イベント・企画モノ★
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ポルナレフが怪我したらしい。
5分後ジョセフの部屋に自分で来るって言ってたから、大したことないんだろうけど。
いちよう様子を見に来た。部屋も割と近かったし。
「ポルナレフー?」
コンコンとドアをノックしたけど反応なし。
ドアノブには“入らないで”のかけ札がしてある。
違和感があったけど入れ違いになったのかなと思って立ち去ろうとした。
『てっ、てめぇこのヤロウッ!!』
『ウケケケケケェーーーーッッ!!!』
………なんか聞こえる。明らかにどたばたしてる。
もはや嫌な予感しかしないけど、ポルナレフのために私は部屋に入ることにした(しかも鍵も開いてた)。
「ポルナレフッ!大丈夫?!」
「リカか!?く、来るんじゃねぇ!!」
部屋に飛び込むと血溜まりに足が沈んだ。
それから荒れた室内と壊れたベッド、その上で走り回ってる人形と目が合った。
「よぉネーチャン!!アンタの××××、俺が×××××××してやるゼェェエッ!!!」
「ぎゃあああああっ!!!キモすぎぃぃい!!?!?」
そしてキモすぎる戦いが幕を開けたのだった。
「痛いぃぃ…!ほんと痛すぎるぅ……」
「すまねぇリカ……俺がもう少し早くベッドから脱出できてれば……!!」
2人でよろよろしながら約束の部屋に向かう。
結果的に勝った。ポルナレフがキモい人形のそこ以外を切り刻んで勝った。
それはスッキリしたしポルナレフも歩けるぐらいには無事で良かったんだけど、私もただで済んだわけじゃなかった。
「まさかカミソリ持ってたなんて……」
部屋の影を使って人形を捕まえたつもりだったけど、めっちゃ暴れられて隠し持っていたらしいカミソリでダークネスをズタボロにされた。部屋の影が少なくてダークネスの力が足りなかったんだ。
そして私の両手もズタボロになった。
傷の内側からダークネスで止血はしたけど、傷口は大きな猫にいっぱい引っ掻かれたみたいに裂けてて痛々しい。
「ちくしょう……綺麗な手なのに、こんなに傷を作っちまって…ジョースターさんに顔向けできねぇ…!」
ポルナレフの怪我の方が明らかに酷いのに、私の心配するなんて。
(傷を塞いであげても血が足りなくてハァハァ言ってる。)
「(…。)なんともないよ。ポルナレフが無事だったんだから。」
「リカ…。ありがとうよ。お前はマジに頼もしい奴だぜ…」
「うん!」
優しく光るポルナレフの瞳に胸が熱くなった。
力一杯頷いてから、張り切った私はポルナレフを支えながら一緒に廊下を進んだ。
「遅かったじゃあないかポルナレフ」
ドアを開けたら、いつもと同じジョセフの声がして心底ほっとした。
「遅かったじゃあないのよ!ポルナレフ、敵に襲われてたんだよ!」
「なっ、なにィ?!!」
地団駄を踏む私の後ろでポルナレフはドアに寄りかかってずるずると座り込んだ。
私のセリフで部屋の空気が一変して、みんなこっちに駆け寄ってくる。
ジョセフは私の両手の怪我にすぐに気がついて、まるで自分が怪我してるみたいに顔を歪めた。
「何ということだ……可哀想に…!跡になったらどうする!」
「でも、2人でやっつけたのよ」
「ああ、呪いの人形のようなスタンドだったぜ…!」
ジョセフは割れ物に触るみたいに優しく私の手を撫でてくれた。怖かったのと安心したのとで今更泣きそうになる。
私の後ろではポルナレフがアヴドゥルに敵のことを説明し始めていて、ほとんど同時にジョセフの肩越しでのりくんが慌てて荷物を漁り出したのが見えた。
「とにかく手当てをしなければ」
「大丈夫だよ。ダークネスを傷に貼ったの。血は出てないよ」
「痛々しくて見てられない」
いや、私よりポルナレフが…。
てきぱき救急セットを準備するのりくんに何も言えない。
「ジョースターさん!良い加減離してください。さぁリカ、手を出して」
「な、なにそれ」
のりくんが持っているのは脱脂綿と消毒液だった。まさかそれを…塗り付けるつもりじゃないでしょうね?!
「待って、それすごく痛そう。痛くしないで!」
「おいコラ花京院貴様!なんてこと言わせるんじゃあ!!」
「そんなこと言ってる場合ですかジョースターさん!」
嫌々してたらみんなやたら慌てていた。
「はぁ…ほんと酷い目にあった……まだヒリヒリするぅ」
疲労困憊のポルナレフが寝てるベッドの隣のベッドに落ち着いた。
座って包帯ぐるぐる巻きの両手を見たらちょっと落ち込む。
下を見てて顔を上げたら承太郎がいた。
「痛むのか」
「痛い…のりくん無理矢理なんだもん」
「……。」
承太郎は舌打ちでも出てきそうな嫌そうな顔してから私の隣に座った。
「まぁ、だが…それで済んで良かったと言うべきか…」
「ポルナレフ迎えに行くとき、やっぱり承太郎たちにも来てもらえばよかった」
承太郎とのりくんもいたらあんな奴すぐにやっつけられたのに。
電話で行くなって言う承太郎を無視してすぐポルナレフの様子を見に行っちゃったんだよね。
「人の話は聞いた方がいいな。無駄に痛い目に遭いたくなけりゃあな」
「でもダークネスを貼り付けたら平気なのよ。包帯も別にいらなかったのに」
「リカ」
承太郎は背中を丸めて私の顔を覗き込むようにしてきた。じっと見てくるグリーンの瞳は真剣そのもので、私は思わずぐっと口を閉じた。
「真面目に言っているんだぜ。あの時ポルナレフの部屋に行くなと言ったが、あれは1人になるなと言う意味だった」
「……別に、わかってたけど…そのくらい」
「そうかい。なら、次はどうする?」
「…承太郎と一緒に行く」
「それがいいだろうな。そうじゃなけりゃあ、心配させてジジィの寿命を縮めることになるぜ。」
「どこでも一緒の方がいい?」
「ああ」
迫力に押されて小さく頷く私に、承太郎は満足したのかにやりとしていた。私は何となく嬉しくなって、そわそわしてしまってベッドから投げ出してた両足をぶらぶらさせた。
承太郎ってさ、やっぱり……優しいよね。
「リカ!その手じゃあ風呂に入るのも難しいじゃろ!久々にわしと入るか!!」
「てめー消えなクソジジィ」
どたばた現れたジョセフに瞬時に氷の刃のような言葉を浴びせる承太郎。
2人がわぁわぁケンカを始めたので、私はベッドから立ち上がってのりくんにお礼を言いに行った。(お風呂は1日飛ばした。)
11/11ページ
