決定!\\パフパフッ!! //
「蒼〜!」
「ジロちゃん!」
「マジおんなじクラス嬉C〜!」
「私も〜!」
2人の世界できゃっきゃうふふしてたらさくらちゃんにチョーク投げられて、仲を引き離されたよ、ぐすん。
宍戸氏は呆れた顔してるし、というかその顔見慣れてきたな?普段からその顔だっけ?
「お願いだからHRくらいさせてください…!」
さくらちゃんがなんか嘆いてたけど、まぁ知ったこっちゃない。
トリップしたからには青春するって決めたんだからねー!
HRは案の定暇(話聞け)なので、前の宍戸氏のポニテを三つ編みしてみる。
さらっさらで羨ましいわね。
というかまだ断髪前ってことは原作でいうと始まったばっかくらいなのかな?
てことはまだ長太郎とダブルスも組んでないし、私の思ってる皆とちょっとズレてるかもねぇ…
ていうか私原作介入して試合展開や未来変えちゃったりしないよね?!
うーん、なんか考えれば考えるほど恐ろしい…
「おい蒼。」
「あ?宍戸氏なに?」
「どう考えてもなに?じゃないんだわ」
「亮ちゃん三つ編み似合うC〜」
「本当だー!亮可愛いよ!」
「なっ?!」
「だからHRくらいさせてくださいってば!」
ヒスってるさくらちゃんを嘲笑うかのようにHR終了のチャイムが鳴り響く。
あー、もう早速楽しい!
「氷帝学園サイコー!」
「うるせぇ!」
To be continued…