ヤンデレ夢小説
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初めて彼と会った時、すごく大きい人だなと思った。私が身長160センチくらいなのに対して、彼は500センチくらい。私の3倍くらいの身長があったからだ。
だから最初はちょっと怖かった。だって彼から見たら私なんて、すごくちっぽけな弱い存在だと思ったから。
でも、心配は無用だった。彼はとても優しかった。
そんな彼に惹かれていったのは事実。だけど、そこまで。
その思いは恋愛感情までは辿り着かない。あくまで友情の範囲で止まった。
彼の鋭い歯を持つ口が原因かって?
いいえ、そんなのは大したことじゃない。口が裂けていようが、塞がれていようが、おちょぼ口だろうが好きになった人の口なら私は喜んでキスをするわ。
__体格差
恋愛をする上で、それは最も重要だと私は思う
何故かって…それは、ほら…恋人になって、することがあるでしょ…。あぁ!もう!言わせないでよ!
とにかく、私の恋愛対象はせいぜい身長2メートルの範囲の人なの。ブリュレ、このことカタクリさんに言わないでね。お願いよ。
「…(名前)ってば、変なところで悩んじゃって」
ブリュレは兄であるカタクリが、自分の友人である礼に惚れていることを知っていた。そしてななしもまた、カタクリに好意を抱いているのを知っていた。
だけど、次のステージになかなか進まない彼らをブリュレは疑問に思っていた。そして遂にななしに質問したのだ。
「2人は付き合わないのか」と。
そして返ってきたのが、さきほどの返事。
体格差なんて。
そこまで気にすることなのだろうか。
自分たちの家族はママを始め、小さい子や大きい子、太い子や細い子まで、足が長い子手が長い子など色んな体格の子がいるから気にしたことがなかった。
カタクリと礼の体格差なんて、たいして気にすることないと思う。
それよりも礼はカタクリお兄ちゃんの口元を見ても、怖がったり馬鹿にしたりしなかった。彼のことをを好きなままだった。そっちの方が重要だ。
なんだ。やっぱりこの人達は運命の赤い糸で結ばれているんじゃないか。
そうと決まったら、やることはひとつだろう。
大好きなお兄ちゃんのため、大好きな友達のななしのために。
ブリュレは考えた。
体格差という問題を解決してあげればいいだけじゃないか。
結論に至ったブリュレは足取り軽く、自分の部屋を出て目的の人物がいる扉をコンコンとノックした。
「カタクリお兄ちゃん?話があるんだけど_」
_______________
『…っん……』
目を開けると、そこは雪国だった。
というのは冗談だが、とにかく真っ白の空間にいた。まるで雪かと思ったのはそのせいだ。
『……こ、れは』
両手で床をペタペタと触ってみる。これは…お餅だ。モチモチしててちょっと柔らかい。
このような不思議な能力を使える人を、私は1人知っている。
「気づいたか」
『カタクリ…さん』
まいったな。昨日、ブリュレにカタクリさんとの恋愛事情のことを聞かれたばかりだからか、顔合わせるのがちょっと気まずい。
彼の表情は口をいつもの布で隠しているから、よくは分からない。
『えっと、あの、ここは』
「…俺の能力で作った社の中だ」
やしろ。つまりは餅で作った家のようなものか。
確かに質問の返答には、なっている。しかし私がこの社にいる理由がまるでわからない。カタクリさんは理由もなくこんなことをする人じゃない。
そこまで考えて私は、1つの可能性を思い出す。同時にサッと体全体から血の気が引くのを感じた。
いや、そんな、まさか
『どうして、私を、ここに』
声が上擦る。
私の勘違いかもしれない。ほら、私ってカタクリさんと違って勘良くないし。
だけど、よくない勘ほど当たりやすいというもの
「昨日、ブリュレから話を聞いた」
『!!』
「お前が俺に振り向かないのは、俺との体格差が原因だそうだな」
ゴクリと唾を飲む。
彼は怒っているんだ。
恋愛対象の範囲外にいるにも関わらず、どっちつかずの態度を取っていた私に対して、弄ばれたと思って怒ってるんだ。
そう思った。
だけど違った。
怒ってくれていた方が何倍もよかった。
彼は、彼は喜んでいたのだ。
「体格差が気にならなければいいんだろう?」
『……え』
何を言ってるのか分からず、カタクリさんの顔を見る。
彼はフッと笑うと私に顔を近づけて、
言った。
その言葉を聞いた瞬間、
穏やかな笑みを浮かべる彼とは対照的に、私の顔は恐怖に歪んだ。
「俺のモノを受け入れられるよう調教してやる」
そうすればもう体格差なんて考える必要がないだろう?
そう言ったカタクリさんは、壊れ物を扱うかのように私の頰を優しく撫でた。
慌てて抵抗しようとした私の手足はいつのまにか、白い餅に囚われていて動けなくなっていた。
数分後、少女は力の限り泣き叫ぶことになる。
身体を裂かれるほどの痛み。
想像を絶するほどの痛みに。
しかし、それは何重にも積み重ねられた白の壁に阻まれて外に届くことはなかった。
end
だから最初はちょっと怖かった。だって彼から見たら私なんて、すごくちっぽけな弱い存在だと思ったから。
でも、心配は無用だった。彼はとても優しかった。
そんな彼に惹かれていったのは事実。だけど、そこまで。
その思いは恋愛感情までは辿り着かない。あくまで友情の範囲で止まった。
彼の鋭い歯を持つ口が原因かって?
いいえ、そんなのは大したことじゃない。口が裂けていようが、塞がれていようが、おちょぼ口だろうが好きになった人の口なら私は喜んでキスをするわ。
__体格差
恋愛をする上で、それは最も重要だと私は思う
何故かって…それは、ほら…恋人になって、することがあるでしょ…。あぁ!もう!言わせないでよ!
とにかく、私の恋愛対象はせいぜい身長2メートルの範囲の人なの。ブリュレ、このことカタクリさんに言わないでね。お願いよ。
「…(名前)ってば、変なところで悩んじゃって」
ブリュレは兄であるカタクリが、自分の友人である礼に惚れていることを知っていた。そしてななしもまた、カタクリに好意を抱いているのを知っていた。
だけど、次のステージになかなか進まない彼らをブリュレは疑問に思っていた。そして遂にななしに質問したのだ。
「2人は付き合わないのか」と。
そして返ってきたのが、さきほどの返事。
体格差なんて。
そこまで気にすることなのだろうか。
自分たちの家族はママを始め、小さい子や大きい子、太い子や細い子まで、足が長い子手が長い子など色んな体格の子がいるから気にしたことがなかった。
カタクリと礼の体格差なんて、たいして気にすることないと思う。
それよりも礼はカタクリお兄ちゃんの口元を見ても、怖がったり馬鹿にしたりしなかった。彼のことをを好きなままだった。そっちの方が重要だ。
なんだ。やっぱりこの人達は運命の赤い糸で結ばれているんじゃないか。
そうと決まったら、やることはひとつだろう。
大好きなお兄ちゃんのため、大好きな友達のななしのために。
ブリュレは考えた。
体格差という問題を解決してあげればいいだけじゃないか。
結論に至ったブリュレは足取り軽く、自分の部屋を出て目的の人物がいる扉をコンコンとノックした。
「カタクリお兄ちゃん?話があるんだけど_」
_______________
『…っん……』
目を開けると、そこは雪国だった。
というのは冗談だが、とにかく真っ白の空間にいた。まるで雪かと思ったのはそのせいだ。
『……こ、れは』
両手で床をペタペタと触ってみる。これは…お餅だ。モチモチしててちょっと柔らかい。
このような不思議な能力を使える人を、私は1人知っている。
「気づいたか」
『カタクリ…さん』
まいったな。昨日、ブリュレにカタクリさんとの恋愛事情のことを聞かれたばかりだからか、顔合わせるのがちょっと気まずい。
彼の表情は口をいつもの布で隠しているから、よくは分からない。
『えっと、あの、ここは』
「…俺の能力で作った社の中だ」
やしろ。つまりは餅で作った家のようなものか。
確かに質問の返答には、なっている。しかし私がこの社にいる理由がまるでわからない。カタクリさんは理由もなくこんなことをする人じゃない。
そこまで考えて私は、1つの可能性を思い出す。同時にサッと体全体から血の気が引くのを感じた。
いや、そんな、まさか
『どうして、私を、ここに』
声が上擦る。
私の勘違いかもしれない。ほら、私ってカタクリさんと違って勘良くないし。
だけど、よくない勘ほど当たりやすいというもの
「昨日、ブリュレから話を聞いた」
『!!』
「お前が俺に振り向かないのは、俺との体格差が原因だそうだな」
ゴクリと唾を飲む。
彼は怒っているんだ。
恋愛対象の範囲外にいるにも関わらず、どっちつかずの態度を取っていた私に対して、弄ばれたと思って怒ってるんだ。
そう思った。
だけど違った。
怒ってくれていた方が何倍もよかった。
彼は、彼は喜んでいたのだ。
「体格差が気にならなければいいんだろう?」
『……え』
何を言ってるのか分からず、カタクリさんの顔を見る。
彼はフッと笑うと私に顔を近づけて、
言った。
その言葉を聞いた瞬間、
穏やかな笑みを浮かべる彼とは対照的に、私の顔は恐怖に歪んだ。
「俺のモノを受け入れられるよう調教してやる」
そうすればもう体格差なんて考える必要がないだろう?
そう言ったカタクリさんは、壊れ物を扱うかのように私の頰を優しく撫でた。
慌てて抵抗しようとした私の手足はいつのまにか、白い餅に囚われていて動けなくなっていた。
数分後、少女は力の限り泣き叫ぶことになる。
身体を裂かれるほどの痛み。
想像を絶するほどの痛みに。
しかし、それは何重にも積み重ねられた白の壁に阻まれて外に届くことはなかった。
end