skdy
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ルーは任せられていた片付けを終えて、ふと窓の外を眺めるとイートインスペースと設けられたそこで、シンとシンが好意を寄せている女性が話をしているのが目に入った。
シンは(私の仕事に対しては)怒りっぽいし細かいのに、お姉さんと一緒の時は必死ネ。
楽しそうに話をしているように見えるが、あれは多分シンが必死に自分に振り向いて欲しくてアピールしているから。ラボの事件の事があって、シンの過去を少し知った。学生時代、シンがどのように過ごして来たかなんてルーには知らない。
だが、あの姿を見ていれば分かる。
明らかに恋愛なんて齧った程度しか知らないやつの反応ネ!
呆れたように一つ溜息を吐いて、座って新聞を読みながら監督していた坂本にルーは終わったことを報告する。坂本は新聞を畳み、店の外にいる二人を見た。シンは楽しそうに、夢中になりながら話をしている。女性もどこか楽しそうに、相槌を打ちながら話を聞いている。
二人には悪いがそろそろ時間だ。
坂本はルーに声を掛けてくるように言うと、立ち上がった。ルーは了承し、入り口から顔を出した。
「シン!店長呼んでるヨ!」
そう声をかけるとシンは少し名残惜しそうに立ち上がり、店の中に入ってきた。
ルーも顔を引っ込めようとすると、
「ルーちゃん」
声をかけられた。声をかけたのはシンがさっきまで話をしていた女性。ルーは何ヨ?と言うと女性はルーが好きな飲み物を渡して来た。
「お仕事お疲れ様」
そう言って優しく笑う女性。ルーはそれに少しキュンっとした。
シンが惚れるのも分かるヨ。優しくて暖かくて、まるでお日様みたいな…。
同じ女でも惹かれるヨ…。
ルーは恐る恐る飲み物を受け取って、飲み物に視線を落としていて。そしてお礼を言おうと口を開いた瞬間ゾッとした。盗み見るように視線を向けると坂本の隣に立ちながらも、こちらに視線を向けるシン。その目はハイライトが消え、仄暗く見える。
お姉さん関わるとシン怖いヨ!!!
内心泣き出しそうになりながら、ルーは早口で感謝の言葉を言うと、慌てて店の中に戻った。女性はあまり気にしていないのかルーが店の中に戻るのを確認して、帰路に着いた。
「シン……、いい加減お姉さんに告白するネ……」
坂本の隣でルーを見ていたシンに、ルーは声低く言った。それにシンははぁ?と言ったが、ルーの低い沸点はもう限界を突破していた。
ルーはシンの胸倉を掴んだ。
「毎回毎回、お前の嫉妬丸出しの殺気向けられるこっちの身にもなれヨ!」
「はぁ!?何だよそれ…!?」
気付いていないのが更に腹立たしい。
ルーは怒りのまま胸倉を掴んだままシンを揺する。
「えー?なになに?シン君好きな人いるのー?僕にも聞かせてー♡」
この場に居なかった人物の声に二人は固まり、坂本は気配で察知していたのがルーの背後に立つ大男の名前を呼んだ。
「南雲」
「やあ、坂本君。それでそれで?恋愛話なら僕もまーぜて♡」
「ふざけんな!誰がてめぇなんかに、」
「ふーん、その口振りだと好きな人は居るんだね」
墓穴を掘ったシンはグッと黙って視線を逸らした。ルーは胸倉を離し、腕を組む。
コイツ(南雲)は顔は良いから、シンはきっととられると勘違いして焦るネ。それできっとお姉さんに告白する、………ハズ。
内心そうなると読んでいた。
「悪いかよ……」
吐き捨てるようにシンはそう言った。その回答に南雲は酷く楽しそうな声で言葉を続けた。
「その人の事好きなんだ?」
誰が、とは聞かなかったがシンが思い描いたのは間違いなくあの女性だろう。
だが、シンの反応はルーが思い描いたモノとは大きく違った。ルーはここで照れ隠しで怒るかと思っていた。
しかし、
「好きだ」
きっぱりと顔を赤らめるでもなく、怒るでもなく、穏やかになるでもなく。当たり前だろ?というかのような真顔だった。その目は先程のルーを見ていたあの仄暗い目だった。
流石にその異様さに坂本と南雲も気付いたらしい。
だがルーは気付かず言葉を投げかける。
「手を繋ぎたいとか、隣に居たいとかそういう、」
「あぁ、
他の男なんて見ないで欲しい。
触らないで欲しいし、触れられただけで吐き気がする。そんな事になるなら何処かに閉じ込めたい。アイツの視界に入るのは俺だけで良い。あの綺麗な声を聞くのは俺だけで良い。アイツに関わるやつなんて、消してやりたい」
四人の間に沈黙が流れる。
ルーは顔を引き攣らせていた。
シンのやつ思っていた以上にお姉さん過激派だたネ…!
南雲と坂本はそんなシンを少し驚いたような目で見ていたが、二人で顔を見合わせ坂本は頭を抱えそうになり、南雲は大爆笑していた。その声にシンはハッと我に返り何故自分が南雲に笑われていて、尊敬する坂本に頭を抱えさせているのか分からなかった。
