色んな短編
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「おれ、お前みたいにきれいな肌がよかったな」
月明かりを頼りにじっとルイの顔を見つめながら呟く。ルイは突然のことに驚きつつも微笑み返した。
「え?ありがとう、エースくんもそばかすかわいいよ」
可愛いよりカッコイイがいいってずっと言っているのに、ルイは可愛いと何度も言う。どうして女は可愛いが好きなんだろうな。少しムッとしてそばかすを触りながら否定する。
「かわいくねェよこんなの。ぶつぶつできもちわりィ」
じんましんみたいにぶつぶつだ、と続けて呟いた。ルイはそれでも不思議そうな顔をする。
「そうなの?でもね、本で読んだんだけどね、そばかすは太陽がエースくんのことを好きすぎてできちゃった太陽のかけらなんだって。すてきじゃない?」
ルイは夢見心地な様子で笑顔を浮かべながら話す。少し嬉しかったが、まだ眉間のしわは取れない。お前に好かれてなきゃ、他の誰かに好かれても意味が無い。
「……太陽に好かれても嬉しくなんかねェ」
ひねくれた発言にルイは苦笑いして次のうんちくを話し始める。正直、そばかすがどんなものであろうとどうだっていい。
「あと、そばかすのことを天使のキスって呼ぶ地域もあるみたい」
「へぇー……」
星空を見て返事をすると、ルイは少し怒ったような声をあげた。
「あ、興味なくしたでしょ。私は星空みたいできれいだと思うのになあ」
「……そうか?」
思わず、ルイの顔を見つめて聞き返す。急にこっちを向いたのが面白かったのか、おれが真剣な顔をしてたからか、ルイはクスリと笑った。
「うん!エースくんは太陽や星みたいだよ。笑顔がキラキラして、あったくて、やさしくて、とってもまぶしい」
お前の方がキラキラして優しくてまぶしい笑顔をする。だから目を地面に向けた。
「お……お前も、やさしいし……笑顔も……」
一生懸命に褒めようとするが、慣れないことに声がしりすぼみになっていく。ルイは最初驚いた顔をしていたが、おれが言葉を続ける度に口元が上がり、目が嬉しそうに細められていく。ついに耐えきれなくなったのか笑い声を零した。
「ふふふ」
「っ……笑うなよ!」
ニコニコと笑うルイに噛み付くが、いつも笑顔で受け止めてくる。くそ、おれだけこんなに恥ずかしくてドキドキしてるなんてズルいだろ。
「あ、照れてる。エースくんは本当に太陽みたいだね」
そう言って笑うルイにおれはいつも敵わない。
「エースくん、エースくん。起きて、そろそろ出港準備するって」
ぼんやりと目を開けると大きくなったルイがいた。
「……んぁ?ルイ……?」
お会計はこれで足りますか、と店員に聞きながらも、おれの背中をぽんと軽く叩いて子どもに言い聞かせるように優しくにっこりと笑う。
「そうだよ。ほら、寝るなら船に行ってから寝ようね」
「おう……」
まだ眠い目を擦りながら、ルイに手を引かれ店を後にした。さっきの夢のこともあり、まじまじとルイを見つめる。コイツ、昔からほとんど変わってないな。優しくてふわふわキラキラしてて笑顔が柔らかくて可愛い。
「……どうしたの?さっきからずっと私のこと見てるけど……何かおかしい?」
あまりにも見すぎたせいで不安そうな顔で、手を繋いでる方の手とは逆の手で髪を整えたりしていた。
「いんや、昔の夢をさっき見ててな」
「そうなの?いつの時の?」
気になる、と続けて詰め寄る。ニヤリと笑いながら自分のそばかすを指さして答えた。
「ルイがおれのそばかすを褒めてた時の」
「……何回も褒めたことあるからいつかわかんないや」
しばらく考えてそう答える。確かにルイはおれがその辺で女に言い寄られようと「エースくんはそばかすが素敵でイケメンだからねえ」と言って嫉妬の鱗片一つ見せなかった。面倒くさくないのはいいが、少しは嫉妬して欲しくなってしまった。おっと、これは関係ない話だ。
「おれがちっせぇ頃そばかす嫌だって言った時のだよ」
「あぁ!そんなこともあったね」
ルイは弾けたように顔を上げて、手を打ってなるほどといった顔をした。懐かしいなぁ、なんて目を細めるルイを見て、そっと問いかける。
「……なァ、これってホントに太陽の欠片かなァ?」
俺の問いにルイは少しキョトンとした顔をしたが、すぐににんまりと微笑んで答えた。
「うん、そうだよ。だって」
私にとってあなたは太陽だから
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「それにメラメラの実も相まって余計太陽感増したよね!」
「……なんつーか、ホンットにお前ってそういうとこあるよな」
「うわっ、エースく、髪が!」
月明かりを頼りにじっとルイの顔を見つめながら呟く。ルイは突然のことに驚きつつも微笑み返した。
「え?ありがとう、エースくんもそばかすかわいいよ」
可愛いよりカッコイイがいいってずっと言っているのに、ルイは可愛いと何度も言う。どうして女は可愛いが好きなんだろうな。少しムッとしてそばかすを触りながら否定する。
「かわいくねェよこんなの。ぶつぶつできもちわりィ」
じんましんみたいにぶつぶつだ、と続けて呟いた。ルイはそれでも不思議そうな顔をする。
「そうなの?でもね、本で読んだんだけどね、そばかすは太陽がエースくんのことを好きすぎてできちゃった太陽のかけらなんだって。すてきじゃない?」
ルイは夢見心地な様子で笑顔を浮かべながら話す。少し嬉しかったが、まだ眉間のしわは取れない。お前に好かれてなきゃ、他の誰かに好かれても意味が無い。
「……太陽に好かれても嬉しくなんかねェ」
ひねくれた発言にルイは苦笑いして次のうんちくを話し始める。正直、そばかすがどんなものであろうとどうだっていい。
「あと、そばかすのことを天使のキスって呼ぶ地域もあるみたい」
「へぇー……」
星空を見て返事をすると、ルイは少し怒ったような声をあげた。
「あ、興味なくしたでしょ。私は星空みたいできれいだと思うのになあ」
「……そうか?」
思わず、ルイの顔を見つめて聞き返す。急にこっちを向いたのが面白かったのか、おれが真剣な顔をしてたからか、ルイはクスリと笑った。
「うん!エースくんは太陽や星みたいだよ。笑顔がキラキラして、あったくて、やさしくて、とってもまぶしい」
お前の方がキラキラして優しくてまぶしい笑顔をする。だから目を地面に向けた。
「お……お前も、やさしいし……笑顔も……」
一生懸命に褒めようとするが、慣れないことに声がしりすぼみになっていく。ルイは最初驚いた顔をしていたが、おれが言葉を続ける度に口元が上がり、目が嬉しそうに細められていく。ついに耐えきれなくなったのか笑い声を零した。
「ふふふ」
「っ……笑うなよ!」
ニコニコと笑うルイに噛み付くが、いつも笑顔で受け止めてくる。くそ、おれだけこんなに恥ずかしくてドキドキしてるなんてズルいだろ。
「あ、照れてる。エースくんは本当に太陽みたいだね」
そう言って笑うルイにおれはいつも敵わない。
「エースくん、エースくん。起きて、そろそろ出港準備するって」
ぼんやりと目を開けると大きくなったルイがいた。
「……んぁ?ルイ……?」
お会計はこれで足りますか、と店員に聞きながらも、おれの背中をぽんと軽く叩いて子どもに言い聞かせるように優しくにっこりと笑う。
「そうだよ。ほら、寝るなら船に行ってから寝ようね」
「おう……」
まだ眠い目を擦りながら、ルイに手を引かれ店を後にした。さっきの夢のこともあり、まじまじとルイを見つめる。コイツ、昔からほとんど変わってないな。優しくてふわふわキラキラしてて笑顔が柔らかくて可愛い。
「……どうしたの?さっきからずっと私のこと見てるけど……何かおかしい?」
あまりにも見すぎたせいで不安そうな顔で、手を繋いでる方の手とは逆の手で髪を整えたりしていた。
「いんや、昔の夢をさっき見ててな」
「そうなの?いつの時の?」
気になる、と続けて詰め寄る。ニヤリと笑いながら自分のそばかすを指さして答えた。
「ルイがおれのそばかすを褒めてた時の」
「……何回も褒めたことあるからいつかわかんないや」
しばらく考えてそう答える。確かにルイはおれがその辺で女に言い寄られようと「エースくんはそばかすが素敵でイケメンだからねえ」と言って嫉妬の鱗片一つ見せなかった。面倒くさくないのはいいが、少しは嫉妬して欲しくなってしまった。おっと、これは関係ない話だ。
「おれがちっせぇ頃そばかす嫌だって言った時のだよ」
「あぁ!そんなこともあったね」
ルイは弾けたように顔を上げて、手を打ってなるほどといった顔をした。懐かしいなぁ、なんて目を細めるルイを見て、そっと問いかける。
「……なァ、これってホントに太陽の欠片かなァ?」
俺の問いにルイは少しキョトンとした顔をしたが、すぐににんまりと微笑んで答えた。
「うん、そうだよ。だって」
私にとってあなたは太陽だから
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「それにメラメラの実も相まって余計太陽感増したよね!」
「……なんつーか、ホンットにお前ってそういうとこあるよな」
「うわっ、エースく、髪が!」