サボり魔と無痛の怪物
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「あ、お、き、じ、さぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」
「ゲッ、リアンちゃん」
慌てて自転車に飛び乗って海に逃げようとする青雉に対し、オラァ!と女の子とは思えない声で叫びながら何かをぶん投げる。
「いっ……!?」
見事に青雉の後頭部に当たると自転車諸共海にふらりと傾く。リアンはそのまま目の前が海にも関わらず全力で走る。
「ッ氷河時代(アイス・エイジ)!!!!」
辺り一帯の海が凍る。あっぶねェ〜、と青雉が一息ついた瞬間、首根っこをグワシと力強く掴まれた。錆び付いた機械のようにギギギと後ろを向けば、そこには鬼のような形相のリアンがシャベルを片手に睨んでいる。
「青雉、アンタ仮にも三大将なんですから仕事ぐらいキッチリやれ!」
いつもの敬語はどこへやら。青雉はリアンに海楼石の手錠を片手に付けられズルズルと引っ張られる。青雉の愛用の青チャリも彼女の愛用のシャベルと共に担がれている。
「ちょ、ま、待ってよ。リアンちゃ〜ん……!」
「何ですか、大人しく仕事するんですか!」
ギッと鋭い目付きで睨むリアンに、両手を上げて降参のポーズを取る。
「あれ、投げたの海楼石だよね?ホントに死ぬかと思ったんだけど……」
「ええ、そうだが何か問題が?」
「ど、どっから持ってきたのよ……」
「海楼石加工場。何にも使えない海楼石の欠片を貰いました」
「なるほどね。もし、俺が咄嗟に海を凍らせられなかったら?」
「私が飛び込んで青チャリも一緒に助けました」
「……あー、だから迷いなく走ってきたのね」
「どっかの誰かが仕事をサボらなければ私の仕事も遅れがないんですがね」
「……あららら、手厳しいじゃないの。随分大胆な作戦も思いついちゃってまあ」
「作戦?いや、そういえばと思って投げつけただけです」
「わーお……思い切りの良さはサカズキ並だ」
「あの人は思い切りとかじゃないでしょう」
「元帥!サボ……青雉さん確保しました!」
「ああ、ありがとう」
「ねェ、今サボり魔って言おうとした?サボり魔って言おうとしたね?」
「サボり魔じゃない、サボり野郎だ」
「事実じゃろうが、このサボり魔」
「エッ、センゴクさんまでェ?!こりゃ酷いなァ〜……」
「ゲッ、リアンちゃん」
慌てて自転車に飛び乗って海に逃げようとする青雉に対し、オラァ!と女の子とは思えない声で叫びながら何かをぶん投げる。
「いっ……!?」
見事に青雉の後頭部に当たると自転車諸共海にふらりと傾く。リアンはそのまま目の前が海にも関わらず全力で走る。
「ッ氷河時代(アイス・エイジ)!!!!」
辺り一帯の海が凍る。あっぶねェ〜、と青雉が一息ついた瞬間、首根っこをグワシと力強く掴まれた。錆び付いた機械のようにギギギと後ろを向けば、そこには鬼のような形相のリアンがシャベルを片手に睨んでいる。
「青雉、アンタ仮にも三大将なんですから仕事ぐらいキッチリやれ!」
いつもの敬語はどこへやら。青雉はリアンに海楼石の手錠を片手に付けられズルズルと引っ張られる。青雉の愛用の青チャリも彼女の愛用のシャベルと共に担がれている。
「ちょ、ま、待ってよ。リアンちゃ〜ん……!」
「何ですか、大人しく仕事するんですか!」
ギッと鋭い目付きで睨むリアンに、両手を上げて降参のポーズを取る。
「あれ、投げたの海楼石だよね?ホントに死ぬかと思ったんだけど……」
「ええ、そうだが何か問題が?」
「ど、どっから持ってきたのよ……」
「海楼石加工場。何にも使えない海楼石の欠片を貰いました」
「なるほどね。もし、俺が咄嗟に海を凍らせられなかったら?」
「私が飛び込んで青チャリも一緒に助けました」
「……あー、だから迷いなく走ってきたのね」
「どっかの誰かが仕事をサボらなければ私の仕事も遅れがないんですがね」
「……あららら、手厳しいじゃないの。随分大胆な作戦も思いついちゃってまあ」
「作戦?いや、そういえばと思って投げつけただけです」
「わーお……思い切りの良さはサカズキ並だ」
「あの人は思い切りとかじゃないでしょう」
「元帥!サボ……青雉さん確保しました!」
「ああ、ありがとう」
「ねェ、今サボり魔って言おうとした?サボり魔って言おうとしたね?」
「サボり魔じゃない、サボり野郎だ」
「事実じゃろうが、このサボり魔」
「エッ、センゴクさんまでェ?!こりゃ酷いなァ〜……」
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