第15話 博士と眼鏡と解毒汁
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好きな下着の色論争してるやつらは放置して、ミカエルさんの用意してくれた美味しい朝食のパリパリクロワッサン(ふわふわオムレツもあるよ)を頬張りながらふと思う。
アラサー(見た目だけ)、この後中学生の制服きて中学校行くのよね。
なかなかキツイね!
第15話 博士と眼鏡と解毒汁
朝っぱらからとても見苦しい想像をして食欲減退させてしまったから、ふわふわオムレツのおかわりはあと一回にしておこう。(食べ過ぎ)
「流石にこの格好だと通報されそうだから早く解毒汁ほしいなぁ〜」
「確かに不審者ですもんね。まぁ普段もそうですけど。」
サラッと若にディスられた気がするんだが?
「普段はプリティな中学生でしょ!」
「そういうところですよ。」
そう言って紅茶を口にする若。
ヤツは心を抉る天才か?
「えーん、若が虐める〜!」
「さっさと食えよ、遅刻すんぞ。」
泣きついた先の岳人まで冷たいんだけどどういうこと?
本当に泣いちゃうよ!
「樺ちゃ〜ん!」
「ウ、ウス…?」
戸惑いながらも抱きつかれてくれる(というより囚われてくれる)樺地は本当に優しい、スキ…
「自分は…元の蒼さんの方が、いいと…思います…。」
「まぁ実際そうだよな。急に1人だけ大人になられても困るっつーか。」
「しかも身体だけですしね。」
「若くんチクチク言葉って知ってるかい?」
さっきから地味に全部クリーンヒットしてるからね?!
歳取ると涙脆くなるっていうし、泣いちゃうからね私!!
「早く戻りたいし、青学また行ってこようかなぁ。」
「「それはダメだ」」
「何2人して珍しくハモって」
「本気で通報されますよ」
「だからチクチク言葉!!」
ダメージの受け方はチクチクどころかグサグサ言葉ですけどね…
「じゃあ乾氏を氷帝に軟禁する?」
「あー…それはありかもな。というか既に跡部か滝がそれくらい手配してそうだな。」
「それは貞治くんに申し訳ないことしたな。」
なんか、すごく手荒な真似されてそうじゃない?
あのチャームポイント、いや本体かもしれない逆光眼鏡が割れてしまうのでは?(失礼)
「皆さま、本日は渋滞が予測されますので、あと30分程で出発なされた方が良いかと。」
「蒼、化粧すんだろ?そろそろ着替えてこいよ?」
「おー。」
このとぅるんとぅるん(言い難い)なパジャマともお別れか…ちょっと寂しいからまた泊まりに来てやろう。
その後手早くメイクを施された私はみんなと一緒に学校にリムジンで向かうのだった…
で、みんなと別れて部室に着いたらいるんですわ。
乾貞治
本当に拉致されてるじゃんか…
「…やっほー?」
「蒼、氷帝の部長は随分強引だね。」
「跡部の仕業か」
「ああ、おそらくな。青学の前でSPらしき人間が待ち構えていてね。」
「なんか…ごめんね。」
「その代わり色んな材料を提供してくれたから。」
その手にはなぜかもくもくと煙をあげる、なんとも形容し難い色をしたフラスコ。
まさかだけど、あんなもん飲ませようとしてんの?(震)
「…ちなみに進捗は。」
「7割ってところかな。」
「まぁまぁ進んでるじゃん!流石博士!」
「その名で呼ばれるのは随分と久しいな…。そんな事までデータを集めているのかい?」
「まぁね!」
博士って呼んだらちょっと嬉しそうな貞治くんよ。
そういえば教授とも会いたいね!
立海とはいつ会えるかな?
wktkが止まらないね!!
「ふへへ…」
「随分と締まりのない顔をしているところ悪いけれど、今日中になんとかしろって脅されてるから、手伝ってくれないか。」
「自分で中身わかったら絶対飲みたくない材料入ってるんでしょ?やだよ…」
だって昨日のだって納豆やバナナの皮は可愛いもんで、(自主規制)とか(自主規制)とか入ってじゃんね…こわい…
ていうかどこから調達した?
「ふむ…では榊監督を部室に寄越すから連絡をしてくれと言われているんだが、それで大丈夫かい?」
「ダメに決まってます」
いってよしが逝ってよしやらイってよしに変えられてしまうよ!(43)!怖い!
「ふむ…これは面白いデータが潜んでいそうだね。」
「さーて!お手伝い頑張るぞー!!」
空元気もいいとこだけどね、今の姿で(43)に会うの怖いからね!!
アラサーが好きか嫌いか知らんけど、なんか嫌な予感しかしないもん!
身の危険を感じる!
貞操の危機が迫っているような気がしたので、真面目に汁の助手をすること数時間…
「うん、多分これで完成かな。あとは試飲してもらって効果がないようならまた考えるよ。」
「全然飲みたくないんですけど」
相変わらず謎の煙発生してるし、ドブみたいな色してるし、アレとかコレとか入ってるし……おえ
「想像だけで吐きそうだし、これ飲むくらいなら数日間自然排出待つよ…」
「そうは言っても、蒼が元に戻らないと俺も解放されないんでね。」
「私から黒子大魔神に頼むから〜!」
「ほら、ぐいっと一口いってごらん。」
人の話を聞いていないのか、そのヤバそうな汁をずいっと近づけられる。
…煙が目に染みる!まじでそれ何ガス?!毒ガス?!
「んぎゃあ!」
目に染みるから、目を閉じて後退りしたら何かに躓いて、後ろにひっくり返ってしまった。
「蒼、大丈夫かい。」
「おひょひょひょひょっ?!」
暫く衝撃に備えていたけれど、いつまで経っても痛みがやってこないので目を恐る恐る開けば、貞治くんが汁とは反対側の片手で身体を支えてくれたようで。
何って顔が近い。
逆光眼鏡の中が透けて見えそうではないか…!!
というか外してしまおうか?!
「どこもぶつけていないと思ったけど…打ち所が悪かったかもしれないな。」
「眼鏡外していいですか」
「えっ」
そっと彼の眼鏡のフレームに手をかけたところで、部室の扉が開いた。
「おい痴女、乾を離してやれ。」
「誰が痴女だ、黒子大魔神。今いいところだったのに…!」
原作でも明かされていない彼の完全な素顔をみるチャンスだったのに!!
丁度お昼休みだったようで、皆さんお揃いで部室にやってきた。
「ちっ、邪魔が入った…」
2人きりだったら本当にそのまま押し倒してしまってもよかった訳だけど(?)
「乾、蒼は舌打ちもしちゃうような痴女だから、青学の皆さんにはご遠慮頂くように広めておいてくれるかい。」
「Noooo!!やめてやめて!わたしゃ青学と青春したいんだよ!変な噂広めないで!」
「噂じゃなくて事実だろ。」
「うっさいわ宍戸氏!」
青学のみんなに引かれて絡めなくなったら死活問題だからね!
これから合宿もあるのに、今から距離取られるわけにはいかないんですよ奥さん!(?)
ベリッと効果音がしそうな勢いで貞治くんから引き離されれば、どこから出したのかノートにペンで何やらメモをしている。
「ふむ…これは氷帝のいいデータだな。」
「軟禁されてるのによくデータ取れますね。データ狂よ。」
なんというべきか、流石としか言いようがないよね。
まぁデータのために跡部の唇狙う位だからな(や・き・に・く!)
「つーか、蒼は汁できたならちゃんと飲めよ。」
「この色の汁を?」
「あー…うん、まぁ蒼なら飲めんだろ。」
いやその反応宍戸氏は無理じゃんね。
そんなもん可愛い乙女(?)に飲ませようとすんなよな。
「樺地!」
「ウス。…失礼します。」
「えっ?!」
跡部改め黒子大魔神の合図で樺地に拘束されてしまった。
「や、やめて〜!!」
「さっさと飲みやがれ!」
跡部がその煙たいドブドリンクを口に流し込んだ瞬間、あの時のようにまた意識が途絶えた────…
「ん…口の中気持ち悪い…おえ…」
あれ、なんか下着が緩いしブラウスも胸部に余裕がある…
「やばい!貧乳になる汁飲んだ?!」
「ふん、元に戻っただけだ、ばーか。」
目覚めると樺地の腕の中で、なんか降ってきた時のことを思い出しちゃったよね。
さっきとは違い優しく抱えてくれてる。
「あ、戻れたの私?」
「ふむ、大成功だったね。食材提供のおかげかな。」
いやほんとこんな汁作れる乾貞治氏はもうそっちの世界でなんか賞とか狙った方がいい気がするよ。
「んー!心なしか身体が軽い!」
やっぱり若さって大切ね!
「おかえり蒼〜!」
「ジローちゃ〜ん♡」
「マジで戻れてよかったな蒼。」
「相変わらず男前だながっくん。」
ジローと再会(?)の抱擁をしながら、元に戻れた喜びを噛み締めている間に、なんか貞治くんが萩之介くんに圧をかけられているようだったけど見なかったことにしていいかな?!
いいよね?!(なんか黒いオーラ漂ってるし)
どうか無事であれ…!!
To be continued…