Love the darkness -3-
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承太郎から話は聞いていたけど、実際に干からびて横たわるジョセフを見た時はそれはもうとんでもなく動揺したし、どう見ても死んでるから悲しくてたまらなかった。
ディオにやられたんだって。
私の大切な人たちにこんな酷いことしたんだから、倒すことができて本当に良かったって思った。
怖くて体の力が入らない私を連れて、承太郎は迎えにきたスピードワゴン財団の人たちと小さな病院みたいな車に乗り込んだ。
「うっうっ……ジョセフぅぅ〜〜!嫌だよぉ!ジョセフぅぅぅ!!」
変わり果てた姿で目を閉じたままのジョセフに、私はずっとしがみついてた。
いくら言っても私が離れないので、途中から承太郎も諦めてスピードワゴン財団のお医者さん達と何かを話し始めた。思いっきり泣いてた私には聞こえていなかったけど。
わんわん泣いてたら、途中から繋いでいたジョセフの腕がむくむくと膨らんできたのがわかった。
「…?」
やっと顔を上げたら、ジョセフの腕が点滴に繋がれていて、それがディオの亡骸に伸びている。
ジョセフの体はみるみる元通りに戻った。筋肉が張って、痩せこけていたお肌もツヤツヤに。
信じられない。
「ジョセフ!」
「おお、リカ……お前か…」
呼びかけたら、ついにジョセフが目を覚ました。
そしてにやにや邪悪そうな顔で自分の体と隣のディオの体を見比べて起き上がった。
「ふふふふふ……まぬけめ!承太郎!」
「何ィ…?!貴様ッ、ディオ!!」
ガシィ!と後ろから羽交締めにされる私と焦る承太郎。
その可能性がないとは言い切れなかったけど……まさか…ジョセフの体がディオに乗っ取られた…?!
あまりのショックに頭を抱える。
「いやぁぁぁぁ!!!無理ぃぃぃい!!!」
「えっ!?そ、そんなに?!」
本気で拒絶してもがく私と容赦なくスタープラチナで攻撃しようとしてる承太郎にジョセフは急におどけた表情で慌て始める。
「違う違う違う違う!!ちょこぉっとふざけただけじゃってぇ!わしじゃよ!ジョセフ!!」
「信用できねぇ」
「あっ、待って。そしたらわしが本物のジョセフであることを今から証明しよう……そう、わしとリカの出会いは……」
((なんか始まった……))
それからジョセフは延々と私との思い出話を1人で語り続けた。
止まることのないその口に私も承太郎もそして財団のみなさんも、唖然としてただただ受け入れるしかない。
「そうしたら、リカはこう言ったんじゃ…『その写真ちょうだい!このジョセフが1番かっこいい!!パーフェクトだよっ』とな…それでわしは思った…わしのパーフェクトガールはお前じゃよ、と」
「うぜぇな……」
「えー、それでは次は仲を深めたわしとリカの初めての遊園地……」
「おい、まだ続ける気か。もうてめぇが気色悪りぃくそじじぃだってことは充分わかった。やめろ。これ以上はぶん殴ってとめる」
「わーっ!やめろ!お前ほんとに怪我人か!」
今や最も元気なジョセフは大袈裟に怖がりながら、横から私に抱きついてきた。
その瞬間上から舌打ちが聞こえて、私の体はぐいっと引っ張られて承太郎の方に引き寄せられる。
「気安く触ってるんじゃあねーぜ。じじぃとはいえこれ以上はな」
「……?」
急に手が空いてきょとんとしているジョセフの反応に、承太郎がはっとした。それから黙ったままそろりと私から手を離す。私にはなんで2人がそんなに見つめ合っているのかわからなかった。
「じょ、承太郎……まさか、お前………」
「……。」
「………。」
視線を逸らしたまま何考えてるかわかんない承太郎と比べて、ジョセフは急に汗をかいてずいぶん動揺してるみたいだった。
車内が静かになったのでようやくスピードワゴン財団のスタッフの人たちが歓声を上げて奇跡の勝利に喜んでいる。それでもまだ、おじいちゃんと孫の間にはなんとも言えない緊張感が走っていた。
「???あっ」
2人を見比べていた私は車の急ブレーキでぐらっと承太郎の方に倒れ込んでしまった。普通に受け止めてもらえたから大丈夫だけど。
「掴まってな」って承太郎が私を引き寄せる力を強くした。その瞬間、くわっと両目を見開くジョセフ。
「やめろぉぉお!!貴様承太郎ッ!許さんぞぉぉ!!!」
急に歯軋りして地団駄踏み始めるジョセフを見て私は思った。
「ジョセフが元気になってほんとに良かった!」
にっこにこの私を見下ろして、承太郎も「そうだな」って小さく微笑んだ。
ディオにやられたんだって。
私の大切な人たちにこんな酷いことしたんだから、倒すことができて本当に良かったって思った。
怖くて体の力が入らない私を連れて、承太郎は迎えにきたスピードワゴン財団の人たちと小さな病院みたいな車に乗り込んだ。
「うっうっ……ジョセフぅぅ〜〜!嫌だよぉ!ジョセフぅぅぅ!!」
変わり果てた姿で目を閉じたままのジョセフに、私はずっとしがみついてた。
いくら言っても私が離れないので、途中から承太郎も諦めてスピードワゴン財団のお医者さん達と何かを話し始めた。思いっきり泣いてた私には聞こえていなかったけど。
わんわん泣いてたら、途中から繋いでいたジョセフの腕がむくむくと膨らんできたのがわかった。
「…?」
やっと顔を上げたら、ジョセフの腕が点滴に繋がれていて、それがディオの亡骸に伸びている。
ジョセフの体はみるみる元通りに戻った。筋肉が張って、痩せこけていたお肌もツヤツヤに。
信じられない。
「ジョセフ!」
「おお、リカ……お前か…」
呼びかけたら、ついにジョセフが目を覚ました。
そしてにやにや邪悪そうな顔で自分の体と隣のディオの体を見比べて起き上がった。
「ふふふふふ……まぬけめ!承太郎!」
「何ィ…?!貴様ッ、ディオ!!」
ガシィ!と後ろから羽交締めにされる私と焦る承太郎。
その可能性がないとは言い切れなかったけど……まさか…ジョセフの体がディオに乗っ取られた…?!
あまりのショックに頭を抱える。
「いやぁぁぁぁ!!!無理ぃぃぃい!!!」
「えっ!?そ、そんなに?!」
本気で拒絶してもがく私と容赦なくスタープラチナで攻撃しようとしてる承太郎にジョセフは急におどけた表情で慌て始める。
「違う違う違う違う!!ちょこぉっとふざけただけじゃってぇ!わしじゃよ!ジョセフ!!」
「信用できねぇ」
「あっ、待って。そしたらわしが本物のジョセフであることを今から証明しよう……そう、わしとリカの出会いは……」
((なんか始まった……))
それからジョセフは延々と私との思い出話を1人で語り続けた。
止まることのないその口に私も承太郎もそして財団のみなさんも、唖然としてただただ受け入れるしかない。
「そうしたら、リカはこう言ったんじゃ…『その写真ちょうだい!このジョセフが1番かっこいい!!パーフェクトだよっ』とな…それでわしは思った…わしのパーフェクトガールはお前じゃよ、と」
「うぜぇな……」
「えー、それでは次は仲を深めたわしとリカの初めての遊園地……」
「おい、まだ続ける気か。もうてめぇが気色悪りぃくそじじぃだってことは充分わかった。やめろ。これ以上はぶん殴ってとめる」
「わーっ!やめろ!お前ほんとに怪我人か!」
今や最も元気なジョセフは大袈裟に怖がりながら、横から私に抱きついてきた。
その瞬間上から舌打ちが聞こえて、私の体はぐいっと引っ張られて承太郎の方に引き寄せられる。
「気安く触ってるんじゃあねーぜ。じじぃとはいえこれ以上はな」
「……?」
急に手が空いてきょとんとしているジョセフの反応に、承太郎がはっとした。それから黙ったままそろりと私から手を離す。私にはなんで2人がそんなに見つめ合っているのかわからなかった。
「じょ、承太郎……まさか、お前………」
「……。」
「………。」
視線を逸らしたまま何考えてるかわかんない承太郎と比べて、ジョセフは急に汗をかいてずいぶん動揺してるみたいだった。
車内が静かになったのでようやくスピードワゴン財団のスタッフの人たちが歓声を上げて奇跡の勝利に喜んでいる。それでもまだ、おじいちゃんと孫の間にはなんとも言えない緊張感が走っていた。
「???あっ」
2人を見比べていた私は車の急ブレーキでぐらっと承太郎の方に倒れ込んでしまった。普通に受け止めてもらえたから大丈夫だけど。
「掴まってな」って承太郎が私を引き寄せる力を強くした。その瞬間、くわっと両目を見開くジョセフ。
「やめろぉぉお!!貴様承太郎ッ!許さんぞぉぉ!!!」
急に歯軋りして地団駄踏み始めるジョセフを見て私は思った。
「ジョセフが元気になってほんとに良かった!」
にっこにこの私を見下ろして、承太郎も「そうだな」って小さく微笑んだ。