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5年生は怪盗
鉢屋夢
「待てッ!」
黒い服装の男を追いかけ階段を駆け上がる。
もうそろそろ結婚したらどうだ?
女の幸せは仕事の成功だけじゃないぞ。
貰い手ならあるだろ?
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!
私は結婚なんてまだ良い!
女の幸せは仕事の成功だけじゃない?だったら誰がアイツ等を捕まえるの?!
貰い手ならあるだろ?無いから1人で酒なんて飲んでんだよバカ!
私は刑事の人間だ。
私が刑事になってから、ある怪盗団が盗みを始めた。というか現在確認できてるのは5人。
久々知兵助。
尾浜勘右衛門。
竹谷八左ヱ門。
不破雷蔵。
そして、わざと何度か捕まって私たちをバカにする鉢屋三郎。
ついでに私が今、追いかけているのは鉢屋三郎。わざとらしく止まって私の顔色を伺ったりしていて凄く、ムカつく。
「あはははっ、女刑事さん。早く来ないと逃げますよー」
「ふざけるな!!」
私はもうずっと階段を上りっぱなしなんだ!
大体、今回の予告状が送られたのは9階建てのデパートの中にある、宝石店に1日だけ飾られる2つの指輪。ヴィーナスの何とかとかいう指輪。何でもその指輪を付けた2人はどんなに離れていても必ず愛し合えるとかいう、恐ろしい指輪。
「私だってさっさとアンタらを捕まえて婚活でもなんでもしたいんだ!」
「女刑事さんが婚活?無理無理!!」
………、ほんっとにムカつく。悪かったね、無理で。
大体そんな指輪、今まで盗んできた盗品とはえらく違う。今まで盗んできたのは、歴史に溢れるモノだったり、金とか金とか金とか……、取り敢えず今まで愛とか恋とかそんなものに関与する物を盗んだことがなかったのに。
………、思春期?
大体今の若い子の考えは分からないから、考えるのは止めておこう。
「んなこと良いからさっさと指輪返しなさい!」
「どうしよう、かなぁ!」
バンっという音。
屋上に着いたらしい。
よし、追い詰めた!
階段を上りすぎて痛くて重くなった脚を持ち上げてやっとの思いで屋上に飛び込ん[_FS_AU_SEP_]だ。
屋上は狭いからヘリも付けられないし風が強いからハングライダーも無理の筈…!逃げ道はない!
なーんて、思いながら飛び込んだけど。
「…………、あれ?」
いない。
人っ子1人居ない。
「……逃げ、られた…?」
そんなはずはない。
だって、この空間から逃げるには、飛び降りるしか……。
そんなっ、まさか!
こんなところから飛び降りたらッ…!
慌てて端まで行って下を覗き込む、けどあの特徴的な色の髪は視認できない。良かった、飛び降りてはないみたい…。
「飛び降りたと思った?」
「!?」
声が、後ろから。
慌てて振り返ったら、腕を掴まれ顎を掴まれた。
不破雷蔵と同じ顔、だけど何か違う。悪戯が成功して笑う、あの悪どい顔。
「女刑事さん、間抜け面ですよー」
「うるっさい!今日こそ逮捕をッ…!」
空いた方の手で手錠を取りだそうとしたら、え…?
なんか、顔…近くない……?
なんて思ってたら、たくさんの足音と唇に[_FS_AU_SEP_]柔らかい感触。
「刑事!」
「動くな鉢屋!!」
「指輪を放せ!」
いやいやいやいや!
待て待て、銃を構えたら私に当たるから!誰か、照星さんを…!銃の名手を呼んで!!
「指輪なら私は要らないけど、勘右衛門が欲しいって言ってるから無理だな」
「刑事を放せ!!」
鉢屋は私を抱き締める。そしてゆっくり振り返ると、笑った。
「ヤだよ。この人は私の盗品なんだから。泥棒が盗んだモノをハイそうですかって返すはず無いだろ」
鉢屋は笑った。
そして鉢屋は私を抱き上げると屋上から飛び降りた。
「ひっ…!」
「警察のお宝確かに頂戴しましたよ、女刑事さん」
余裕綽々な鉢屋の声。
そして次には額に口付けられた。
(鉢屋!指輪!頼んでた指輪は!?)(あぁ、ほら)(ありがと、これで先輩にプロポーズして来る!)(さて、女刑事さんは私の部屋で、)(ふざけるなぁぁああ!!)
鉢屋夢
「待てッ!」
黒い服装の男を追いかけ階段を駆け上がる。
もうそろそろ結婚したらどうだ?
女の幸せは仕事の成功だけじゃないぞ。
貰い手ならあるだろ?
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!
私は結婚なんてまだ良い!
女の幸せは仕事の成功だけじゃない?だったら誰がアイツ等を捕まえるの?!
貰い手ならあるだろ?無いから1人で酒なんて飲んでんだよバカ!
私は刑事の人間だ。
私が刑事になってから、ある怪盗団が盗みを始めた。というか現在確認できてるのは5人。
久々知兵助。
尾浜勘右衛門。
竹谷八左ヱ門。
不破雷蔵。
そして、わざと何度か捕まって私たちをバカにする鉢屋三郎。
ついでに私が今、追いかけているのは鉢屋三郎。わざとらしく止まって私の顔色を伺ったりしていて凄く、ムカつく。
「あはははっ、女刑事さん。早く来ないと逃げますよー」
「ふざけるな!!」
私はもうずっと階段を上りっぱなしなんだ!
大体、今回の予告状が送られたのは9階建てのデパートの中にある、宝石店に1日だけ飾られる2つの指輪。ヴィーナスの何とかとかいう指輪。何でもその指輪を付けた2人はどんなに離れていても必ず愛し合えるとかいう、恐ろしい指輪。
「私だってさっさとアンタらを捕まえて婚活でもなんでもしたいんだ!」
「女刑事さんが婚活?無理無理!!」
………、ほんっとにムカつく。悪かったね、無理で。
大体そんな指輪、今まで盗んできた盗品とはえらく違う。今まで盗んできたのは、歴史に溢れるモノだったり、金とか金とか金とか……、取り敢えず今まで愛とか恋とかそんなものに関与する物を盗んだことがなかったのに。
………、思春期?
大体今の若い子の考えは分からないから、考えるのは止めておこう。
「んなこと良いからさっさと指輪返しなさい!」
「どうしよう、かなぁ!」
バンっという音。
屋上に着いたらしい。
よし、追い詰めた!
階段を上りすぎて痛くて重くなった脚を持ち上げてやっとの思いで屋上に飛び込ん[_FS_AU_SEP_]だ。
屋上は狭いからヘリも付けられないし風が強いからハングライダーも無理の筈…!逃げ道はない!
なーんて、思いながら飛び込んだけど。
「…………、あれ?」
いない。
人っ子1人居ない。
「……逃げ、られた…?」
そんなはずはない。
だって、この空間から逃げるには、飛び降りるしか……。
そんなっ、まさか!
こんなところから飛び降りたらッ…!
慌てて端まで行って下を覗き込む、けどあの特徴的な色の髪は視認できない。良かった、飛び降りてはないみたい…。
「飛び降りたと思った?」
「!?」
声が、後ろから。
慌てて振り返ったら、腕を掴まれ顎を掴まれた。
不破雷蔵と同じ顔、だけど何か違う。悪戯が成功して笑う、あの悪どい顔。
「女刑事さん、間抜け面ですよー」
「うるっさい!今日こそ逮捕をッ…!」
空いた方の手で手錠を取りだそうとしたら、え…?
なんか、顔…近くない……?
なんて思ってたら、たくさんの足音と唇に[_FS_AU_SEP_]柔らかい感触。
「刑事!」
「動くな鉢屋!!」
「指輪を放せ!」
いやいやいやいや!
待て待て、銃を構えたら私に当たるから!誰か、照星さんを…!銃の名手を呼んで!!
「指輪なら私は要らないけど、勘右衛門が欲しいって言ってるから無理だな」
「刑事を放せ!!」
鉢屋は私を抱き締める。そしてゆっくり振り返ると、笑った。
「ヤだよ。この人は私の盗品なんだから。泥棒が盗んだモノをハイそうですかって返すはず無いだろ」
鉢屋は笑った。
そして鉢屋は私を抱き上げると屋上から飛び降りた。
「ひっ…!」
「警察のお宝確かに頂戴しましたよ、女刑事さん」
余裕綽々な鉢屋の声。
そして次には額に口付けられた。
(鉢屋!指輪!頼んでた指輪は!?)(あぁ、ほら)(ありがと、これで先輩にプロポーズして来る!)(さて、女刑事さんは私の部屋で、)(ふざけるなぁぁああ!!)
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