第1章
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とりあえず悪魔の実を食べるメリットとデメリットを考えてみようか。
メリットとしては
・超人的な能力を得ることができる
デメリットとしては
・泳げなくなる
・普通じゃなくなる
こんな感じかな。
今までの私なら超人的な力なんて、いらなかった。
普通でなくなるのが怖いから
危ない人に目をつけられるのが怖いから
そもそもの話、私の人生に超人的な力なんて必要ないから
だけど、今は違う
私は天竜人に対して不敬を犯した犯罪者で
大監獄インペルダウンからの脱獄囚
そして、私たちがこれから向かうのは“海軍本部”
白ひげと海軍の戦争に参加しに行くのだ。
まぁ、私は成り行きでお邪魔するような形なんだけど。それでも、その現場に行くんだから危ないということに変わりはない
自分の身を守れるくらいの力は欲しい。
例え泳げなくなったとしても、悪魔の実を食べる見返りは果てしなく大きい。
『……た、食べます』
そう言うと、クロコダイルさんの口角が上がったような気がした。
皆が見守る中、意を決して手のひらに乗った一口大のそれを口に放り込んで咀嚼する。
ひとくち
ふたくち
みくち
・
・
・
『おぼろろろろろろろ』
「「「嬢ちゃん!!大丈夫か!!?」」」
あまりの不味さに吐いた。
これは、食べ物じゃない
よく罰ゲームと称されるドリンクの何百倍も不味い
昔、近所のお兄さんがくれたサルミアッキっていう不味いと噂の飴の何十倍も不味い
少し離れた場所でクロコダイルさんが
「よかったな。不味いなら、それは本物の悪魔の実だ」
と笑っている。
全然よくないんですけど
不味すぎて死にそうなんですけど
吐いたせいなのか悪魔の実の作用なのか分からないが、心臓がドクドクとうるさい。
『ハァ…ハァ、死ぬかと、オエッ……思いました』
「クハハハハ…!」
悪魔の実はこの世のものとは思えないほど不味いって言われてるからな
そう言うと、彼はまた笑った
クロコダイルさんの機嫌がやけに良い
なんでだろう
彼の心中が読めず、首を捻る。
悪魔の実フレンズが増えたからかな。違うだろうな。きっと。
『クロコダイルさんが食べた悪魔の実も不味かったんですか?』
「…忘れたな。食べたのは随分と昔の話だ」
クロコダイルさんも吐いたのかな。
もし吐いてたら面白いな。
口に出したら呆れられそうなので言わないけど。
「で、どうだ。何か変わったか?」
吐き気がおさまってきたところで、クロコダイルさんに尋ねられる。
変わったこと…か
試しに地面をチョップしてみた。彼の“砂漠の宝刀”みたいなことができるかなと思って。
無理だったけど
『痛っ!!ゴンッていった!!これ明日には痣になってるタイプのやつだ!』
「…物理攻撃が効くなら、少なくとも自然系じゃぁねェな」
自然系?何だろそれ
と頭にはてなを浮かべていると、クロコダイルさんが説明してくれた
「…悪魔の実には大きく分けて3種類ある。」
身体を自然物に変化させ、操ることができる自然系。
動物への変身能力が身につき、身体能力が強化される動物系。
それ以外の人智を超える力が身につくのが超人系。
悪魔の実はこの3種類で成り立っているのだとか
周りの人に「そんなことも知らないのかコイツ」って目で見られる。
いや、知らないよ?言っとくけど、私一般人だからね?海賊の常識を私に求めないでよ!
ちなみに自然系は殴る、斬る、といった物理攻撃が効かないらしい。何それずるい。私も自然系がよかった
それにしても
『………何もできるようになった気がしないんですけど、どうすればいいんでしょうか』
「知らん」
おおっと、能力者の先輩クロコダイルさんに見捨てられてしまった!
どうすればいいか分からず途方に暮れていると、彼はある人物を呼んできてくれた
見捨てたわけじゃなかったらしい。ごめんなさい師匠。私あなたについていきます。
「こいつはダズ=ボーネス。俺の部下だ」
『ダズさん!初めまして、みょうじ=ななしといいます!さっき悪魔の実を食べました!食べログ評価1です!』
ダズさんは私のことを見ると、驚いたような表情を浮かべてクロコダイルさんを見た。
「ボス、紹介したいと言っていたのはこの子ですか?」
「……まぁ、そういうことだ。色々聞きたいことはあるだろうが後にしてくれ」
ダズ。お前、能力を発現させる時、何を意識している?
俺は自然系だから勝手が違うかもしれねェからな。
クロコダイルさんがそう言うと、上半身裸の坊主の人は腕を組んで考え始めた。
このダズさんと呼ばれる人はスパスパの実という超人系の能力者で全身刃物人間らしい。何それ怖い。
でも包丁とかカッターとかが無い時、自分で代用できて凡庸性が高そう。それに銃刀法違反で捕まることもないね
海賊にとって銃刀法違反なんて無いようなもんだけどさ。
それを聞いていたクロコダイルさんが眉を顰める。
「…そんな法律、聞いたこともねェが」
『え、私の故郷限定の法律だったのかな?』
私のいた島では理由もなく銃とか剣とか持ってると、もれなく罰金か逮捕になるんですけど
そう言うと周りの囚人達から
「何だよその島!武器持てねェとか怖すぎるだろ!」
と抗議が上がる。
いや、武器なんて日常生活に必要ないから!
一般人からすれば、日常的に必要になってる貴方達の方が怖いから!
メリットとしては
・超人的な能力を得ることができる
デメリットとしては
・泳げなくなる
・普通じゃなくなる
こんな感じかな。
今までの私なら超人的な力なんて、いらなかった。
普通でなくなるのが怖いから
危ない人に目をつけられるのが怖いから
そもそもの話、私の人生に超人的な力なんて必要ないから
だけど、今は違う
私は天竜人に対して不敬を犯した犯罪者で
大監獄インペルダウンからの脱獄囚
そして、私たちがこれから向かうのは“海軍本部”
白ひげと海軍の戦争に参加しに行くのだ。
まぁ、私は成り行きでお邪魔するような形なんだけど。それでも、その現場に行くんだから危ないということに変わりはない
自分の身を守れるくらいの力は欲しい。
例え泳げなくなったとしても、悪魔の実を食べる見返りは果てしなく大きい。
『……た、食べます』
そう言うと、クロコダイルさんの口角が上がったような気がした。
皆が見守る中、意を決して手のひらに乗った一口大のそれを口に放り込んで咀嚼する。
ひとくち
ふたくち
みくち
・
・
・
『おぼろろろろろろろ』
「「「嬢ちゃん!!大丈夫か!!?」」」
あまりの不味さに吐いた。
これは、食べ物じゃない
よく罰ゲームと称されるドリンクの何百倍も不味い
昔、近所のお兄さんがくれたサルミアッキっていう不味いと噂の飴の何十倍も不味い
少し離れた場所でクロコダイルさんが
「よかったな。不味いなら、それは本物の悪魔の実だ」
と笑っている。
全然よくないんですけど
不味すぎて死にそうなんですけど
吐いたせいなのか悪魔の実の作用なのか分からないが、心臓がドクドクとうるさい。
『ハァ…ハァ、死ぬかと、オエッ……思いました』
「クハハハハ…!」
悪魔の実はこの世のものとは思えないほど不味いって言われてるからな
そう言うと、彼はまた笑った
クロコダイルさんの機嫌がやけに良い
なんでだろう
彼の心中が読めず、首を捻る。
悪魔の実フレンズが増えたからかな。違うだろうな。きっと。
『クロコダイルさんが食べた悪魔の実も不味かったんですか?』
「…忘れたな。食べたのは随分と昔の話だ」
クロコダイルさんも吐いたのかな。
もし吐いてたら面白いな。
口に出したら呆れられそうなので言わないけど。
「で、どうだ。何か変わったか?」
吐き気がおさまってきたところで、クロコダイルさんに尋ねられる。
変わったこと…か
試しに地面をチョップしてみた。彼の“砂漠の宝刀”みたいなことができるかなと思って。
無理だったけど
『痛っ!!ゴンッていった!!これ明日には痣になってるタイプのやつだ!』
「…物理攻撃が効くなら、少なくとも自然系じゃぁねェな」
自然系?何だろそれ
と頭にはてなを浮かべていると、クロコダイルさんが説明してくれた
「…悪魔の実には大きく分けて3種類ある。」
身体を自然物に変化させ、操ることができる自然系。
動物への変身能力が身につき、身体能力が強化される動物系。
それ以外の人智を超える力が身につくのが超人系。
悪魔の実はこの3種類で成り立っているのだとか
周りの人に「そんなことも知らないのかコイツ」って目で見られる。
いや、知らないよ?言っとくけど、私一般人だからね?海賊の常識を私に求めないでよ!
ちなみに自然系は殴る、斬る、といった物理攻撃が効かないらしい。何それずるい。私も自然系がよかった
それにしても
『………何もできるようになった気がしないんですけど、どうすればいいんでしょうか』
「知らん」
おおっと、能力者の先輩クロコダイルさんに見捨てられてしまった!
どうすればいいか分からず途方に暮れていると、彼はある人物を呼んできてくれた
見捨てたわけじゃなかったらしい。ごめんなさい師匠。私あなたについていきます。
「こいつはダズ=ボーネス。俺の部下だ」
『ダズさん!初めまして、みょうじ=ななしといいます!さっき悪魔の実を食べました!食べログ評価1です!』
ダズさんは私のことを見ると、驚いたような表情を浮かべてクロコダイルさんを見た。
「ボス、紹介したいと言っていたのはこの子ですか?」
「……まぁ、そういうことだ。色々聞きたいことはあるだろうが後にしてくれ」
ダズ。お前、能力を発現させる時、何を意識している?
俺は自然系だから勝手が違うかもしれねェからな。
クロコダイルさんがそう言うと、上半身裸の坊主の人は腕を組んで考え始めた。
このダズさんと呼ばれる人はスパスパの実という超人系の能力者で全身刃物人間らしい。何それ怖い。
でも包丁とかカッターとかが無い時、自分で代用できて凡庸性が高そう。それに銃刀法違反で捕まることもないね
海賊にとって銃刀法違反なんて無いようなもんだけどさ。
それを聞いていたクロコダイルさんが眉を顰める。
「…そんな法律、聞いたこともねェが」
『え、私の故郷限定の法律だったのかな?』
私のいた島では理由もなく銃とか剣とか持ってると、もれなく罰金か逮捕になるんですけど
そう言うと周りの囚人達から
「何だよその島!武器持てねェとか怖すぎるだろ!」
と抗議が上がる。
いや、武器なんて日常生活に必要ないから!
一般人からすれば、日常的に必要になってる貴方達の方が怖いから!