第1章
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「はっ、上出来じゃねェか」
『ゼェ……ありが…ハァ、とうござ、います…』
クロコダイルさんの言葉を、息が切れ切れになりながら返す。
なんでこんなに疲れてるのかというと、攻撃を防ごうと船の上をあちこち走り回ったからだ。
船首に砲弾が降れば右に走り、船尾に銃弾が注げば左に走り。
マリンフォードに辿り着くまではこの船は私達の生命線だ。傷つけるわけにはいかない。
床にへたり込みながらも船縁に座るクロコダイルさんの方を見上げる。
優雅に足を組んで葉巻を吸っている。その額には汗一つかいていない。
いいよねクロコダイルさんは!
手からヒュゴォォオオオッて砂嵐出せば、砲弾を一掃できるもんね!
私は1個1個丁寧にお相手しないといけないのに
『まぁ、守るしか能が無い能力なので、こういう防衛戦は頑張りますよ!』
砲撃100発でも200発でもどんとこいってやつです!
そう言って笑ってみせる
あ、でもやっぱ100発多いな。すみません10発まででお願いします
そんなこと言ってるとクロコダイルさんから一言
「テメェはまだ自分の能力を把握できてねェようだな…」
『え?』
傘で防ぐ、それ以外に何をしろっていうのだ
他に何かできることがあるのだろうか
クロコダイルさんは話を続けようと、口を開きかけたが、止めた
問題が発生したのだ
「忘れてた!海に出るにはこの扉を開けなきゃいけねぇんだ!!」
囚人達の視線の先には、海を横断する高い壁と大きな扉。インペルダウンからの内部操作でしかこの扉は開かないらしい
このままだと海に出れず、背後からくる軍艦に挟み撃ちになる。何それ詰みゲーじゃん。
慌てる私達と対照的にジンベエさんは落ち着いて言う。
「構わん!このまま進むぞ」
何か策があるのだろうか。わからない
私にできることは船を守ることだけだ。
何発砲弾を防いだのだろうか。
気がついたら、扉はもう目の前だった。
『こっ、このままじゃぶつかるんじゃ』
ないですか、
言葉を紡ごうとしたその時だった
ゴゴゴゴゴ……
重い音を立てながら、ゆっくりと扉が開いていった。
『嘘…なんで』
思わず目の前の扉を凝視する。
この扉はインペルダウンの管理下で、内側から操作しないと開かないって言ってたのに。
『ん?あれは…』
ちょうど視界の真ん中にある人物が目に入った。舟首の上で手を広げて何かを願っているようなポーズ。
あの人は、確か海賊の…バギーさんだったっけ
周りの囚人達が「あなたのおかげですか!」「さすが我らが救世主キャプテンバギー」と叫んでいる
なんと
この扉が開いたのは
もしかして
『まじですか!さっすがキャプテンバギ、』
「んなわけねェだろ。よく考えろアホ」
『あぐっ』
キャプテンバギーを崇める一団に加わりにいこうとしたら、クロコダイルさんにグイッと襟首掴まれて止められた。
いや、引っ掛けられたのか鉤爪で。
どちらにせよ首が締まるかと思った。
ジンベエさんから説明を受ける。
扉が開いたのは、クロコダイルさんの元部下Mr2 ボン・クレーさんという人のおかげだった。
彼はマネマネの実の能力者。おそらくマゼランに化けて扉を開ける指示を出したのだろう
そう__1人、インペルダウンに残って。
ジンベエさんはそのことを知っていた。
だからこそ、そのまま閉まった扉に船を進めていったのだ。
彼なら扉を必ず開けてくれると信じて。
「ボンちゃ〜ん!!!」
ルフィさんがインペルダウンに向かって叫ぶ。
彼とルフィさんは友達だったみたいだ。
ルフィさんは友の思いを無駄にしないために断腸の思いで、ボン・クレーさんを残して脱出することを決断した。
「ボンちゃん…ありがとう。俺、行くよ」
ルフィさんを逃がすために自分だけ地獄に残る決断をするなんて。すごい人…。
普通じゃ、絶対にできない。
ありがとうございます。願わくば、彼が生きていてくれますように。
『ゼェ……ありが…ハァ、とうござ、います…』
クロコダイルさんの言葉を、息が切れ切れになりながら返す。
なんでこんなに疲れてるのかというと、攻撃を防ごうと船の上をあちこち走り回ったからだ。
船首に砲弾が降れば右に走り、船尾に銃弾が注げば左に走り。
マリンフォードに辿り着くまではこの船は私達の生命線だ。傷つけるわけにはいかない。
床にへたり込みながらも船縁に座るクロコダイルさんの方を見上げる。
優雅に足を組んで葉巻を吸っている。その額には汗一つかいていない。
いいよねクロコダイルさんは!
手からヒュゴォォオオオッて砂嵐出せば、砲弾を一掃できるもんね!
私は1個1個丁寧にお相手しないといけないのに
『まぁ、守るしか能が無い能力なので、こういう防衛戦は頑張りますよ!』
砲撃100発でも200発でもどんとこいってやつです!
そう言って笑ってみせる
あ、でもやっぱ100発多いな。すみません10発まででお願いします
そんなこと言ってるとクロコダイルさんから一言
「テメェはまだ自分の能力を把握できてねェようだな…」
『え?』
傘で防ぐ、それ以外に何をしろっていうのだ
他に何かできることがあるのだろうか
クロコダイルさんは話を続けようと、口を開きかけたが、止めた
問題が発生したのだ
「忘れてた!海に出るにはこの扉を開けなきゃいけねぇんだ!!」
囚人達の視線の先には、海を横断する高い壁と大きな扉。インペルダウンからの内部操作でしかこの扉は開かないらしい
このままだと海に出れず、背後からくる軍艦に挟み撃ちになる。何それ詰みゲーじゃん。
慌てる私達と対照的にジンベエさんは落ち着いて言う。
「構わん!このまま進むぞ」
何か策があるのだろうか。わからない
私にできることは船を守ることだけだ。
何発砲弾を防いだのだろうか。
気がついたら、扉はもう目の前だった。
『こっ、このままじゃぶつかるんじゃ』
ないですか、
言葉を紡ごうとしたその時だった
ゴゴゴゴゴ……
重い音を立てながら、ゆっくりと扉が開いていった。
『嘘…なんで』
思わず目の前の扉を凝視する。
この扉はインペルダウンの管理下で、内側から操作しないと開かないって言ってたのに。
『ん?あれは…』
ちょうど視界の真ん中にある人物が目に入った。舟首の上で手を広げて何かを願っているようなポーズ。
あの人は、確か海賊の…バギーさんだったっけ
周りの囚人達が「あなたのおかげですか!」「さすが我らが救世主キャプテンバギー」と叫んでいる
なんと
この扉が開いたのは
もしかして
『まじですか!さっすがキャプテンバギ、』
「んなわけねェだろ。よく考えろアホ」
『あぐっ』
キャプテンバギーを崇める一団に加わりにいこうとしたら、クロコダイルさんにグイッと襟首掴まれて止められた。
いや、引っ掛けられたのか鉤爪で。
どちらにせよ首が締まるかと思った。
ジンベエさんから説明を受ける。
扉が開いたのは、クロコダイルさんの元部下Mr2 ボン・クレーさんという人のおかげだった。
彼はマネマネの実の能力者。おそらくマゼランに化けて扉を開ける指示を出したのだろう
そう__1人、インペルダウンに残って。
ジンベエさんはそのことを知っていた。
だからこそ、そのまま閉まった扉に船を進めていったのだ。
彼なら扉を必ず開けてくれると信じて。
「ボンちゃ〜ん!!!」
ルフィさんがインペルダウンに向かって叫ぶ。
彼とルフィさんは友達だったみたいだ。
ルフィさんは友の思いを無駄にしないために断腸の思いで、ボン・クレーさんを残して脱出することを決断した。
「ボンちゃん…ありがとう。俺、行くよ」
ルフィさんを逃がすために自分だけ地獄に残る決断をするなんて。すごい人…。
普通じゃ、絶対にできない。
ありがとうございます。願わくば、彼が生きていてくれますように。