第1章
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私たちの船が抜けた後、インペルダウンへ続く海上の扉が閉まり、軍艦の追っ手も扉の向こうに締め出された。
攻撃の雨が止み、ひとまず安堵する。
クロコダイルさんお疲れ様です、と船の縁から木箱の上に座り直した彼の元へ駆け寄った。
「あぁ。で__さっきの話しの続きだが」
『あ、この実の能力のことですよね』
クロコダイルさんから能力のことを教えてもらえるみたい。傘を出現させて右手に持つ。
その傘をクロコダイルさんが触りながら話す。
「見ていて分かったが……テメェの能力は傘で“防ぐ”というよりは傘で“弾く”だ」
……はじく?あ、弾くか。
確か、“はね飛ばす”とか“寄せ付けない”って意味があったと思う
でも
『…それ、防ぐという言い方と何か違いありますかね?』
「………。」
クロコダイルさんに呆れた視線を向けられる。
察しが悪くてごめんなさい。でも戦いに関しては素人なので許してください
「防ぐだけの能力なら傘で砲弾を受け止めたらある程度、自分の側に落ちるだろう?」
えっと…?
鉄の盾とかに銃弾当たれば、弾はすぐ下に落ちるもんね。
『はい!そうですね』
「テメェが傘で砲弾を防いだ時、どうだったか思い出せ」
『えっ』
やっば、必死すぎて防いだ後の砲弾の軌跡なんて気にしてなかったよ。自分の記憶をフル回転させて考える。
『う、うーんと……なんか防いだ後、割と近くに落ちる砲弾もあれば、砲弾を打ってきた船にはね返ってった砲弾もあった気がする…。でも砲弾を防いで自分に馬鹿近くに落ちたってことはなかったかな』
この回答で合ってるのだろうか。
あ、クロコダイルさんが上出来だって顔して笑ってる。よかった。これで私のポンコツ具合が少し下がったね!
「要は攻撃をそのまま相手に弾き返すことができるってことだ」
まぁ…しっかり弾き返すには攻撃の弾道を把握し、角度と向きを調整して、正しい力加減で傘を押し出す必要があるがな。
なるほど。防いだ砲弾が近めに落ちた時は、傘を押し出してはいなかったかも。
そういった所まで観察してるなんて、クロコダイルさんはすごいなぁ。
ここでクロコダイルさんの能力講座のまとめ
私の能力は雨を“弾く”ように攻撃も“弾く”ことができる
攻撃を自分の目的の場所にはね返すには傘の角度、向き、押し出す力、タイミングが揃っていないといけない
はっはーん
『私には無理じゃないですかね?』
攻撃された瞬間、向きとか角度とか冷静に考えれたらすごいよ。
「この斬撃は右30度、威力は50といったところか。そして、今のタイミングで押し返せば!ふむ完璧だ」
こんな人間いないでしょ。いたとしたら確実に変人でしょ。
ちなみに私がやろうとしたら角度を考えようとした瞬間に、やられてる自信がある
「…何も寸分狂わずに分析する必要はねぇだろ」
砲弾だったらある程度の場所に弾き返せればいい。あれは爆発するからな
確かに。
とりあえず傘を開いて防御して、余裕があったら傘を押し出して弾き返すっていうスタイルでいいかもしれない。
自分を守りつつ、欲を出せば敵を攻撃できるから。
まぁ余裕がある時なんて無い気もするけど
『ありがとうございました!やってみます!』
「あぁ。…ちょっと待て」
クロコダイルさんはそう言うと、ダズさんをこちらに呼んだ
「何でしょう。ボス」
すぐに駆けつけた忠実な部下ダズさんに向かって言い放つ
「あぁ。お前ら戦ってみろ」
『えっ!?』
思わずダズさんを見ると
ダズさんは「お前ボスに何したんだ」っていう呆れた目でこちらを見ていた
いや、何もしてないよ!?
クロコダイル先生の能力講座に参加してただけだよ!?
『あ、あの流石に私死ぬと思うんですが』
「ダズはそんなヘマしねェよ」
ちゃんとお前の力に合わせてやるさ
いやいやいや
そもそも何で戦う必要があるのかって話
ダズさんもクロコダイルさんの言葉に照れてないでなんとか言ってやってくださいよ!
「今までは砲弾とか遠距離攻撃の防ぎ方しかやってないだろ。しかも無機物相手だ」
接近戦や対人戦も訓練しておいて損はねェはずだ。
お前がこれから行くのはそういう場所だからな。
な、なるほど…彼は色々と考えていてくれたようだ
『全く、その通りですね!よろしくお願いしますダズさん』
ちなみにダズさんと戦うお稽古をやらなかった際には、マリンフォードに着くまでの間、筋トレをやろうと思ってました!と言ったら
「それをやったところで急激に筋力がつくわけねェだろ。無駄なことする暇あったら1番伸びやすい能力を磨け」
とクロコダイルさんに一蹴された
クロコダイルさんっていつも正論しか言わないな。頭良いんだろうな。うらやましい
あ、私が馬鹿だという可能性は無しの方向でお願いします!
攻撃の雨が止み、ひとまず安堵する。
クロコダイルさんお疲れ様です、と船の縁から木箱の上に座り直した彼の元へ駆け寄った。
「あぁ。で__さっきの話しの続きだが」
『あ、この実の能力のことですよね』
クロコダイルさんから能力のことを教えてもらえるみたい。傘を出現させて右手に持つ。
その傘をクロコダイルさんが触りながら話す。
「見ていて分かったが……テメェの能力は傘で“防ぐ”というよりは傘で“弾く”だ」
……はじく?あ、弾くか。
確か、“はね飛ばす”とか“寄せ付けない”って意味があったと思う
でも
『…それ、防ぐという言い方と何か違いありますかね?』
「………。」
クロコダイルさんに呆れた視線を向けられる。
察しが悪くてごめんなさい。でも戦いに関しては素人なので許してください
「防ぐだけの能力なら傘で砲弾を受け止めたらある程度、自分の側に落ちるだろう?」
えっと…?
鉄の盾とかに銃弾当たれば、弾はすぐ下に落ちるもんね。
『はい!そうですね』
「テメェが傘で砲弾を防いだ時、どうだったか思い出せ」
『えっ』
やっば、必死すぎて防いだ後の砲弾の軌跡なんて気にしてなかったよ。自分の記憶をフル回転させて考える。
『う、うーんと……なんか防いだ後、割と近くに落ちる砲弾もあれば、砲弾を打ってきた船にはね返ってった砲弾もあった気がする…。でも砲弾を防いで自分に馬鹿近くに落ちたってことはなかったかな』
この回答で合ってるのだろうか。
あ、クロコダイルさんが上出来だって顔して笑ってる。よかった。これで私のポンコツ具合が少し下がったね!
「要は攻撃をそのまま相手に弾き返すことができるってことだ」
まぁ…しっかり弾き返すには攻撃の弾道を把握し、角度と向きを調整して、正しい力加減で傘を押し出す必要があるがな。
なるほど。防いだ砲弾が近めに落ちた時は、傘を押し出してはいなかったかも。
そういった所まで観察してるなんて、クロコダイルさんはすごいなぁ。
ここでクロコダイルさんの能力講座のまとめ
私の能力は雨を“弾く”ように攻撃も“弾く”ことができる
攻撃を自分の目的の場所にはね返すには傘の角度、向き、押し出す力、タイミングが揃っていないといけない
はっはーん
『私には無理じゃないですかね?』
攻撃された瞬間、向きとか角度とか冷静に考えれたらすごいよ。
「この斬撃は右30度、威力は50といったところか。そして、今のタイミングで押し返せば!ふむ完璧だ」
こんな人間いないでしょ。いたとしたら確実に変人でしょ。
ちなみに私がやろうとしたら角度を考えようとした瞬間に、やられてる自信がある
「…何も寸分狂わずに分析する必要はねぇだろ」
砲弾だったらある程度の場所に弾き返せればいい。あれは爆発するからな
確かに。
とりあえず傘を開いて防御して、余裕があったら傘を押し出して弾き返すっていうスタイルでいいかもしれない。
自分を守りつつ、欲を出せば敵を攻撃できるから。
まぁ余裕がある時なんて無い気もするけど
『ありがとうございました!やってみます!』
「あぁ。…ちょっと待て」
クロコダイルさんはそう言うと、ダズさんをこちらに呼んだ
「何でしょう。ボス」
すぐに駆けつけた忠実な部下ダズさんに向かって言い放つ
「あぁ。お前ら戦ってみろ」
『えっ!?』
思わずダズさんを見ると
ダズさんは「お前ボスに何したんだ」っていう呆れた目でこちらを見ていた
いや、何もしてないよ!?
クロコダイル先生の能力講座に参加してただけだよ!?
『あ、あの流石に私死ぬと思うんですが』
「ダズはそんなヘマしねェよ」
ちゃんとお前の力に合わせてやるさ
いやいやいや
そもそも何で戦う必要があるのかって話
ダズさんもクロコダイルさんの言葉に照れてないでなんとか言ってやってくださいよ!
「今までは砲弾とか遠距離攻撃の防ぎ方しかやってないだろ。しかも無機物相手だ」
接近戦や対人戦も訓練しておいて損はねェはずだ。
お前がこれから行くのはそういう場所だからな。
な、なるほど…彼は色々と考えていてくれたようだ
『全く、その通りですね!よろしくお願いしますダズさん』
ちなみにダズさんと戦うお稽古をやらなかった際には、マリンフォードに着くまでの間、筋トレをやろうと思ってました!と言ったら
「それをやったところで急激に筋力がつくわけねェだろ。無駄なことする暇あったら1番伸びやすい能力を磨け」
とクロコダイルさんに一蹴された
クロコダイルさんっていつも正論しか言わないな。頭良いんだろうな。うらやましい
あ、私が馬鹿だという可能性は無しの方向でお願いします!
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