第1章
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クロコダイルside
『そういえば、このフロアって拷問部屋みたいなの無いんですね』
またあいつの馬鹿みたいな発言から、会話が始まった。
あの女__ななし。
このインペルダウンに不釣り合いな平凡な女。
さっきのななしの発言に何人かの囚人が反応する
「いきなりどうした嬢ちゃん。欲求不満か?」
「見かけによらずそんな趣味が」
『なんでそういう解釈になるんですか!!純粋な疑問ですよ!!あー、大人になるとそういう純粋な発言もできなくなるんですか!?かわいそうですねぇ!!』
おい、てめえが今怒鳴った相手、元懸賞金5億のやつだぞ。自分でただの一般人と言っておきながらどんな命知らずだこいつは。
こいつらが本気を出したらテメェなんざ一捻りだってのは分からねぇのか?
「まぁ、男を知らずにインペルダウンに入れられたら欲求不満にもなるわな」
『だーかーら!別に欲求不満にはなってないです!食欲は有り余るほどあるけどね!』
「見かけによらず食べる方なんだな嬢ちゃん。着痩せするタイプか?」
『遠回しにデブって言ってるよね?言ってるよね?』
囚人達はななしをからかうことに全力を尽くし、どんどん話から外れていく。
拷問部屋が無い理由を誰も教えないため仕方なく俺が口を開いた。
「LEVEL6は凶悪な犯罪者がひしめきあってる。そういう奴等にとっては、拷問なんて暇つぶしにしかならねぇよ」
ここは無限地獄。
退屈こそが拷問になるのさ。
そう言うとこいつは目をキラキラさせた。
『え、拷問無いなんて超絶いいじゃん!辛いだけだもん!じゃあ私も無いよね。やったー!!』
「この状況でよく喜べるな…テメェは」
つくづく、こいつはひ弱な人間だと自覚させられる。
そう考えたところで1つ疑問が発生した。
こいつ、インペルダウンに入獄する際の洗礼「地獄のぬるま湯」はどうしたんだ?
「おい、てめぇ洗礼はどうした?」
『へ、洗礼?』
「インペルダウンに入獄する前に、100℃の湯の中に突っ込むってやつだ」
『えっ、それ本当にやってるんですか?看守さんの小粋なジョークじゃなかったんだ』
看守がそんな冗談を言うか。アホか。
『確かに投獄理由に看守達が同情してくれたみたいで、洗礼はなしで良いよって言われたな…』
まぁ、こいつに洗礼やったら死んじまうだろうし。正しい判断か。
『というか、100℃って普通に死ぬと思うんですけど……。インペルダウンに捕まってる人たち、化け物じゃないですか?』
「…テメェが弱すぎるだけだ」
お前はそのインペルダウンの化け物の中の、さらに化け物揃いのやつらに囲まれているということを、そろそろ自覚してもいい頃だと思う
『何もない無限地獄……道具とかが何もなくてもできることっていえば……そうだ、歌とか歌いますか!』
「本当に自由だなお前」
『今から練習すれば将来的にすごい歌手になるのも夢じゃない。じゃあ男性パートのハモリはどなたかよろしくお願いします』
「「「俺たちにもやらせるんかい!!」」」
___本当にそろそろ自覚しても良いと思うんだがな。
『そういえば、このフロアって拷問部屋みたいなの無いんですね』
またあいつの馬鹿みたいな発言から、会話が始まった。
あの女__ななし。
このインペルダウンに不釣り合いな平凡な女。
さっきのななしの発言に何人かの囚人が反応する
「いきなりどうした嬢ちゃん。欲求不満か?」
「見かけによらずそんな趣味が」
『なんでそういう解釈になるんですか!!純粋な疑問ですよ!!あー、大人になるとそういう純粋な発言もできなくなるんですか!?かわいそうですねぇ!!』
おい、てめえが今怒鳴った相手、元懸賞金5億のやつだぞ。自分でただの一般人と言っておきながらどんな命知らずだこいつは。
こいつらが本気を出したらテメェなんざ一捻りだってのは分からねぇのか?
「まぁ、男を知らずにインペルダウンに入れられたら欲求不満にもなるわな」
『だーかーら!別に欲求不満にはなってないです!食欲は有り余るほどあるけどね!』
「見かけによらず食べる方なんだな嬢ちゃん。着痩せするタイプか?」
『遠回しにデブって言ってるよね?言ってるよね?』
囚人達はななしをからかうことに全力を尽くし、どんどん話から外れていく。
拷問部屋が無い理由を誰も教えないため仕方なく俺が口を開いた。
「LEVEL6は凶悪な犯罪者がひしめきあってる。そういう奴等にとっては、拷問なんて暇つぶしにしかならねぇよ」
ここは無限地獄。
退屈こそが拷問になるのさ。
そう言うとこいつは目をキラキラさせた。
『え、拷問無いなんて超絶いいじゃん!辛いだけだもん!じゃあ私も無いよね。やったー!!』
「この状況でよく喜べるな…テメェは」
つくづく、こいつはひ弱な人間だと自覚させられる。
そう考えたところで1つ疑問が発生した。
こいつ、インペルダウンに入獄する際の洗礼「地獄のぬるま湯」はどうしたんだ?
「おい、てめぇ洗礼はどうした?」
『へ、洗礼?』
「インペルダウンに入獄する前に、100℃の湯の中に突っ込むってやつだ」
『えっ、それ本当にやってるんですか?看守さんの小粋なジョークじゃなかったんだ』
看守がそんな冗談を言うか。アホか。
『確かに投獄理由に看守達が同情してくれたみたいで、洗礼はなしで良いよって言われたな…』
まぁ、こいつに洗礼やったら死んじまうだろうし。正しい判断か。
『というか、100℃って普通に死ぬと思うんですけど……。インペルダウンに捕まってる人たち、化け物じゃないですか?』
「…テメェが弱すぎるだけだ」
お前はそのインペルダウンの化け物の中の、さらに化け物揃いのやつらに囲まれているということを、そろそろ自覚してもいい頃だと思う
『何もない無限地獄……道具とかが何もなくてもできることっていえば……そうだ、歌とか歌いますか!』
「本当に自由だなお前」
『今から練習すれば将来的にすごい歌手になるのも夢じゃない。じゃあ男性パートのハモリはどなたかよろしくお願いします』
「「「俺たちにもやらせるんかい!!」」」
___本当にそろそろ自覚しても良いと思うんだがな。