短編
夢小説設定
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<ED設定>
久しぶりに、会えそうだから来月に2人でどっかに行こうか。デートしましょ、デート。
というしまりのない手紙が来たのは半年より何か月か足したぐらい前。ついでに言えば数日前にユーリ・ローウェルは誕生日を迎えた。皆で祝いたいと言っていたが、どうやらレイヴンと連絡が付かないらしい。天を射る矢が忙しいなら仕方がない、もしかしたらフレン・シーフォの命でいきなり遠くに飛ばされたからかもしれない、手紙が出せない状態なのかもしれない。それなら私だって納得する。だが、私相手だけに半年以上音信不通状態になっているとは一体どういう了見だ!
夢主は待った。半年以上、時間が出来れば待ち合わせ場所に行った。だがレイヴンは現れない。しかも行けない、無理そう、などの理由の手紙も来ない。
今日も約束の場所で(仕事は休みをとって)かなり待った。待って待って待って…。
時刻は11時。もちろん夜だ。夕方から待っていたが、もう頭に来た。夢主はもう爆発してしまった。せっかく、お女将さんがデートにと言ってお古の可愛らしい服をくれたのに。髪も、素っ気ないからと思って髪型を変えた。
皆、可愛いやら美人やら、色々な感想を聞かせてくれた。だが何で1番見て欲しいレイヴンが居ない。
頭に来た、もう私はあんな男大嫌いだ!信じない!絶交だ!別れてやる!
荒い足取りで『箒星』の扉を開けた。夢主は私は今きっとひどい顔をしているに違いないと思いながら店に入る。お女将さんはギョッとして夢主を見ると、カウンターの一席に座らせてくれた。
きっと私は変わった。悪い方へ。レイヴンと好き合ってから、我が儘になった。でもその我が儘を口に出した事はない。面倒な女だと思われたくない。ただでさえこんな歳なのに、そういった行為の経験が無いんだ(いや、前戯あたりはあるが…)。これ以上幻滅されたくない。お女将さんが呆れ顔で見て来る。
「アンタねぇ……、約束の一つも守れないような男と付き合うの、もう止めな」
うん、そうですね。いつも可愛い子見ると鼻のした伸ばしてるような男と付き合うのは止めます。もう信用なりません、例え好きだって言われても、あの時必死に見えたとしても、私はもう別れます。酒はあまり得意ではないですが、これを飲まずにやってられる筈もない!
「……お女将さん、自棄酒させてください」
そう言って酒を頼んだのは数時間前。
酒を飲んでいると何やら下品に笑う声が聞こえて来た。夢主が視線を向けるとそこには、まさに筋骨隆々とした男達がいた。どうやらお得意さんらしく、お女将さんも話したりしている。…夢主は働いている時は1度も見た事無いが…。夢主はあまり興味が無いらしくすぐに視線を逸らしてまた酒を呷る。
何が好きだ、だ。何が大好きよ、だ。何がデートしましょ、だ。捨てられるって分かってたけど、デートの約束していきなり捨てる事ないだろう…。まるで私がバカみたいではないか…。
夢主は涙腺が弛んで、泣きそうになったが唇を噛んで耐える。化粧してないからあまり気にする必要は無いが、やはり少し気になるようだ。
「夢主、…夢主!」
呼ばれた声がした方を見ると先程の男達の席からお女将さんが呼んでいた。
…何なんだろうかと思いながら立ち上がってお女将さんに近付く。
「何ですか?」
「アンタ、まだ酒はイケる?」
「勿論」
「じゃあこの人達の相手をしてやっておくれ。ちゃんと給料払うからさ」
そう言ってお女将さんは無理矢理夢主を座らせる。恐らくいつもと違う服だから、男達は夢主と分からないのだろう。男達は夢主を見ながら笑っている。夢主はとにかく酒が飲みたかった。自分が分からなくなってしまうぐらいに。そう思うと夢主は一気に酒を呷ると、男達は驚いたような顔をして拍手した。まさに男顔の飲みっぷりだ。そして夢主は溜息を吐いた。どうせレイヴンは自分をからかってあんな事を言ったんだ。だから、自分はいつまでも気にしてはいけないんだ。よし、飲むぞ。
「よぉし、美人さんよ。もう1杯やるか?」
「当たり前だ、今日は飲めるだけ飲む」
そう言って浴びるほど酒を飲み始めたのは数時間前。今では夢主にあれこれと絡んで来た男達も潰れてしまい、テーブルに突っ伏して眠っている。だが夢主は未だに1人で酒を飲んでいたが、お女将さんに止められ無理矢理部屋に返された。
もちろん夢主は酔っ払っている。何とか家に帰って窓を開けるとベッドに寝転がった。なかなか自分は溺れない。なんて自分が疎ましい。そして未だにあの男を思っている自分が何と愚かだろう。自分が何とも愚かで、あの男を自分だけが思っていると思うと、悔しくて涙が溢れた。捨てられる理由などたくさんあるから仕方ないと自分に言い聞かせても、涙は止まらなかった。天井の染みはまるで自分があの待ち合わせの場所に行った回数を示しているようだった。
「ッ……ぅえ…」
「お嬢さん、何で泣いてんのかな?」
ギシッと誰かがベッドに腰掛けた。そして視界に会いたくて仕方なかった男が映る。頬を撫でられて、鼓膜が懐かしい声を感じて、身体が震えた。何で、あぁそうか夢か、などと思いながらまるで蠅でも払うような手つきでその手も男から逃げた。ふざけるな、ふざけるな、今さら帰って来て恋人面なんかするな。誰でも良いくせに。私はおもちゃじゃない。私は私、1人しかいないんだ。
「あらら、おーい…。夢主ちゃーん……。ちょっと無視しないでよー、おっさん寂しいでしょ」
「うるさい、バカ、顔なんて見たくない、絶交だ、別れてやる」
「……子供?」
プゥッと頬を膨らませて、表情を夢主なら有り得ないくらい変えている。確かにこんなの見れて嬉しいが、いやいや待て待て俺。この愛してやまないこの可愛子ちゃんはなんて言った?うるさい、バカ、顔なんて見たくない、絶交だ、………別れてやる?胸の中でズクズクと何かが蝕み始める。何なんだこの征服欲は。……あ。そっか、いつもより子供だから、そうなのか。
「レイヴンなんて大嫌いだ、もう私は知らないもん。帰れバカぁ~…!」そう言ってバタバタ暴れながら泣き出してしまった夢主を見てレイヴンはどうしたら良いのか分からない。だが原因は分かる。恐らく泥酔して分からなくなっているのだろう。酒臭いし…。
「どうせ処女だし、面倒だし、おばさんだしぃ~…!良いもん、私は!レイヴンに好かれなくても……、」
何だか所々重大発言をしている気がしてならないが、取り敢えず、可愛くない言葉を吐きつける口を、口で塞いだ。バタバタ暴れる手が、嫌がってレイヴンを引き離そうとするが全く力が入らないようで、レイヴンは離れるどころか反動でくっついて来る。舌を絡めとり、気付かれないように夢主の上に乗っかる。
「んっ!んんーッ!むんん…!!」
「別に、勝手に勘違いはしても良いけどね、」
でも、俺は別れないぞ。そう言って髪を結う紐を解けば夢主はビクリと震えて黙った。レイヴンはそんな夢主が可愛くて、肌蹴たところにキスをした。
******
服を抵抗されながらも愛撫をして服を剥いて、何とか一歩手前まで来た。しかし夢主の涙は止まらず、更に涙は溢れている。
「ぅう、…ひぃあ!」
「、泣かないで。俺は、ここにいるから」
手を這わせて、下腹部を優しく撫でると下着の上から撫でて、下着の中に手を入れた。ぐっしょり…、とはいかないが良い具合に湿っている。
レイヴンはペロッと唇を舐めて、胸の飾りにキスをして、愛しそうに夢主にキスをした。
「ぃ、ん!だめッ、やっ…汚ッ……!」
「汚くない、汚くない。……よっ、と…、はい。ご開帳ー」
そうからかいながら足を左右に開いて、下着を取り肩に担いだ。顔を赤くしてバタバタ暴れたが、恥ずかしさか、酔いが回って来たのか、抵抗は弱くなって来た。レイヴンは担いでいる足の内太股にチュッとキスをして後を残すと、前人未到の夢主の果実にキスをした。
「ぃ……っ、ん!」
「気持ちイイってか?」
「ぅうう~…!」
いや、睨んでも全く効力ないんだけど?あのドスの効いた睨みじゃないと、おっさん止まんないわよ?ってかその睨みはどう見ても、小動物が敵に威嚇してるとかしか思えないんだけど。あぁ食べちゃいたいなぁ、でもさっき処女って言ってたし。ここで痛い思いさせてもう2度とやりたくないって言われたらどうしようか。……、一応聞いてみるか。
「夢主ちゃーん、気持ち良いのと、痛いのとどっちが良い?」
「………」
ジトッとした目でレイヴンを見て来る夢主。その理由としては、未だに局部に愛撫しながら聞いて来ているからだ。このまま蹴れたらどれだけ良かっただろうか。
「……痛いのは、我慢出来る」
民の頃、騎士団時代、そして旅をしていた時。痛いなど言っている暇も、言う時期もなくずっと我慢していたため痛みに耐える事ぐらい慣れている。どんな感覚よりも痛みに耐え切れる自信は夢主にはあった。
「…分かった。じゃあ、」
快楽地獄にしましょ、ニンマリ笑ってレイヴンが言った。
「ひぁ!んぁ、あああっ!やだッ、ぁ…!」
大陰唇にキスをして甘噛みすると、小陰唇を舐める。脚がビクビクと震えレイヴンを剥そうとレイヴンの頭を押しているが、レイヴンは全く剥れない。
ニンマリと笑い、陰核をカリッと噛んだ。
「ひぃ、…ぃやっ!や、ぁあああっ!」
腰がビクビクと震えて、背中が反った。苦しそうに口がはくはくと酸素を求めている。それを見たレイヴンは嬉しそうに笑うと局部から顔を上げて夢主にキスをした。だが、夢主の目は閉じている。それなら構わないが手がパタッと落ちている。……まさか。
「……おーい…」
…返事はない。痛みに耐えられるだろうし、気絶するような痛みにも耐えられる。
―だが、どうやら快楽にはとことん弱いらしい。
だがこんな簡単な愛撫で達して気絶されては困る。しかも完勃ちでなくとも、少し首を擡げて来たというのに。こんなところで気絶されては困る。非常に、そりゃあもう。
「夢主ちゃん、起きてお願いおっさん辛いから!」
ペシペシと頬を叩くと夢主は唸りながらゆっくりと目を開ける。ほぅ…、と安堵の息を吐いて夢主の頬を撫でる。トロッとした目でレイヴンを見上げる夢主。日頃は男より男らしすぎる夢主だが、…。そのギャップ差にジワジワとレイヴンの息子が本格的に擡げ始める。カタカタと手が震えている。
「さて、続き。しちゃうよ?おっさんガンガン攻めるから、」
「やだ」
ゴスッ。
レイヴンにはそんな音と股間から激しい激痛を感じた。見てみるといつの間にか脚を降ろしてしまっていたようで、夢主の引き締まった片足がレイヴンの股間をそれは見事にシュートしていた。レイヴンはその場に倒れ込み、股間を押さえて悶絶する。その間に夢主はブランケットに潜り込んで眠ろうとしている。
だが、そこでレイヴンは諦めるような男ではなかったようだ。
翌日、夢主は二日酔いと、腰の鈍痛に起き上がる事もままならなかったようである。
酒に曖昧ながらも弱いヒロイン